第22回 黒部川土砂管理協議会開催される

掲載日:2007/05/28

 黒部川の出し平ダム(関西電力(株))と宇奈月ダム(国土交通省)の平成19年度連携排砂計画を協議・調整するため、5月28日(月)黒部市内のホテルアクア黒部で「第22回黒部川土砂管理協議会(座長:北陸地方整備局 古川河川部長)」が開催されました。
 協議会は、1市2町の首長(代理含む)の他、関係行政機関の代表者が出席して行われ、平成19年度の連携排砂計画と環境調査計画について協議・調整がなされ、事務局からの提案が了承されました。
 平成19年度の連携排砂計画では、出し平ダムの目標排砂量を0.2万m3(H19年5月測量結果より)とし、これに要する自然流下時間(土砂を流す時間)を12時間以内としています。ただし、出し平ダムの目標排砂量確定値及び排砂時の出水規模によっては、自然流下状態に至らない時点で目標とする排砂が完了する場合があります。
 実施時期については、6月から8月までの期間でダム流入量が、出し平ダムで毎秒300m3/s、宇奈月ダムで毎秒400m3/sのいずれかを上回る最初の出水時期に実施することとしています。ただし、融雪や梅雨等により流量の大きい時期に限り、出し平ダムの流入量が毎秒250m3に達した場合においても実施することとしています。なお、自然流下中の流入量が毎秒130m3/sを下回った場合は中止されます。
 また、通砂の実施基準流量見直しのための試験的な通砂については、昨年度に引き続き今年度についても実施し、効果について確実に把握することも併せて了承されました。排砂後の下流河川における土砂の局部堆積防止を図るために行う排砂後の措置についても、昨年度に引き続き、宇奈月ダムからの放流量を増やし、300m3/s程度を一定時間(最低3時間)試行的に放流する措置を実施することとしています。ただし、自然流下状態に至らなかった場合は、実施しません。
 なお、上記の排砂条件を出水の発生がない場合は、ダム湖内に堆積した土砂の変質を抑制するため、9月1日から9月2日の間に土砂変質進行抑制策を実施することとしています。

 ※協議会の詳しい資料については、近日中に「排砂情報」のコーナーに掲載する予定です。


  • 協議会の様子

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