広報 1999.12 Vol.2
かけはしがわ 発行:国土交通省金沢工事事務所調査第一課

今が工事の最盛期
 梯川では、佐々木町・茶屋町・石田橋・鶴ヶ島町・小島町等で工事の最盛期を迎えて います。
 河川工事では、緊急な場合を除いて、河川内で行う工事や、堤防を開削するような工 事は、梅雨・秋雨・台風による出水の危険がある6月中旬?10月中旬の出水期を避けて、 秋から冬にかけて工事を行います。
 茶屋町の耐震対策工事(セーブコンポーザー工法)
耐震対策が必要な堤防
(対策を行わない場合)
(対策を行った場合)

■梯川の耐震対策堤防

 平成7年の阪神・淡路大震災を機に、河川堤防にも地震に対する安全性(耐震対策)を確保することになりました。  梯川においても地質調査による点検を行い、対策の必要な下流域の箇所について、耐震対策工事を行っています。
 梯川では次の4つの工法を採用しています。


堤防の沈下と噴砂(阪神・淡路大震災:淀川の堤防)
サンドコンパクションパイル工法 [鶴ヶ島町]
   
セーブコンポーザー工法 [茶屋町]
   堤防下の地盤の中に砂の柱をつくることにより、地盤内の緩い砂の層や軟弱な粘土の層 を締まった地盤(密度の増大)に改良し、地震に対して強固な地盤をつくります。

グラベルドレーン工法 [丸の内町]
   堤防下の地盤の中に砕石の柱、そしてその上に砕石のマットを敷くことにより、地震時に吹 き上がる地盤内の地下水を排水し、水の上昇に対して安全な地盤をつくります。

鋼材(鋼矢板、鋼管矢板)工法 [長崎町、鶴ヶ島町、下牧町]
   地震時に堤防の土砂が崩れるのを防ぎます。