広報 2003.8 Vol.10
発行:国土交通省金沢河川国道事務所調査第一課

大雨に備えて!


 金沢河川国道事務所では、6〜7月の梅雨期や9〜10月の秋雨や台風などの大雨に備え、水防関係機関(県や市町村)等への情報伝達が正確かつ迅速に行えるように、「洪水対応演習」を行っています。
 この演習は、防災体制に万全を期すことを目的として、毎年出水期前に実施しているものです。
 今年5月に行った演習では、梯川において内水湛水が発生したと想定して、排水ポンプ車を出動させる訓練や、光ファイバー網を活用した現地画像伝達訓練も行いました。
 また、同じく5月には、手取川・梯川水防連絡会が主催する「水防工法技術研究会」が、川北町の手取川河川敷において開催され、県内の29の市町村の水防団等が、大雨による中小河川の災害に備えて、水防工法技術の訓練を行いました。
 このほか、重要水防箇所のパトロール、水防資材の点検や、河川巡視を行い、大雨に備えています。


 ●洪水対応演習

河川情報管理室
雨量・水位データや河川巡視結果などの情報が集まる
河川情報管理室(金沢河川国道事務所内)


 ●水防資材の点検

水防倉庫点検
水防パトロールでの水防倉庫点検

   
排水ポンプ車出動訓練  


 ●水防工法技術研究会

縄結びの練習
水防工法の基礎となる
縄結びを練習する
水防団の面々

 

排水ポンプ車

 排水ポンプ車は、大雨により内水湛水が発生したときに速やかに出動し、内水の排水作業を行うことを目的に導入された車輌です。
 排水ポンプ車は、1台あたり7.5m
3/minの能力を持ち、これを4台搭載し、最大で30m3/minの排水能力があります。
 4tトラックベースで作られているため機動性に優れ、ポンプは軽量化を図り1台あたりの重量を30kgに抑え、人力で作業が行えます。