黒部川Field Reports No.132
擬岩型枠の施工状況を調査してきました!!
 
 平成14年8月28日(水)、フィールドレポートNo.91で報告しました祖母谷下流第2号砂防堰堤の擬岩型枠の施工状況を調査してきました。
 祖母谷下流第2号砂防堰堤は、中部山岳国立公園内の自然公園法の中でもいちばん重要な特別保護地区に位置していることから、黒部工事事務所で、検討を重ねた結果、現地の地質構造に似た擬岩のコンクリ−ト表面を施し景観に配慮した砂防堰堤を施工する事にしました。施工方法は工場にて擬岩パネルを製作し、そのパネルを現地まで運搬し据付け作業を行います。
 
イメージ模型 パネル製作用型枠
 
パネル製作脱型状況 出来上がったパネル
 
施工中の砂防堰堤の正面 施工中の砂防堰堤のスリット部
 
擬岩型枠の表面 施工現場全体
 
堰堤上より祖母谷を望む 祖母谷下流第2号砂防堰堤イメージパース図
 
[あとがき]
 現在の施工状況は祖母谷の左岸側の工事に着手しているところですが、これから右岸側も同様な工事を進めていきます。黒部の砂防工事は資材運搬方法がトロッコ列車に限られたり、施工期間も冬期はできないなど様々な制約があり、大変厳しい施工条件ですが、黒部峡谷の景観に配慮しつつも土砂災害防止のために施工されている祖母谷下流第2号砂防堰堤の早期完成を目指していきます。
 

02/08/30
報告 : 調査課 調査第一係 塚田光博