今回の洪水浸水想定区域の見直しは、平成27年に水防法が改正されたことを受け、従来公表してきた洪水浸水想定区域について、想定最大規模の降雨によるものへ拡充するものです。
こうした河川管理施設の計画規模を上回るような洪水に対しては、従来行ってきたハード対策と併せ、避難等のソフト対策の実施が更に重要となります。少なくとも命を守り、社会経済に対して壊滅的な被害を発生させない「減災」の観点で社会全体として取り組んでいくことが重要です。
なお、金沢河川国道事務所では、平成27年の関東・東北豪雨の状況等も踏まえ、「手取川・梯川大規模氾濫に関する減災対策協議会」を平成28年5月9日に設置し、流域の関係機関と減災のための目標を共有した上で、対策に取り組んでいきます。詳しくは下記URLよりご確認下さい。
http://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/chisui/gensaitaisaku/kyougikai.html
※「新たなステージに対応した防災/減災のあり方」(国土交通省、平成27年1月)より抜粋
手取川と梯川における洪水浸水想定区域図は、下表のリンクより閲覧することができます。
名 称 | |||
洪水浸水想定区域図※1 | 想定最大規模 | PDF/3.8MB | PDF/24.8MB |
計画規模 | PDF/3.8MB | PDF/24.8MB | |
浸水継続時間※2 | 想定最大規模 | PDF/3.9MB | PDF/24.7MB |
家屋倒壊氾濫想定区域図 (想定最大規模)※3 | 河岸侵食 | PDF/3.7MB | PDF/24.6MB |
氾濫流 | PDF/4.0MB | PDF/24.7MB | |
最大流速想定図※4 | 想定最大規模 | PDF/3.7MB | - |
最短到達時間想定図※5 | 想定最大規模 | PDF/3.6MB | - |
※1想定最大規模降雨または計画規模降雨によって破堤または湛水した場合に、その氾濫水により浸水することが想定される区域です。
※2浸水継続時間は、氾濫水到達後、一定の浸水深(50cm)に達してから、その浸水深を下回るまでの時間です。
※3家屋倒壊等氾濫想定区域は、想定最大規模が生起し、洪水時に家屋が流出・倒壊する恐れがある範囲です。なお、その要因から、洪水氾濫によるものと河岸侵食によるものの2つがあります。
※4最大流速想定図は、洪水が氾濫した場合に想定される氾濫流の最大想定流速をシミュレーションにより求めたものです。
※5最短到達時間想定図は、氾濫した場合に想定される氾濫流の最短到達想定時間をシミュレーションにより求めたものです。