下新川海岸高波災害から10年 「語り部の会」を開催しました

掲載日:2018/12/19

 甚大な被害をもたらした平成20年下新川海岸高波災害から10年。時代の流れとともに薄れがちな災害の記憶を思い返し、その経験・教訓を次世代へ語り継ぐための「語り部の会」を開催しました。

 約180名の参加者のもと、「災害を振り返る」上映にはじまり、高校生や地元建設会社による当時の記憶の振り返り、当時対応された語り部4名を含めたパネルディスカッションなどを行いました。

 初めに、高波災害を振り返る映像の上映、被災状況と対応状況の概要について黒部河川事務所から説明を行った後、2名の方から当時の体験を発表していただきました。
 1人目は「小学生での記憶」と題して桜井高校3年生の青木さんに発表いただきました。高波災害当時、小学生の目線で感じていたことや、避難に備え事前に準備しておくことの重要性を語っていただきました。
 次に「応急対応の記憶」として、黒部市生地地先で応急対応にあたった共和土木(株)大川様に対応状況、大変だったこと、高波対応の経験から災害に備え会社で行っている工夫などを発表していただきました。

 後半のパネルディスカッション「あのときの経験とこれからの備え」では、4名の語り部の方から当時の経験を振り返っていただきました。
 登壇いただいたのは、被災地区の会長として対応された方、消防団として対応された方、入善町建設協会で応急対応された方、入善町職員として防災対応にあたった方、被災後に入善町に出向し災害復旧工事に尽力された方など様々な立場の方です。
 どの方も高波災害対応をされた方々ですが、一言で災害対応と言っても様々な仕事があり、様々な立場の方が協力し合って災害時の被害軽減と早期復旧に尽力されたということを改めて感じました。

 「語り部の会」では多くの方々にご参加いただき盛況のうちに終えることができました。今回の話を聞いて、自分の立場ならどう行動するか、災害にどう備えるか、考える機会となれば幸いです。


○平成20年2月24日下新川海岸高波災害から10年 
 あれから10年あの経験を語り継ぐ
日時:平成30年11月11日(日)13:00〜15:00(12:30開場)
会場:入善町消防防災センター(入善町上野571)
主催:下新川海岸水防連絡会
プログラム:
 平成20年2月24日高波災害を振り返る
 映像
 高波災害の被災状況と対応状況の発表
 体験発表
  「小学生での記憶」
  「応急対応の記憶」
 パネルディスカッション「あのときの経験とこれからの備え」

「語り部の会」ホームページ:
http://www.hrr.mlit.go.jp/kurobe/jigyo/takanami2018/index.html


  • 「小学生での記憶」発表の様子

  • 「応急対応の記憶」発表の様子

  • パネルディスカッションの様子

※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。