下新川海岸高波対応訓練を実施しました!!
12月1日(火)に下新川海岸水防連絡会主催の高波対応訓練を実施しました。
本訓練は、下新川沿岸域で平成20年2月に発生した高波災害を契機に昨年度から実施しているもので、今年で2回目の取り組みとなります。
これから本格的な冬期風浪による高波シーズンを迎えるにあたり、高波による災害の減災に向けて、関係機関、消防団、住民が連携し高波災害に対する関係機関相互の情報伝達体制の確認、水防体制の確立を行うことを目的としています。
今回の訓練では、下新川海岸水防連絡会の関係各機関約180名と地域住民約210名が参加し、下新川海岸管内で高波による災害が発生したことを想定し、ミニロールプレイング的に電話やFAXを用いて実践さながらに訓練を行いました。また、黒部市荒俣、入善町芦崎、朝日町赤川地区の住民の方々には、高波による越波で集落内に浸水被害が発生することを想定し、避難訓練を実施して頂きました。
訓練は、事前に想定したタイムスケジュールに基づき、波高や風速データ状況により水防警報の発令、水防活動状況等の情報伝達の演習を行うもので、実践的で有意義な演習となりましたが、スムーズな情報伝達が出来ない場面もあり、反省点や課題も明らかとなりました。
最近の高波発生状況は、今年10月に来襲した台風18号で有義波高4.5mを観測し、下新川海岸では、水防警報海岸に指定されて初めての水防警報を発令しました。平成20年2月の災害を考えると、何時何処で高波による災害が発生するかもしれません。その為にも自らが避難に関する情報を的確に認識することも重要です。
下新川海岸水防連絡会では、このような訓練を続けていくことで、『より実践に対応』した防災能力の向上に努めたいと考えています。
【主な訓練内容】
・関係機関との情報伝達の確認
・電話による自治体首長と、海岸管理者との情報共有訓練
・寄り回り波など高波予測の技術修練および予警報発令訓練
・自治体による水防活動の実働訓練
・住民を対象とした避難実働訓練
・被災箇所の応急復旧訓練(机上訓練)
・携帯電話メールによる情報発信訓練
【参加機関】
北陸地方整備局、黒部河川事務所、富山地方気象台、富山県、黒部市(消防署含)、入善町(消防署含)、朝日町(消防署含)、各地区消防団、被災想定地区住民(黒部市荒俣、入善町芦崎、朝日町赤川地区)
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