〜富山県立大学出前講座 「黒部川の総合土砂管理」討議結果の発表会を実施〜
掲載日:2016/02/02
黒部河川事務所は、1月29日(金)に富山県立大学で「黒部川の総合土砂管理」をテーマとした討議結果の発表会を行いました。
これは、「北陸建設界の担い手確保・育成推進協議会(富山県部会)」の取り組みの一環として富山県立大学工学部環境工学科2年生(11名)を対象に、昨年11月6日から始めた出前講座の3回目として実施したものです。1回目の講座では、急流河川黒部川について学んでもらうことと、上流からの土砂流出が多い黒部川の総合的な土砂管理の課題について、ゼミナール型式で取り組みました。2回目の講座は、宇奈月ダム、急流河川黒部川、下新川海岸を見学し、土木構造物の役割や黒部川・下新川海岸の状況について肌で感じ、土木工学への興味と見識を深めるのに役立ててもらいました。
今回の3回目の講座は、出前講座の総仕上げとして、事務所概要説明や現地見学で得た知識から「黒部川の総合土砂管理」についてまとめた内容を各班毎に発表してもらいました。
発表では、総合土砂管理をうまく進めるためには、国民・地域住民の理解や技術者の育成といったソフト対策や、黒部川河口の砂浜の回復のために離岸堤の増設が必要といったハード対策の提案などがあり、各班でこれまで討議を積み重ねてきたことを感じ取ることができる内容でした。
各班の思いの詰まった発表、熱い質疑応答の後、藤田事務所長の講評で締め、討議結果の発表会は無事終了しました。
今回実施した出前講座での取り組みが、今後大学で学ぶ授業の参考になれば幸いです。
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