水は、高いところから低いところに向かって流れます。 海面は、潮の満ち引きや台風などの気圧の影響で高くなったり、低くなったり変化します。 梯川の下流部では川の水位よりも海面が高くなる時があるため、このような時には、川の流れが下流から上流に向かって流れているように見えるのです。
海水は淡水より比重が重くなっています。 海面が高くなると、海水は川底を這うようにして梯川をさかのぼります(このことを「塩水遡上」と言います)。 梯川の川底は、鍋谷川の合流点付近まで、海面の高さより低いので、梯川の水量が多いと、海水は海へ押し戻されますが、雨が降らない日が続くと、梯川の流量が減って、海水が鍋谷川との合流点まで達する場合があります。 スズキは、近海魚で日本の北海道以南の沿岸に分布・生息する魚ですが、季節によって住みかを移動して、夏は汽水域(川に少し海水が混じっている所)で生活します。 スズキは、アユなどの稚魚を追って、塩水遡上とともに川の上流に向かってくるのです。
梯川の水質は、環境基準値をクリアしています。下水道の普及によって、水質は近年さらに改善傾向にあります。 夏休みに稚松小学校と国府小学校の児童が行った水生生物の調査では、きれいな水に住む生物が多く見つけられ、きれいな水と判定されました。 梯川の水は、見た目よりもきれいなのです。 |
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![]() 梯川の流量が少ない時 |
![]() 梯川の流量が多い時 |
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![]() 海水は淡水より比重が重い |
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※水質調査は、河川の水質汚濁に係わる環境基準の達成状況の監視を目的とし、鶴ヶ島橋、能美大橋、鴨浦橋において、毎月実施しております。平成14年度は、各調査地点において、環境基準(BOD75%)を満足していました。 ※BODとは、水質汚濁を示す指標の一つで、BODが高いことはその水中に有機物が多いことを示しています。 |
梯川の施設「梯川逆水門」 梯川逆水門は、木場潟の水位調節、梯川の洪水流入防止の他、梯川に流れ込んできた海水を前川に侵入するのを防ぐ役割もあります。 梯川逆水門の9門あるゲートは、4門が閉塞され残り残り5門を前川排水機場と一体として、24時間体制で管理しています。 |
梯川自然とふれあいマップ ●梯川に出かけて川の様子をくらべよう! |
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