平成17年度 金沢河川国道事務所 記者発表資料

白山合口堰堤から試験放流を実施します
〜白山合口堰堤下流の流況改善のため〜

平成17年7月29日

試験放流開始は、8月1日(月)

 国土交通省金沢河川国道事務所は、白山市白山町地先の白山合口堰堤下流において、渇水時には堰堤下流の流量が減少し、河川環境に支障をきたすことがあったことから、これを改善するため、「手取川ダム水環境改善事業」により、手取川ダムの貯留水を使用し、堰堤下流の流量を毎秒0.62m3増加させるための試験放流を実施する。

 白山合口堰堤から北陸電力(株)明島発電所放水口までの約4.5km間を対象に8月1日から当分の間放流を実施し、試験放流時の河川の状況変化などを調査し、今後の流況改善に向けた基礎資料とする。

  1. 手取川ダム水環境改善事業

    1)平成15年度までの取り組み
     同事業は、全国に先駆けて平成14年度に着手し、手取川ダム直下のほとんど水が流れていない区間(無水区間)を対象に、河川環境改善のための試験放流を実施した。また、手取川ダムに新たに維持流量放流設備を設置した。
     平成16年4月1日からは電源開発(株)が手取川第一発電所水利使用許可の変更に基づき維持流量放流設備を使用し、通年で放流を開始している。

    2)平成16年度の取り組み
     平成16年度からは事業の対象区間を白山合口堰堤下流の流量が減少する区間約4.5kmを対象に河川流況を改善する事を目的とし、夏季及び冬季の特定の期日において、動植物の保護、流水の清潔の保持(水質)、景観等の河川環境を保全するために必要な河川維持流量の検討の一助とするために試験放流を実施した。

    3)平成17年度の取り組み
     平成17年度は、8月1日からは現状の流用に毎秒0.62m3を上乗せ放流する事により白山合口堰堤下流の河川環境を改善する試験放流を実施し、その放流により河川の状況等の変化が見られるか調査、検討を実施する。

  2. 試験放流の概要

     白山合口堰堤下流の更なる流況改善を目指し、試験放流を実施する。
・放流期間 平成17年8月1日(月)〜当分の間
・放流量 白山合口堰堤下流の現状の流量(毎秒2m3程度)に毎秒0.62m3を上乗せ
・放流期間中の調査作業
  ・放流による景観の変化の観察、流量観測などを実施

○模式図

模式図