広報 2005.1 Vol.15

広報かけはしがわ vol.15

発行:国土交通省金沢河川国道事務所


台風23号で梯川周辺に避難勧告!

 10月20日〜21日にかけて、各地に大きな被害をもたらした台風23号は、石川県内でも猛威をふるい、梯川の水位は、昭和47年1月の観測開始以来2番目となる4.69m(埴田水位観測所、20日22時40分)を記録しました。この大雨により梯川が氾濫する恐れがあるとして、小松市は、一針町、平面町、川辺町、能美町、千代町、白江町、金屋町、漆町の8地区2,273世帯に避難勧告を出しました。寺井町でも小杉地区21世帯に避難勧告が出されました。
 幸い、梯川の水位は、22時40分の4.69mをピークに下がり始め、氾濫することはさけられました。
 この間、金沢河川国道事務所では、洪水に関する情報を収集し、関係機関に情報提供を行いました。

※梯川の埴田水位観測所での観測開始以来の最高水位は、平成10年9月22日 台風7号による出水で記録した5.07m。



洪水に関する情報収集

(1)梯川周辺に設置してある雨量観測所や水位観測所のデータ収集
台風23号による梯川の水位(埴田水位観測所)の変化と雨量(尾小屋雨量観測所)の関係
最高水位は10/20 22:00時点の4.69m
指定水位  : 水防機関が水防体制に入る水位 凡例
警戒水位  : 災害に備えて出動の準備又は出動する水位、川の中で被災の恐れのある水位
危険水位  : 洪水により破堤等の災害が起こる恐れがある水位
計画高水位: 堤防の設計・整備などの基準となる水位
(2)河川巡視による堤防点検

台風による洪水に備え、10月20日17時30分から堤防に異常が無いか点検を開始し、水位が下がった後、洪水で見えなかった部分などの点検を行い、翌21日10時に河川巡視を終了しました。河川巡視中は、現場から、25回にわたって金沢河川国道事務所の災害対策本部に梯川の状況が報告されました。

(3)監視カメラで梯川の状況把握
監視カメラによる埴田の映像

監視カメラでリアルタイムに情報収集

10月20日
22時30分撮影
↓

洪水に関する情報提供

(1)梯川洪水予報を発表

金沢地方気象台が梯川流域の雨量予測を、金沢河川国道事務所が梯川の水位予測を行い、これらの情報を両者が共同で洪水予報として10月20日19時00分「梯川洪水注意報発表」〜翌21日9時50分「梯川洪水注意報解除」まで、15回にわたって発表しました。

(2)梯川水防警報を発表

台風による大雨で、川の水かさが増して水害の恐れがあることから、金沢河川国道事務所では、10月20日17時30分「梯川水防警報(準備)」〜翌21日9時00分「梯川水防警報(解除)」まで、6回にわたって、関係機関等に情報提供を行いました。

金沢河川国道事務所と金沢地方気象台が共同で予報・警報として関係機関などに情報提供を行う

 一般住民への情報伝達は、テレビ、ラジオにより放送されるとともに、警察署、消防署、水防団等の連絡員によって伝達される場合があります。

凡例
(3)ホームページで情報提供
梯川ライブ映像(古府)
梯川のライブ映像(10月20日22時50分の画像)
金沢河川国道事務所ホームページより

金沢河川国道事務所のホームページで梯川のライブ映像や水位、周辺の雨量の情報を提供しています。梯川の画像や水位・雨量の情報は、ホームページのメニューより、「防災情報」→「防災情報いしかわ」で御覧になれます。

http://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/

携帯電話のイメージ図イメージ図


携帯電話から、梯川の水位等を見ることが出来ます。
「川の防災情報」→「梯川水系(雨量/水位)」

http://www.hrr.mlit.go.jp/i