黒部川Field Reports No.100
高橋尚子選手黒部扇状地を走る!
黒部名水ロードレース大会報告。


 五月晴れの青空の中、名水の里くろべを舞台に、5月26日(日)、第19回カーター記念黒部名水ロードレースが開催されました。今回は招待選手として、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手と積水化学女子陸上部の小出義雄監督、そして富山県出身で東京オリンピック代表、現在は地元黒部市のYKK蒲、上部寺沢徹総監督、さらに黒部市と友好都市である韓国三陟市(サムチョク)出身でバルセロナオリンピック男子マラソン金メダリストの黄永祚(ファン・ヨンジョ)選手という豪華な選手が参加し、過去最高の5014名の出場者のもと大会が盛り上がりました。当事務所からも、地域行事への参加・交流や日頃の練習の成果を発揮すること等、各々の目標をもち数名の職員が参加しました。

名水ロードレースのコース。高橋尚子選手は3kmとハーフマラソンに出場しました。

開会式で挨拶をする小出監督と高橋選手 ランナーに声援を送る小出監督と高橋選手

大勢のランナーが一斉にスタート 一般ランナーと一緒に走る高橋選手




「黒部市総合公園」

 会場となった、黒部市総合公園周辺では、水と緑をテーマとし、地域住民や黒部市が主体となり、県や国土交通省と連携してさまざまな取り組みを行っています。


「高橋川」(ふるさとの川モデル事業)
 高橋川は、平成3年度に建設省のふるさとの川モデル事業(現在は国土交通省のふるさとの川整備事業)として認定され、地域住民や黒部市が中心となり、総合公園の整備と一体として、親しみやすい川づくりを目指し、河川管理者の富山県と連携して整備をしました。また、平成6年には、この地域に「高橋川を愛する会」が発足し、地域の方が率先して水辺や堤防の草刈、ごみ拾いを行い、様々な催しやイベントを行っています。このようなことから高橋川では、平成8年に建設大臣より、地域の個性・魅力を創出している社会資本に与えられる「手づくり郷土賞」を受賞しています。



「アクアパーク黒部きららの滝」(アクアパークモデル事業)
 もうひとつ水をテーマとしたものに、下水道事業と公園整備が連携して、一体的な整備を行う、建設省のアクアパークモデル事業(なお、平成
10年度に水環境保全共同事業及び高度雨水情報提供システムモデル事業の創設に伴い、アクアパークモデル事業は廃止されております。)に認定され、黒部市が整備した、アクアパーク「黒部きららの滝」があります。きららの滝とは、下水処理水を利用した日本一の人工滝(幅121m)です。平成12年に下水道整備による水と緑の親水空間の創造が評価され、建設大臣賞「甦る水100選」を受賞しています。



「あとがき」

黒部市総合公園には、水と親しむ空間の他に、緑の芝生公園、多目的広場、美術館、総合体育センター、温水プールなどがあり、一日をとおして多くのことを楽しむことができます。また、今回の名水ロードレースを始め、年間を通して、様々なイベントが催されています。皆さんも市民の憩いの場である黒部市総合公園、地域がつくった自然と文化の調和のとれた空間をお楽しみください。


02/5/28
報告 : 調査課 K.A