■梯川の改修
 梯川改修における計画は100年に一度の確率で発生する洪水(日雨量208mm)を計画流量と定め、それを図−1のように安全に日本海へ流すことを目的としています。


 梯川改修は図−2のような「引き堤方式」で川幅を拡げ洪水を流す能力を増やし、安全に日本海へ流すこととしています。

 これは、河川の勾配が緩く、川底を掘り下げても、海面の高さが変わらないため、図−3のように海水の侵入が上流に延びるだけで、洪水を流す能力を増やすことはできません。

 また、海水の侵入が現在以上に上流に延びれば、自然生態系や水利用等への影響が生じるからです。


■梯川改修の効果
梯川の下流平野部には、‘潟’があるように低平地が多く毎年のように水田や宅地が浸水しています。川幅を拡げれば、現状と同じ流量が流れても梯川の水位が低くなり支川や排水路の洪水も流れやすくなり、小松市周辺の低平地全体の排水機能を増加させる大きな効果があります。