河川愛護モニター活動紹介

7月から平成18年度新モニターのお二人に、毎月の梯川について報告して頂いています。
 新しい発見が沢山あったようですので、今回は7月・8月・9月の報告を紹介致します。

梯川が大事にされるように、子供たちに伝えたい。井上さつきさん
井上 さつきさん

■7月・8月・9月の活動報告

梯川には所々に“釣り人の道”のような小道があり、降りて行くと川を同じ目線で見ることができます。水際では葦の間からは鳥の声が聞こえたり、釣り人とのちょっとした会話など“釣り人の道”は人と川のつながりを深く感じる場所と思います。7月17日は朝のニュースで梯川に災害対策本部が設置されたことを知りました。昨日より断続的に強い雨が降り続いていましたが、川へ向かうと昨日とは打って変わり、濁流が多量のゴミを下流へと押し流していました。流域に降った雨は次々に集まり、一晩で川の様相を変えてしまうのがわかりました。8月にオープンした「梯川手づくり学習館」は、入ってすぐに大きな水槽がいくつもあり、梯川で見られる魚たちが泳いでいます。上流から下流に生息している生物をパネルで紹介したり、パソコンで検索することもできます。上階はとても眺めが良く望遠鏡もあるので、野鳥などの良い観察場所になるでしょう。また地元小学生による研究発表も貼ってあり、分かりやすくまとめられていました。「梯川手づくり学習館」は大人も子供も楽しめる施設です。水環境をめぐるいろいろなことの発信地になればと思います。国土交通省の方より河川管理のお話を伺い、今までと違った見方をするようになりました。梯川に出かけてみるだけでいろいろな発見や出合いがあります。また、梯川のほとりに住んでいるのに災害には無関心であったことを反省するとともに、いつも災害が起こらないよう見ていてくれる人たちがおられるのもうれしいものです。

洪水で様々な被害が出ていました西野広一さん
西野 広一さん

■7月・8月・9月の活動報告

7月上旬に夏休み前の安全利用点検に同行しました。安宅の河口左岸ではコンクリート擁壁護岸が異常に川側へ傾斜し、膨れて曲がったところを確認しましたが、移動や変形等を定期的に観測する必要があると思いました。7月17日は未明からの大雨のため、正蓮寺地内九竜橋川排水機場付近では国土交通省の排水ポンプ車が稼働していました。埴田水位観測所付近では測量業者が水位・流速を観測しており、鶴ヶ島地内ではボート1隻が転覆しているのを発見しました。また、お茶用水取水口付近の広場は洪水による冠水で流木が打ち上げられており、フェンスやロープ柵、また用水の一部が破損していました。8月にはフェンスとロープ柵は修理されていましたが、用水の一部はまだ修理されておらず、今後の大雨でまた広場が冠水すると思われるので、早めの対応が望まれます。
8月6日に「梯川手づくり学習館」がオープンしました。11時から記念式典が開催され、米野学習館準備委員会会長の挨拶、西村小松市長の祝辞、伊藤金沢河川国道事務所長の挨拶があり、引き続き矢原小松教育長を加えた4名によるテープカットが行われました。当日は丸の内地内で第24回小松市民レガッタも開催されました。

梯川手づくり学習館では来館スタンプカードを配布しております。来館毎に1ポイントのスタンプを押します。12ポイントたまると素敵な記念品を差し上げます。

梯川手づくり学習館がオープン

8月6日に梯川手づくり学習館がオープンしました。学習館は魚・鳥類の観察を通じて生命の多様な生態や修正などを学んでもらう場所です。
校外学習や総合学習、梯川について疑問に思うことがあれば、「百聞は一見にしかず」ぜひご来館ください。
お問合せ先
国土交通省 金沢河川国道事務所 調査第一課 TEL 076-264-8800
小松出張所 TEL 0761-23-4000