第20回黒部川ダム排砂評価委員会開催

掲載日:2005/01/31

 黒部川で平成16年7月16日から19日まで実施された宇奈月ダム(国土交通省)と出し平ダム(関西電力(株))の連携排砂及び連携通砂に伴う環境調査結果がまとまり、1月27日に富山市内の名鉄トヤマホテルで開催された「第20回黒部川ダム排砂評価委員会(委員長:高倉盛安元富山県立大学短期大学部長)」で審議されました。

この中で、委員会事務局から今回の連携排砂及び連携通砂の実施結果や河川・海域等の環境調査結果が報告され、各分野の専門家からなる委員により環境への影響について審議が行われました。

審議の結果は以下のとおりです。

『平成16年7月の連携排砂及び連携通砂は出し平ダム完成後3番目に大きな流量を観測した大きな洪水時に行われた。
 この洪水に伴い、上流域から大量の土砂が流出し、黒部川および黒部川河口海域におけるSS,CODなどが過去の排砂及び通砂と比較し一時的に高い値を示すなどの現象がみられた。
 しかし、生物相については排砂後の定期調査の結果からは、大きな変化はみられなかった。
 以上のことから、全体的にみて、環境に対し大きな影響を及ぼしたとは考えられない。
 今後も継続して調査地点ならびに調査項目等を検討しながら調査を実施し、中期的な環境の変動状況をみていく必要がある。』

 なお、委員会資料については、近日中に「排砂情報」コーナーに掲載する予定です。


  • 委員会風景

  • 事務局による説明

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