広報 1999.8 VOL1
かけはしがわ 発行:国土交通省金沢工事事務所調査第一課

創刊にあたって

 梯川は昭和46年に一級河川の指定を受け、国土交通省で管理しています。改修工事は 下流から順次進めており、いよいよ小松市街地の泉町、丸の内町地区にさしかかっております。

 国土交通省では、今後円滑に改修工事を進めるため、工事の進め方や工事の内容、梯川に関する各種情報について広く地域の方々にお知らせし、理解を深めて頂くための広報誌「かけはしがわ」を発刊することといたしました。皆様に広くご愛読を頂くとともに、ご意見をお寄せ頂きますようお願いいたします。

 

金沢工事事務所長

前川秀和

■梯川の現状

1.流域の概要 梯川流域の概要は次のとおりです。

○水源:鈴ヶ岳(標高1,175m)

○流域面積:271.2ku(山地76%、平地24%)

○流路延長:42.0km

○流域内市町村:小松市(80%)、辰口町(16%)、 寺井町(4%)

○国土交通省管理区間(河口〜11.2km)

2.平野部の地形・地質・気象

 平野部は低湿な三角州性の沖積平野で南西部は海跡湖の加賀三湖(木場潟、今江潟、柴山潟)があり、また北部は手取川扇状地に接しています。海岸部は高さ10m〜20mの砂丘が連続しているため、平野部の河川や水路の海への排水が妨げられています。梯川流域の降雨量は年間2,300o(山間部は2,500mm〜3,000mm)の多雨地帯です。