黒部峡谷の砂防流域にイワナを放流しました!

掲載日:2008/10/15

 10月8日(水)に黒部川上流域でイワナの放流事業が行われました。当日は黒部河川事務所の職員も出席し、欅平周辺、祖母谷、祖父谷、小黒部谷、黒薙川にて放流を行いました。

 黒部川は、昔からイワナの宝庫として知られていましたが、度重なる洪水や職業釣り師による乱獲等から個体数が減少したため、再びイワナの数を増やそうと平成13年より黒部観光旅館組合の呼びかけで黒部峡谷に関係する団体(注1)が協力して放流事業を実施し、今年で8回目になります。

 放流したばかりのイワナは、上流域の冷たい水のせいか、始めのうちは流れのゆるい場所で身を寄せ合ってじっとしていましたが、しばらく経つと元気よく流れの急な川の中へ飛び込んでいきました。

 参加者は、『毎年続けているこの放流事業の成果が徐々に現れてきている。これからの厳しい冬を無事に過ごし、雄大な黒部峡谷を誇る黒部川に沢山のイワナが呼び戻せたら』と願っていました。

注1:黒部市・宇奈月温泉観光協会・関西電力(株)・黒部峡谷鉄道(株)、黒部河川事務所・砂防工事関係者・温泉経営者


  • 出発を待つイワナたち(トロッコ列車で運搬)

  • 放流の様子(祖母谷温泉付近)

  • 放流したばかりのイワナたち

※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。