第20回黒部川土砂管理協議会開催

開催日時 平成18年5月22日(月)10:00〜11:30
場所 ホテルアクア黒部 2階「ロイヤルシンフォニー」
議事次第
1. 黒部川土砂管理協議会規約(改正案)について
2. 平成18年度連携排砂計画について
3. 平成18年度連携排砂に伴う環境調査計画について
4. 第24回黒部川ダム排砂評価委員会開催結果について
5. 平成18年度連携排砂計画及び連携排砂に伴う環境調査計画に関する関係団体からの意見について

協議会委員名簿



黒部川土砂管理協議会



◇協議会の結果◇
平成18年度連携排砂計画、平成18年度連携排砂計画に伴う環境調査計画については、了承する。なお、連携排砂実施にあたっては、今回出された意見を踏まえて、適切に実施されたい。



[主な意見]
【平成18年度連携排砂計画について】
(委員 A)
試験通砂の前後で測量を実施するとのことだが、試験通砂実施直後に大きな雨が降り、通常の通砂となった場合、試験通砂後の測量を実施できないことが考えられる。このような場合は、今年度改めて試験通砂を実施するのか。
(事務局)
試験通砂後の測量前に通砂基準に達する出・洪水が起こる可能性はあるが、測量ができなかった場合においても、農業用水の取水等への影響を考慮し、試験通砂のやり直しは考えていない。ただし、水質調査等の環境調査については通常の通砂時と同様に行うので、試験通砂の状況は把握できると考える。
(委員 A)
試験通砂については、次年度以降も実施するのか。
(事務局)
来年度の試験通砂の実施については、今年度の結果を踏まえて検討していくことにしている。
(委員 B)
目標排砂量10万m3に対するSSの予測シミュレーションについて、資料ー1に表示されているシミュレーション結果は目標排砂量3万m3(平成17年12月時点暫定値)に対して実施しているが、目標排砂量10万m3に対する予測シミュレーションについては、今後、排砂実施までの間にどのような形で対応していくのか。
また、宇奈月ダムが安定河床に近づいてきたということから、粒径の粗いものが宇奈月ダム直下に流出し、SSが上がってくると考えられる。海域のシミュレーション結果でも3万m3なのに対して数値が上がっている。このシミュレーションでは、粒径の細かいものと粗いものを分類しシミュレーションを行っているのか。
(事務局)
目標排砂量10万m3に対するシミュレーションの結果については速報値であるが、本協議会に間に合ったので報告したい。出し平ダム直下では、SSの最大値が91,000mg/lに対して約100,000mg/l、宇奈月ダム直下では、最大値が63,000mg/lに対して71,000mg/l。下黒部橋では、19,000mg/lが29,000mg/lに、海域のC点については、6,500mg/lが11,000mg/l、A点では500mg/lが860mg/lと予測しています。
(事務局)
シミュレーションでは粒径を0.2mm以下と2mm以下に分けてシミュレーションしているので、粒径が変われば、それに応じてどのようにSS値が変わってくるかも考慮して実施している。
(委員 B)
このシミュレーションの精度を上げていただくことは、私どもにとって対策を検討する際に非常に重要となるので、よろしくお願いしたい。
(座 長)
5月測量の結果について、黒部川ダム排砂評価委員へ報告し、ご意見を頂いているのか。
(事務局)
5月測量結果については報告している。その際には特段のご意見は頂いていない。
(委員 C)
試験通砂によって、その分取水停止時間が長くなるため、農業に対する影響ができるだけ増えないような形で実施していただきたい。またそのことに対するPRもしっかりしていただきたい。
また、我々協議会委員は現場を見る機会が非常に少ないため、協議会で説明するとき、もう少し排砂時の現場状況がわかるような映像を増やしていただければ、視覚的により理解が深まるものと考えられる。
(事務局)
取水停止時間を短くすることは、非常に重要だと考えている。試験通砂時の自然流下時間については、試験通砂の結果をみて検討したい。
また、今年度も排砂時の現場の状況についてはビデオ等で記録する予定であり、協議会の場においても、昨年度と同様に映像をご覧いただきたい。
 
【平成18年度連携排砂計画及び連携排砂に伴う環境調査計画に関する関係団体からの意見について】
(委員 D)
関係団体からは、いろいろな状況変化を踏まえて、さらに要望等が出てくることも当然予想されるので、関係団体への対応は、これからもしっかりお願いしたい。
農業関係については、取水停止期間が回数として増えれば、当然農業者は心配するので、この点においてPR活動等を十分やってもらいたい。それには、稲作の知識を排砂実施機関にて持つことが非常に大切であると考える。
(委員 E)
流木については、排砂の前に必ず回収していただきたい。
また、この流木の再利用についても、例えば入善町の深層水施設の燃料源として利用するなど、将来的にどのような形態としていくのか考えていただきたい。
(事務局)
ダムの流木処理は、6月の排砂期間が始まる前までに完了し、全面的に撤去を進めている。当然ながら、6月以降も、排砂時に排砂門から流さないようダムの流木を撤去している。
また、流木の有効利用については、堆肥やチップということで、有効利用を進めている。
− 以 上 −





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