特集 平成18年度 梯川改修事業について


金沢河川国道事務所では、洪水による氾濫からみなさんの生命と財産を守るために
平成18年度は以下の事業を行います。

梯川写真 九竜橋川排水機場改築
まちづくり・川づくり・道づくり

 

もし中心市街地で氾濫したら!!
 梯川の河川改修は、前川合流点から上流に向け川幅を拡げる事業を実施しており、現在は河口から3km付近の、背後に中心市街地を抱える区間の整備を行っています。
 もし、梯川の河口から3km付近(右図の×)の堤防が洪水時に破堤した場合、小松市中心市街地が浸水し、約665億円の被害が試算されています。
ハザードマップ 下牧町周辺の想定水深は1.0m〜2.0m未満、小松市役所周辺の想定水深は、0.5m未満
小松市では、万一梯川の堤防が壊れた場合に避難する場所を示したハザードマップを作成し、各戸に配布しています。
被害想定 被害額:約665億円 浸水面積:約9km2 床上浸水:約900戸 床下浸水 約4100戸

 

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事業紹介 かけはしがわにおける多自然型川づくり   自然に優しい川づくり

たしぜん型川づくり  川の中の生き物が棲みやすい環境になりました!  

 かつての梯川では、コンクリートむき出しの護岸を施工してきましたが、現在では川に棲む生き物に配慮した多自然型護岸を整備しています。金沢河川国道事務所では、多自然型護岸を整備することによって、どのくらい川に棲む生き物が棲みやすくなったかを調査しています。
 調査の結果、多自然型護岸では、確認種数、確認個体ともに従来の護岸の4種10個体を上回る、11種27個体が確認されました。

タモ網による捕獲

網カゴによる捕獲

従来の護岸 多自然型護岸
コンクリートや鋼矢板で水際が分断されている 水深の浅いところや深いところを創出している

 

多自然型護岸で発見された魚たち

多種多様な水辺空間を創出する多自然型護岸では、流れの緩やかなところにメダカ、浅瀬の泥底地にジュズカケハゼやドジョウ、陸水域のどちらにも生活圏をもつイシガメなど、従来の護岸には生息していない、魚介類たちの生息が確認されました。

生息が確認された魚介類
魚類(ギンブナ・ウグイ・タモロコ・ドジョウ・メダカ・ウキゴリ・ジュズカケハゼ) エビ・カニ類(テナガエビ・ヌマエビ・アメリカザリガニ・モクズガニ)
なぜ多自然型護岸にすると魚介類が増えるの?
クリックすると拡大します

 多自然型護岸では、水深の深い所や浅い所があり、とくに浅い所では流れの緩い環境を好むメダカや、浅瀬の泥低地を好むジュズカケハゼやドジョウが棲める環境になったからです。


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梯川に昔の景色を取り戻そう!!-記念桜植樹-
 平成18年3月10日に、梯大橋左右岸の公園(大川町、茶屋町)とJR梯川橋梁上流の左岸(園町)の3ヶ所で、丸内中学校1〜3年生のみなさんが、丸内中学校創立60周年を記念して、桜の植樹を行いました。今回、植樹された場所はかつて美しい桜並木が広がっており、昔の美しい桜並木を復元させたいという思いが込もっています。
  地図
梯大橋の架け替え前には美しい桜並木がありました。