今回の研修は午前は「白山麓民俗資料館」に寄り、白山信仰と深くかかわった山麓の村の歴史と、村落の暮らしの変遷を貴重な400年も前の地図や冠婚葬祭の模型等で大変興味深く見学をしました。
 午後からは一般の人々が立入ることが出来ない別当谷に入り、70年前の災害のあった別当大崩れ、又、今年5月に発生した土石流の発生場所を間近に見て、自然災害の脅威をあらためて見せつけられた思いでした。そして今、甚之助谷で実施されている全国的にも先進的技術といわれる無人化施工による砂防堰堤を見学した。都会のビル群のように整然と建設されているのに驚きました。又、地上の工事だけでなく地すべり地区の地下にも大がかりな集水、排水装置が埋設され、少しでも地すべりを防ぎたい、遅らせたいと大自然に挑んでいる様でした。白山の地すべり地区の上空写真からも、深く谷を刻んで両岸の土砂を削り、緑を寄せつけない痛々しい山肌がいかにここが不安定な地形であるかがわかります。私達の知らない大変危険な山奥で、最先端の技術を駆使し、手取川ダムを守り、下流の人々を守るため働く人達に感謝いたしました。




 白山登山の時にいつも見ているはずの甚之助谷で、あれほど大きな砂防工事が行われている事にまず驚きました。
 排水トンネルや集水井工等を見学させていただきとても勉強になりました。  常に動く山を相手のお仕事は大変ですね。ただ砂防という言葉が生まれる以前の白山はどんなだったかなと云う思いもありますが…
 今後の地すべり監視ネットワークや現場工事等の自動化などに期待しています。  次回を楽しみにしています。




 秋晴れのそして紅葉の始まった中飯場の砂防工事現場を見学させていただき、ありがとうございました。
 甚之助谷では、集水井という排水トンネルが設置されていてすでに機能している事や、砂防工事現場の無人化施工等、まだまだ、知らない事がありました。
 今年の5月の土砂災害現場は、まだまだ生々しく、石コロや土砂が盛りあがっていましたが、堰堤の必要性も多分に理解することが出来ました。




 甚之助谷の排水トンネル工や集水井工など、また砂防堰堤群など、これまで見たことのないような大きな工事現場と感じました。
 規模や構造物の大きさだけではなく、向かっているものが白山全体の地すべりに対している所がスケールの大きさを感じました。
 6月に起きた災害の現場も、実際に歩いてみて、砂防堰堤が土砂をある程度くい止めながらも無惨な姿になっているところなど、自然災害に対して人間の非力を感じました。
 2つの現場見学は、人間の知力と無力を感じる相反する現場のように思いましたが、その妥協点を探すことが土木工事の難しさのようにも感じました。




 今回は白山麓民俗資料館と砂防工事現場見学ということで、普通だったらとても入れない工事現場にはいる事ができ、勉強にもなりましたが、感激もしました。  想像以上に大規模な工事で美しい白山の元にこの様なことが行われているとは思いもしませんでした。
 地すべりと砂防が想像を越えていることに何とも言えぬ一日でした。
 白山をいろいろな角度から見れた私にとって貴重な一日でした。




 白山麓民俗資料館の最初の昔の地図は本当に貴重なものであると感じました。  県指定有形民俗文化財である5〜6軒の家では出作り農民がいかに自然を有効利用し、かつ大切にして来たかという事がわかりました。
 第4回の登山の天気より良い一日でふつうでは入れないような所(工事用モノレールも乗せていただき)ありがとうございました。砂防のことが少しずつわかって来て勉強になりました。




 別当出合から工事用道路を利用してくねくねと甚之助谷、1670mまでもモノレールに乗ったりして行けてしまいました。高さを思えばオドロキです!白山山頂の半分以上の高さです。
 新5号堰堤から無人化をまのあたりに眺め、別当谷大崩れや先程の別当谷土石流跡の岩の上を歩きながら、土石流の生々しさを撮影したビデオカメラをあらためて現場確認させられたと思いました。
 “百万貫の岩まつり”常願寺川土石流シミュレーションでは実感に遠いが、実際にゴロゴロした岩の上を歩き、大きく欠けたコンクリート堰を見ていると土や石が流れるということを自分自身では体験しないでおきたいと勝手な気分。100年先を計画して工事が進行中だというけれどもどこを見てもどこを眺めても明日にも地すべりが始まる(もちろん今も動いているのだろうが)様に思えてしまう山の姿です。山の中の水抜きのための排水トンネルを見学、暗くて酸欠を想像するのに充分な空間です。
 今日は白山登山で目にすることの出来なかった山の現実の姿を見学し、白山総崩れ一日でも遅い時代になることを祈念し、気象の速い変化を見ながらの下山になりました。




1.白山麓民俗資料館見学
 昔は交通は不便だけれど、住民がたいへん多く生活もゆたかだったもよう。

2.甚之助谷地すべり
 土石流の様子は落ち着いている。地すべりが今も少しずつあるとの事、地下水をぬくとおくらす事が出来るらしい。大変な工事でした。あんな山の中にトンネルがある事がふしぎでした。たて穴がずれないか心配。

3.柳谷上流砂防
 昔の砂防ダムが今も残っていた。昔の技術はたいしたもんだと思いました。  次回が楽しみですね。