「平成19年能登半島地震」災害復旧支援活動報告
平成19年3月25日(日)に、石川県輪島市沖を震源とする「能登半島地震」の発生により、人命や財産、公共施設等に甚大な被害が発生しました。
北陸地方整備局主導により、地震発生以降第2陣目となる災害復旧支援活動に、黒部河川事務所調査課職員が1名参加しましたので、その活動内容等の報告を行います。
派遣期間: 平成19年4月10日(火)〜4月15日(日) 6日間
派遣場所: 石川県輪島市
所属部隊:
第10班 (全派遣部隊11班)
第10班構成員 班長 利賀ダム工事事務所
(5名/班体制) 班員 立山砂防事務所,黒部河川事務所,横川ダム工事事務所
補助 防災エキスパート
【活動内容】
今回の派遣業務は、災害発生後の緊急調査及び応急工事完了後に、地方公共団体(今回の場合は輪島市)が行う災害申請の基礎資料(現地調査及び設計図書作成)について、国土交通省北陸地方整備局の各班員が代行して作成することが主な業務です。
【活動報告】
●4月10日
北陸地方整備局の各事務所派遣部隊が輪島市内に集結し、輪島市より被災状況の報告を受け、石川県より災害申請の基礎資料作成方法等詳細について説明を受けました。
1次調査で判明している被害箇所(337箇所)について、各班で分担し現地調査(計測・状況写真撮影)ならびに設計図書の作成を行う確認を行ったのち、15時から現地に向け各班が一斉に出動しました。
●4月11日〜14日
第10班は、輪島市と志賀町の行政境から始まり、輪島市門前町道下の住宅地を主に担当し、被災状況の把握及び設計図書の作成を行いました。1日の行程は、8時30分に現地へ出発し、17時頃まで現地調査(被災箇所の起終点の確定、被害規模の計測・写真撮影)を行い、輪島市内の旅館(作業場兼宿泊場所)にて設計図書作成などの内業を行いました。
●4月15日
最終日は、内業をメインとしこれまで行ってきた現地調査及び設計図書の成果品確認・取りまとめを行い、本部(北陸地方整備局)から輪島市長に対し、成果報告ならびに成果品の提出を行った後解散となりました。
【活動を終えての感想】
今回の支援活動では、被災地の地理条件に乏しい面々が集結し、調査箇所の特定に若干の時間を要した反省点もありますが、辛うじて天候にも恵まれ、現地作業を順調に実施することができたほか、班長や防災エキスパートから適切な指示がなされたため、各班員が速やかに作業を実施することができました。
現地調査においては、道路に関するものが殆どであり、災害時においては現所属業務に囚われない幅広い知見が必要であると改めて思いました。
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