平成18年度 金沢河川国道事務所 記者発表資料

「金沢河川国道事務所総合評価審査委員会」を開催します

平成18年8月1日

 建設投資が減少する中、価格競争のみの競争入札による過当競争が繰り返されれば、適切な技術力を持たない受注業者のダンピングにより不良工事の発生が懸念されるところです。
 このため、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」( 平成17年4月1日施行) 、「公共工事の品質確保に関する施策を総合的に推進するための基本的な方針」(平成17年8月26日閣議決定)に基づき、国土交通省では従来の価格競争のみによる入札方式に替え、価格と品質(企業の技術力)などを総合的に評価して落札者を決定する総合評価方式を導入しています。特に北陸地方整備局では、原則全ての工事発注について、一般競争入札・総合評価方式の導入に取り組んでいます。
 本委員会は、総合評価方式における入札参加者の技術提案に対し、第三者の立場から中立かつ公正な審査・評価を行うことを目的として設立するものです。

<設立会の日時等>
◆ 日時: 平成18年8月2日(水) 10:00〜 12:00
◆ 場所: 金沢河川国道事務所2F 会議室
       金沢市西念4丁目23−5
       TEL 076−264−8800

金沢河川国道事務所 総合評価審査委員会について

1.背景
 建設投資が減少(平成4年度ピーク時84兆円の6割)する中、許可業者数は約60万業者とほとんど変わっていない。
 このような中で、価格のみの競争入札による過当競争が繰り返されれば、適切な技術力を持たない受注業者のダンピングにより不良工事の発生が懸念されることから、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」(平成17年4月1日施行)が制定された。
 この法律は、従来の価格競争のみの入札方式を改め、価格と品質(企業の技術力)などを総合的に評価して落札者を決定する(総合評価落札方式)ことを打ち出した画期的な法律ある。
 これからは、すべての公共工事に総合的な評価方式を導入し、「技術者を育て、良いものをまじめにつくる」建設業者を適正に評価し、社会資本の品質を確保しようとするものである。

2.総合評価落札方式
●総合評価落札方式とは、「価格」と「価格以外の要素」とを総合的に評価して落札者を決定する方式。
●総合評価落札方式が目指すものは、民間企業の優れた技術力を生かすことで、公共工事の総合的な価値を高めることを目指した方法。
これまでは「価格」のみの競争であったが、これからは、技術力も加えた総合的な評価による競争。

3.総合評価審査委員会
【根拠法文】
「公共工事の品質確保に関する施策を総合的に推進するための基本的な方針」(平成17年8月26日閣議決定)第2の4に基づき設置する。
【目的】
総合評価方式における入札参加者の技術提案に対し、中立かつ公正な審査・評価を行う。
【審査範囲】
北陸地方整備局金沢河川国道事務所が発注する工事。

《参考資料・別紙》
公共工事の品質確保に関する施策を総合的に基本的な方針について
金沢河川国道事務所総合評価審査委員会委員