(記者発表資料)

出し平ダム土砂変質抑制策について


1 抑制策の実施に当たって

 出し平ダムに堆積した土砂の変質を抑制するとともに抑制策の実施によるダム湖の濁水長期化を防ぐため以下の対策を講ずることとする。

2 出し平ダム

 通常の運用水位(標高343〜325m)で排砂ゲートから80m3/s程度以上の放流を行うことにより、堆砂面(ダム湖底)に水の流れを作り、酸素を多く含んだ水を8時間程度供給することで、土砂変質の進行を抑制する。
 その際、排砂ゲートを開け始めた直後にゲート付近の若干の土砂が流出すると予想されるため、出し平ダムに貯まっている水も流入水に加え放流することにより希釈効果を高める。
 また、ダム湖の水位を下げる(325m程度)ことにより貯水量が小さくなり、土砂変質抑制の効果が促進される。

3 宇奈月ダム

 現在の水位(標高235m)で出し平ダムからの放流水を受け入れ希釈する。その際、貯水池の濁度上昇が想定され、その場合には宇奈月ダムの水位を下げ(農業用水取水に支障のない225m程度)ダム湖の貯水量を低下させ、濁水の早期排出を行いダム湖の濁水の長期化を防ぐ。

4 抑制策の実施時期

 9月13日までの降雨のあった場合(降雨がない場合は14日に実施)

5 その他(第9回土砂管理協議会の説明と重複あり)

  1. 抑制策実施中と前後に水質、底質などの環境調査を実施し、抑制策の効果を確認する。
  2. また今回実施する抑制策以外の方法(たとえば今年の非洪水期にダムの水位をできるだけ下げドライにする方法など)についても、今後検討していく。
●土砂変質抑制策の概念図(PDF 194kb)  
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