平成15年5月15日(木)10:00〜11:30
ホテルロイヤルバリー黒部 2階「ロイヤルシンフォニー」
黒部市天神新353−1
1.黒部川ダム排砂評価委員会開催結果について
2.平成15年度連携排砂計画について
3.平成15年度連携排砂に伴う環境調査結果について



黒部川土砂管理協議会



黒部川ダム排砂評価委員会開催結果について
平成15年3月26日に開催された第15回黒部川ダム排砂評価委員会における委員会の評価及び主な意見について報告しています。
詳しくは資料−1をご覧下さい
 
関係団体の意見について
平成14年度連携排砂の実施結果及び平成15年度連携排砂計画についての各関係団体(海面漁業関係団体・内水面漁業関係団体・農業関係団体)の意見を報告しています。
詳しくは資料−2をご覧下さい
 
平成15年度連携排砂計画について
[平成15年度連携排砂計画の概要]
目標排砂量: 出し平ダム 約8万m3、 宇奈月ダム 0m3
時     期: 6〜8月で流入量が、出し平ダムで300m3/s、宇奈月ダムで400m3/sのいずれかを上回る最初の出洪水時に連携排砂を実施する。
ただし、融雪や梅雨等により流量の大きい時期に限り、出し平ダム流入量が250m3/sに達した場合においても実施する。
そ  の  他: 排砂条件を満足する出洪水の発生がなく、排砂が行えなかった場合の対応策として、土砂変質進行抑制策を実施する。
土砂変質進行抑制策とは、出し平ダム及び宇奈月ダムにおいてダム上部からの放流を行いつつ、排砂ゲートから主に放流を行い、ダム貯水池底部の水を流動化させ、酸素を供給することにより、ダム底質の変質進行を抑制しようとするものです。
詳しくは資料−3をご覧下さい
[主な意見]
(委 員) 観光への影響を考えた場合、土砂変質進行抑制策は8月末の1週間を外した時期に実施出来ないものか。
(事務局) 土砂変質進行抑制策自体を実施する可能性は低いと考えているが、観光面で特に重要な時期があるということであれば、再度検討したい。

(委 員)

出し平ダムと宇奈月ダムの土砂変質進行抑制策は、別立てで考えるべきではないのか。宇奈月ダムは今後10年位で安定河床に達することから、慎重に土砂変質抑制方法を考えていくべきである。平成3年の出し平ダム排砂の轍を踏んではいけないと思っている。
(事務局) 宇奈月ダムは土砂堆積傾向にあり、安定河床に達するまでは、堆積した土砂の大半は外には出て行かないと考えられるが、土砂の変質抑制については引き続き検討していきたい。
(委 員) 排砂・通砂についても6月から8月の実施期間よりも、できれば7月までに終えることができないものか。来年度以降の問題として提起したい。
(事務局) 現在の排砂方法はより改善されてきていると考えているが、将来的にも現在の排砂方法を全く変更しないと考えているわけではない。地域の方々や専門家と相談をしながら改善すべきものは改善し、より良いものを目指していきたい。
(委 員) 少なくとも毎年確実に排砂を実施するという基本方針を持って、連携排砂を進めていかなければならない。より良い排砂の方法を目指し、改善すべき点があるのであれば、研究を進めていくべきである。
(事務局) 排砂を行う上で重要なのは、より確実に毎年排砂を実施することであり、その際の影響を極力小さくしていくことを今後とも検討していく。
(委 員) 海面も内水面も黒部川扇状地の沃野にしても、山の恵みを受けてきた。
黒部川扇状地の沃野については、地力が落ちてきていると言われており、今後、大地が山の恵みを受け入れることを真剣に考えるべきではないか。
 
平成15年度連携排砂に伴う環境調査計画について
[平成15年度環境調査計画の概要]
環境調査: 平成8年度から継続的に実施している水質、底質、水生生物、地下水調査を、関係団体や黒部川ダム排砂評価委員会の意見を踏まえ、一部変更して実施する。
時  期: 定期調査(排砂・通砂期の前・後の平常時)と排砂・通砂中に調査を実施する。
詳しくは資料−4をご覧下さい
[主な意見]
(委 員) 漁業、農業関係団体等からの要望に対し、適切かつ慎重に対応して欲しい。
(事務局) これまでもできるものについては速やかに対応するよう努めてきており、今後とも一歩づつでも前進させ、関係者の方々のご理解を得られるよう努めていきたい。
 


◇協議会の結果◇
 平成15年度連携排砂計画及び環境調査計画については、事務局提案内容から土砂変質進行抑制策を除いた内容で了承する。土砂変質進行抑制策の実施時期、実施方法については、その実施までにまだ時間があることから、事務局で再度検討し関係者の了解を得ることとする。
 平成16年度以降の排砂計画については、年に1回は排砂を実施できることを基本的な考えとして、関係機関等と調整しながら排砂量、実施時期、実施基準等について事務局で更に検討を進めていくこととする。


 上記結果の下線部分については、協議会終了後に、事務局と宇奈月町長との間で土砂変質進行抑制策の実施時期について協議・調整を行った結果、「今年は原案でやむを得ない。」というご了解を頂きました。また、併せて「但し、連携排砂は毎年確実に実施すべきであり、今後その方策を検討するべきである。排砂の実施時期は6月〜7月が望ましい。」とのご意見を頂きました。
 事務局としましては、より自然の出水形態に近づけて土砂を排出するため、毎年確実に連携排砂を行うという方針のもと、平成16年度以降の連携排砂計画につきましては、関係機関と調整しながら実施方法、実施時期、実施基準等について更に検討を進めていくこととしております。
 また、この宇奈月町長の意見については、黒部川土砂管理協議会の各委員及び関係団体等に対し個別に説明し、平成15年度の土砂変質進行抑制策の実施計画についてご了解を頂いております。



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