平成22年度 洪水対応演習を実施!!
5月18日(火)に黒部河川事務所において、「平成22年度 洪水対応演習」を実施しました。
この「洪水対応演習」は毎年行っているもので、出水時における水防機関等への情報伝達演習及び洪水予測演習、水防警報等の文章作成並びに災害情報報告演習を行い、出水時の緊急かつ適切な対応に資することを目的としています。
今回の演習では、黒部河川事務所の職員約40名が参加し、黒部河川事務所管内で出水等があったことを想定し、出張所に職員を支援する体制を確認するなどミニロールプレイング的に電話やFAXを用いて実践さながらに演習を行いました。
演習内容は、
① 緊急情報連絡網の80mm/h通報ルールによる情報伝達演習
② 関係機関への洪水予報及び水防警報等の情報伝達演習
③ 水閘門等の操作状況確認の情報伝達演習
④ 災害協定業者への情報伝達演習
⑤ 記者発表の机上演習
⑥ 河川・海岸等の巡視による被害報告演習及び応急対策工法の机上検討
⑦ 事務所掲示板(モニター)での河川・海岸・砂防・ダムの演習内容のリアルタイムの掲示等
⑧ 自治体との双方向での情報交換演習
今回は、事前に災害を想定したタイムスケジュールを元に演習を実施し、流量や雨量データをもとに、水防警報や洪水予報発令のタイミングを考えながら演習を行いました。
その結果、実践的で有意義な演習となりましたが、初めて経験する職員は、なかなかスムーズな情報伝達が出来ない場面もあり、反省点や課題もある内容となりました。
最近の出水状況を踏まえると、ゲリラ豪雨などの集中豪雨により、近年あまり被災していない地域でも大きな被害を受けている事例が見られることから、被災経験の少なくなった地域においても、自らが避難に関する情報や危険箇所等の情報を的確に認識することが重要です。
当事務所では、このような演習を続けていくことで、『より実践に対応』した防災能力の向上に努めたいと考えています。
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