黒部川中流部でくろべ水の少年団が「水生生物調査」を行いました
黒部川では夏休み期間中に、黒部市内の小学5・6年生から構成される「くろべ水の少年団(団員31名)」により、黒部川の上流部から下流部までの水生生物調査を実施しています。
この調査は、多くの方々が河川に親しむ機会を提供し、河川愛護や水質浄化に関心を持っていただくことを目的に、昭和59年度から水生生物の生息状況を観察し、その生息状況から簡易的に水質状況を把握するものです。
水生生物の調査方法は、川の中の水生生物を網等で採取したり、石に付着している水生生物を採取し、指標生物の写真や説明と見比べ、確認や分類を行った後、『きれいな水』『少しきたない水』『きたない水』『大変きたない水』の4段階で判定します。
昨年の結果は上流・中流・下流の3地点で調査地点を設けておりますが、いずれの調査地点も『きれいな水』で判定されています。
今年の水生生物調査は、昨年と同様に3箇所の調査地点を設けて計画的に調査を実施することとしており、まず、1箇所目の調査地点として黒部川中流部(黒部市音沢地先)における調査を8月9日(日)に実施しました。
当日は雨がぱらつく生憎の天候となりましたが、天候も大崩することなく何とか調査することができました。
調査は6班に分かれて水温、流速、pH、COD(化学的酸素要求量)など調査時の川の状況を計測した後に水生生物の採取に取りかかりました。
子供達は、川に生息する水生生物から水質を判定するために、沢山の水生生物を採取しようと元気いっぱいに川に入り水生生物を採取し、その採取状況から、黒部川が「きれいな川」ということを確認しました。
また、水生生物調査の他にも河原にある岩石や植物、昭和44年に発生した黒部川の大災害の事を指導者から説明を受けたりと、黒部川の歴史などについても学習しました。
最後に、黒部市飛騨地先において参加者による河川のゴミ拾いを行い、河川愛護・河川美化の取組みを実施しました。
なお、8月21日(金)に黒部川の上・下流部における水生生物調査を実施する予定としております。
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