懇談会委員の方々からのメッセージ
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「わかりやすい下水道のPRを」
(有)UFMネイチャースクール社長
河合佳代子
下水道へ目を向けてもらうために、市民や子供たちに対して、下水道と普段どのように接しているのかなど、身近な所からPR していくと良いきっかけとなるのではないでしょうか。また、子供たちには自分の問題として感じてもらうことが大切です。現場を見たり、体を動かしたりといった手法を考えていくと、より理解も進んでいくと思います。
「下水道整備は農業分野との連携も必要」
新潟日報社編集委員
鈴木聖二
下水道事業を進める時には、農業分野との連携についても考え、総合的な循環型社会をつくるための全体計画の一つとして下水道を考える必要があると思います。また、下水道管渠などすでにある施設を色々な形で活用し、幅広く有効利用することを検討して欲しいです。
「処理場の処理水量増加による水質改善を」
新潟大学工学部教授
高橋敬雄
汚泥を有効利用して減量するよりも、汚泥発生量の少ない下水処理法に転換していくのが地方の道だと思います。高度処理の導入が必要なところもあるでしょうが、今は普及率を高め、処理場で処理する水量を増やして、河海の水環境を全体的に改善すべき時と思います。分流式でも雪と融雪水の侵入で下水処理機能が損なわれている筈で、雪への取り組みがもっと望まれます。
「流域全体を考えた下水道整備が重要」
NPO法人新潟愛郷会理事長
長谷川義明
河川の流域全体を見たとき、上流域の下水道整備は特に重要です。本川に流れ込む中小河川の水質をしっかりチェックし、流域の下水道整備についてしかるべき対応をすることが重要でしょう。また、施設整備のコスト比較や処理水・汚泥の再利用に関する問題点について、住民にしっかり説明していくべきでしょう。
「北陸ならではの下水道整備を」
長岡技術科学大学環境・建設系教授
藤田昌一
北陸ならではの特徴「下水道の北陸名物」を作るという方向性を打ち出してみてはいかがでしょうか。属地性にこだわる必要はなく、例えば北陸の河川の環境基準を全て1 ランク上げるといったことでも良いと思います。また、循環型社会を作るためには汚泥の問題がありますが、それを解決するための自然の循環に即した下水道という位置づけをしっかり持つ必要があります。
「利用者のニーズをもっと吸い上げるべき」
経営・人材教育コンサルタント
丸山結香
下水道利用者への啓蒙・PRが徹底されていないと思います。生活排水の出し方や住んでいる地域に大雨が降ると下水はどうなるのかなど、理解するためのツールが身近に無いため、利用者のニーズを行政が吸い上げる仕組みづくりが必要なのかと思います。また下水道経営が厳しくなる中で下水道施設を民間に貸すなどして新たにお金を生み出すことを考える必要があるかもしれません。