今年度の砂防工事を無事に終了しました

掲載日:2007/12/06

 黒部川の上流に位置する祖母谷(ばばだに)と黒薙川(くろなぎがわ)では、今年度の砂防えん堤等の工事を無事終了しました。

【祖母谷下流第2号砂防えん堤】
 平成9年から工事用道路に着手し、平成12年から本体コンクリート打設を開始しましたが、その後、資材運搬道路やえん堤付近の山腹斜面から落石が相次いだことから本体工事を一時中断し、落石防護等の安全対策工事を集中的に実施してきました。
 今年は、この安全対策が概成したことから9月より本体工事を4年ぶりに再開し、約1,000m3のコンクリート打設を完了しました。(写真①参照)
 中部山岳国立公園内ゆえに周辺との景観に配慮した砂防えん堤として、来年の完成を目指しています。

【祖母谷資材運搬道路】
 砂防工事用の資材運搬道路(延長5.3km)で、工事従事者が安全に通行できるように維持・管理を行っていますが、特に今年は落石対策としてロックシェッドが完成しました。(写真②参照)

【黒薙川資材運搬道路】
 黒薙川の砂防工事用の資材運搬道路で、一部の道路擁壁が出水により被災する恐れが生じたため、道路機能の確保を目的に補強対策を完了しました。(写真③参照)

 宇奈月砂防出張所管内の平成19年度の工事は以上ですが、今年は黒部川直轄改修70周年ということもあって、例年にもまして流域の方々に砂防現場を見学してもらい、ご理解をいただきました。今後とも黒部河川事務所並びに現場で工事を担当する施工業者は、安全に対する努力と環境への配慮を十分に行いながら砂防施設の整備を促進していきますので、引き続きご理解とご協力をお願いします。

【問い合わせ先】
 発注担当 : 工務課 砂防係(TEL 0765-52-4669)
 工事監督 : 宇奈月砂防出張所(TEL 0765-62-1260)


  • ① 施工中の祖母谷下流第2号砂防えん堤

  • ② 祖母谷のロックシェッド

  • ③ 補強した道路擁壁

※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。