黒部川流域見学会(第2弾)を実施しました
〜トロッコ電車で砂防見学〜
黒部川は、昭和12年5月1日に国が管理する河川となってから今年で70周年となります。
黒部河川事務所では、この70周年にちなんで、「あばれ川」と恐れられた急流河川「黒部川」の治水や利水にかけた先人たちの知恵と努力の歴史とともに、上流域の砂防から海岸までの黒部川水系一貫の取り組みを紹介し、広く流域の皆様にご理解をいただくことを目的に「黒部川流域見学会」を9月(主に下流域)と10月(主に上流域)に2回づつ、計4回の実施を企画しました。
今回は9月に続き、第2弾として黒部川上流の砂防施設を中心とした見学会を10月19日(金)に一般応募で当選した20名の参加で実施しました。当日はあいにくの小雨でしたが、一行は午前9時前に事務所を出発し、堤防沿いに黒部川を見ながら黒部峡谷鉄道の宇奈月駅へ行き、トロッコ電車に乗って終点の欅平駅へ向かいました。
参加者はトロッコ電車内では黒部峡谷美を満喫しつつ、刻々と変わる川の様子(石の大きさや地形)や発電施設の説明を真剣に聞き入っていました。
いよいよ、欅平駅から祖母谷(ばばだに)の砂防現場へ。工事用道路は狭いため2台の車に別れて移動です。移動中に工事中の砂防えん堤や安全対策工事の説明を受け、最上流の7号えん堤で実際の砂防施設を間近で見学しました。参加者は砂防えん堤の大きさに驚き、「砂防えん堤の必要性」や「山奥での工事の大変さ」を実感していました。
見学会最後に帰路の途中で、普段はなかなか立ち入ることのできない宇奈月ダムの操作室などを見学しました。
※詳しい見学会の行程についてはこちらをご覧ください。
(http://www.hrr.mlit.go.jp/kurobe/koho/report/field_tmp/071022/sanko.pdf)
※参加者の感想
Aさん:
砂防えん堤が私達の安全な生活のためにいかに必要なことか良く分かりました。
また、山奥で仕事に従事されている人々の苦労も分かりました。
Bさん:
砂防えん堤の役割がよく分かった。
黒部川流域の安全と財産を守るために役目を果たしてください。
この見学会は、10月25日(木)にも実施を予定しています。(募集は締め切りました)
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