第２６回 黒部川土砂管理協議会開催される
黒部川の出し平ダム（関西電力(株)）と宇奈月ダム（国土交通省）の平成２１年度連携排砂計画を協議・調整するため、５月２５日（月）に入善町内の「入善まちなか交流施設うるおい館」で「第２６回黒部川土砂管理協議会（座長：北陸地方整備局中村河川部長）」が開催されました。
協議会は、１市２町の首長（代理含む）の他、関係行政機関の代表者が出席して行われ、平成２１年度の連携排砂計画と環境調査計画について了承されました。
平成２１年度の連携排砂計画では、出し平ダムの目標排砂量を約３７万m3とし、これに要する自然流下時間（土砂を流す時間）を１２時間以内としています。また、今年度は目標排砂量を排出するにあたり、想定される排砂量の変動範囲を設定しており、その変動範囲を約３１万m3〜約４１万m3としています。
排砂の実施は、６月から８月までの期間で、ダム流入量が出し平ダムで毎秒３００m3/s、宇奈月ダムで毎秒４００m3/sのいずれかを上回る最初の出水時期に実施することとしています。ただし、融雪や梅雨等により流量の大きい時期に限り、出し平ダムの流入量が毎秒２５０m3に達した場合においても実施することとしています。なお、自然流下中の流入量が毎秒１３０m3/sを下回った場合は中止されます。
また、通砂の実施基準流量見直しのための試験的な通砂を昨年度に引き続き実施する他、新たに、近年の短時間集中豪雨に対応するための「短時間集中豪雨対策」を試験的に実施し、その効果について確実に把握することも併せて了承されました。
排砂後の下流河川における土砂の局部堆積防止を図るために行う排砂後の措置については、宇奈月ダムからの放流量を３００m3/s程度で一定時間（最低３時間）放流する試行を今年度も実施することとしています。
なお、６月から８月までの期間で出水が無く排砂が実施できかった場合には、ダム湖内に堆積した土砂の変質を抑制するため、９月１日から９月２日の間に土砂変質進行抑制策を実施することとしています。
※協議会の詳しい資料については、近日中に「排砂情報」のコーナーに掲載する予定です。
審議中の状況
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