ナチュラリスト研究会が直轄海岸事業を視察
黒部市ナチュラリスト研究会の皆さん約20名が、平成17年10月17日(月)に黒部河川事務所が行っている直轄海岸事業の工事現場等を視察されました。
昨年度までに、当事務所管内の河川事業、ダム事業と視察され、今回は、水系一貫事業の一つとして海岸事業を視察されました。
まず、入善町吉原地先での災害復旧工事現場を視察されました。この工事は、平成16年2月冬季風浪により被災した直立堤を緩傾斜堤に改修するもので、今年度のリサイクル(3R)モデル工事となっています。この現場では、施工者である株木建設(株)の現場代理人から工事及びリサイクルの取り組み内容の説明を受けられ、工事の様子を見て頂きました。次に、黒部川河口左岸黒部市荒俣地先で沖合に整備された人工リーフの現場を見て頂きました。この現場では、当事務所職員が人工リーフの特徴や整備経緯、整備効果について説明しました。最後に、黒部市生地地先の全国で初となる透過型有脚式突堤が整備されている現場を視察されました。この現場でも、当事務所職員が下新川海岸の海岸事業を行ううえで地形的、気象・海象的からも最も重要な地先であり、従来型の離岸堤などの施設では、対応が出来ず新しい技術を取り入れ整備を進めている旨、説明しました。
視察された皆さんから各現場で、事業効果として、いつ砂浜が回復して、海岸利用が出来るようになるのか、リサイクルの効果など活発に多数のご質問を頂きました。中には、事業による副産物的なよい効果なども含めてもっとPRすべきとのご意見や地元の方も今回の視察に参加されており、逆に砂浜が回復した事業効果をご説明頂くといった一幕もありました。
今回、皆さんからあったご質問やご意見を参考に、今後の海岸事業をよりよいものにしたいと考えています。
※ 3Rとは:Reduce(リデュース:減少させる・縮小させる),Reuse(リユース:再利用する),Recycle(リサイクル:繰り返す)
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