平成18年度 金沢河川国道事務所 記者発表資料

別当谷山腹崩壊に関する情報(第2号)

平成18年9月15日

 この情報は、手取川上流別当谷で山腹崩壊が発生し、周辺地域における土砂災害の危険性が高くなっていることから、登山者及び周辺を利用される方々への注意喚起の徹底と関係者・関係機関への情報提供を目的に行っております。

1.別当谷山腹崩壊の状況について

・9月15日(金)午前4時20分頃、9月7日発生の山腹崩壊箇所で小規模な崩壊が発生した。なお、崩壊斜面上部に設置していた崩壊監視のための地盤伸縮計が計測不能となっている。
・この崩壊に伴う、人的及び一般被害は発生していない。
・崩壊した土砂は、谷に堆積しているが河道を閉塞する状態となっていない。
 
2.関係機関の対応状況について

・別当谷での砂防工事は、9月13日から実施を見合わせている。
・白山登山道「砂防新道」は、9月13日(水)夕方、通行禁止の看板等の設置を完了し、通行止めを継続している。現在、応急的なう回路について調査・検討中。(石川県自然保護課より)
・国土交通省、石川県及び石川県白山麓別当谷安全協議会は、監視を継続するとともに情報の共有化を図り、周辺地域及び登山者等の安全確保に努めている。
 
3.監視・観測の強化について

国土交通省金沢河川国道事務所では、引き続き拡大崩壊の可能性が高いことから以下のとおり監視・観測を強化する。
(1)赤外線カメラを設置し、夜間監視の強化を図る。
(2)土石流センサーの警報について、自動的に関係者に通報するシステムを導入し、情報の共有化と監視体制の強化を図る。
(3)レーザー技術を活用した航空レーザー計測を行い、立体地図の作成などの詳細な地形情報を収集する。
 
4.専門家による状況把握について

 国土交通省国土技術政策総合研究所、独立行政法人土木研究所などに対し砂防・地すべりに関する専門家の派遣を要請しており、来週、現地調査を行う。