[平成14年7月連携排砂に伴う環境調査結果について] |
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ダム・河川・海域における、平成14年度連携排砂前及び連携排砂後の環境調査結果について報告しています。 |
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[河川水生生物調査結果について] |
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河川水生生物調査の既往調査結果を基に、ある種のもつ指標性等といった観点から整理し、その中間報告をしています。 |
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[海域水生生物調査結果について] |
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海域水生生物調査の既往調査結果を基に、経年的な推移と出水との関連性について整理し、その中間報告をしています。 |
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[評価] |
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平成14年7月連携排砂に伴う環境調査結果について審議したところ、特に問題となる現象は見られなかった。 |
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今後、中期的な環境の変動状況を見ていくこととする。 |
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[主な意見] |
○平成14年7月連携排砂に伴う環境調査結果について(資料−2) |
(委 員) |
排砂との関係はなく、流域全体で考える必要があるが、出し平ダム貯水池の底質のT−Pについて、平成7年度から経年的に見ると上昇傾向にあるのではないか。 |
(事務局) |
T−Pについては上昇傾向が認められる。この原因としては排砂の影響よりも上流から流れてきたものの影響が大きいと考えている。今後、黒部川全体の水質、底質のトレンドを整理して提示したい。 |
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○河川水生生物調査結果について(資料−3−@) |
(委 員) |
「6.考察」(P.4)は現時点では妥当と考えられる。マハゼの平成8〜10年の推移は、H7年大洪水等により、れき質の河床が砂質に変わったという一時的な環境の変化を示していると考えて良い。 |
(委 員) |
直接、排砂と関係ないが、マハゼ、カゲロウ、ユスリカ、クロロフィルaについて経年的に見ると、黒部川流域全体で何らかの変化があるようにも見え、富栄養化の問題も含めて考察する必要がある。 |
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○海域水生生物調査結果について(資料−3−A) |
(委 員) |
海域底質の粒度組成のコメント(P.4)で、「大きな変動は見られない」となっているが、どれくらいから変動傾向があると考えるのか。表現を修正した方がいいのではないか。 |
(事務局) |
経年的に見ると、著しく増加あるいは減少というような変化は見られないという意味で記述したが、表現を修正する。 |
(委 員) |
プランクトンの経年変化については、富山湾全体や日本海側全体の傾向を踏まえて議論しなければならないが、広域的な調査は難しく、現段階ではこのデータで判断せざるを得ない。 |
(事務局) |
今回、食物連鎖の底辺にあるプランクトン、ベントスの経年的な変化と出水、排砂の関連性を見ようと整理したが、プランクトンについては、排砂によって大きな変化が見られないと考えている。 |
(委 員) |
プランクトンについては、プランクトンの経年変化と出水及び排砂との関連性を調査した上で、評価すべき。 |
(委 員) |
生物調査全般について、調査時の天候など変動要因がわかるような形でデータを整理した方が客観的に評価できるのではないか。海域調査のサンプリングの時期、回数、地点をもう少し詰めてほしい。 |
(委員長) |
以前から、議論しているように排砂の海域への影響を直接把握できる生物調査を実施することは難しいことではあるが、各委員の意見を踏まえ、事務局はサンプリングの時期等にさらに工夫を加えること。 |
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