大規模水害に備えて洪水対応演習を実施!!
5月27日(金)に黒部河川事務所において、「平成28年度 洪水対応演習」を実施しました。
本演習は毎年実施しており、黒部川の出水時における洪水予測の実施、水防関係機関等への水防警報・洪水予報等の情報伝達、宇奈月ダム・樋管など河川管理施設等の操作ルール、操作状況の確認及び情報伝達、さらに黒部川上流域の土砂災害や下新川海岸の高波災害等、工事の現場関係者への情報伝達、被害の軽減を図る措置としての対策工法の検討等、実践的な演習を行うことにより、本格的な出水期を前に防災体制に万全を期することを目的とし、机上による総合的な演習を行っています。
特に今年度は、平成27年9月関東・東北豪雨を契機に社会資本整備審議会会長からの「水防災意識社会」を再構築する必要があるとの答申を受け、大規模水害(想定し得る最大規模降雨に伴う洪水氾濫による被害)を想定し、黒部河川事務所と関係機関の職員併せて約60名が参加し、電話やFAXを用いて実践さながらに演習を行いました。
今回以下の項目について演習を行いました。
① 関係機関への洪水予報及び水防警報等の情報伝達演習
② 緊急情報連絡網の降水量80mm/h通報ルールによる情報伝達演習
③ 自治体首長と事務所長による双方向の情報共有訓練(ホットライン)
④ 水閘門等の操作状況確認と操作員待避状況の情報伝達演習
⑤ 地域の的確な判断の行動につながる情報等の提供
⑥ 災害協定業者への情報伝達演習
⑦ 記者発表の机上演習
⑧ 河川・海岸等の巡視による被害報告演習及び応急対策工法の机上検討
⑨ 浸水被害対応の為の排水ポンプ車の配備要請演習
当事務所では、このような演習を続けていくことで、関係機関との連携を密に図りながら、より実践に対応した防災能力の向上に努めたいと考えています。
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