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人々の営みを支える橋、犀川大橋

犀川大橋の特徴 画像をクリックすると拡大写真が表示されます
ワーレントラス形式の構造ワーレントラス形式の道路橋 青グラデーションの配色街並みになじんだ色 橋両わきの歩道空間歩道空間
日本橋梁技術の先駆者、関場茂樹が設計を手掛け、大正13年(1924)に完成。鋼材の組み合わせが男性的な力強さを感じさせます。 平成6年(1994)の改修工事で、日本の伝統色である青色を加賀友禅に見られるグラデーションの配色法で施しました。 歩道は御影石で舗装し、柔らかな曲線を取り入れて、金沢の景観になじむよう配慮。バルコニー的空間は、橋上を散策する人々の憩いの場に。
歩道にあるレトロ調の照明レトロ調の照明 紅柄格子の高欄紅柄格子の高欄  
犀川の両岸にある「犀星の道」との調和を意識して、ガス灯をイメージ。夕暮れには柔らかな明かりがともり、ロマンチックな雰囲気を演出します。 金沢情緒の一つである紅柄格子のイメージを取り入れて、城下町のしっとりとした古きよき街並みとの調和を図っています。  
犀川大橋の特徴  

金沢大学工学部教授 梶川康男さん

このようなワーレントラス形式の道路橋として日本で最も古い「犀川大橋」は、1924年(大正13年)に完成して以来、重要な交通路として北陸の近代化を支え、大正・昭和・平成と激動の時代を約80年間活躍し、現在も国道に架かる現役の橋である。幸い大きな地震や戦禍には遭っておらず、いまも十分な強さと能力を保っている。しかも、かつて市電が走り、幅員も広く、繁華街に近く、多くの市民のこまやかな監視が行き届いたことが現役を続けられた大きな理由であろう。

金沢大学工学部教授 梶川康男さん