金沢河川国道事務所

第5回活動 --平成22年10月19日(火)

  • 手取川上流域崩壊地等調査(中ノ川崩壊地等)
注意事項と調査内容の説明 ヘリコプター乗車

1班 注意事項と調査内容の説明、ヘリコプター乗車

注意事項と調査内容の説明 ヘリコプター乗車

2班 注意事項と調査内容の説明、ヘリコプター乗車

注意事項と調査内容の説明 ヘリコプター乗車

3班 注意事項と調査内容の説明、ヘリコプター乗車

上空から見た手取川流域状 上空から見た手取川流域状

上空から見た手取川流域状況

上空から見た手取川流域状 集合写真

上空から見た手取川流域状況       集合写真

活動感想
【山岸】いつも乗っているヘリコプターとは違い、風が強かった割りにはその安定性に驚いた。通りなれた157号線を眼下に見ながら、白山に刻一刻と近づいていった。時々坂本さんが「○○の上空です」等解説をして下さり、多少聞こえにくかったものの、大変有意義な時間をすごすことができた。「火の御子」周辺は、植生がほとんど見られず、崩壊している状態を間近に見ることができ、自然のありのままの姿をまのあたりにした思いだった。滅多に行くことができない地域を上空から観察することができ、感謝している。

【上口】地図を見ることが好きである。俯瞰図は特に大好きである。面白くて一人で想像をふくらませて時間を忘れる事もある。今日は考えた事もない生の俯瞰図に接しられた。前日まで本当なのか、久し振りわくわくの期待感と嬉しさを友に吹聴したい気持ちを押さえるのに困った。機長をはじめ乗務員の皆様の行き届いたお心遣いを頂戴しながら安心し切ってたフライトだった。急峻の山波が次々と眼下をすぎる。砂防堰堤は崩壊箇所はと懸命に目をこらす。あそこの堰堤は甚之助?別当谷?かと私なりに位置を確かめるのに、らしき箇所が沢山あり、明治から始まったと云う愛の綴りに圧倒されて個別に見わける事が出来ない。手取湖や手取川ははっきりとわかるのに。堰堤よ、地上で見るあなたは一箇毎の石積が一箇毎の石仏に見えるのに俯瞰する堰堤は自然の一部とばかりすましてる。深山中の深山で崩壊はいずれとわかっているのだが手がつけられないと話のあった所はあそこと見つけることが出来た。火の御子峰はグランドキャニオンの一部のようだ。周囲に木々が群生しているのにどうしてここだけむきだしの赤土の山肌なのか。これも白山連峰の現実だ。中ノ川は白山の噴火時に噴出した部分とか、その下流に岩間の噴泉塔がある。私の子供の頃はかなり高く噴出したと聞いた事がある。火の御子峰、地獄谷、仙人谷ともっと確かめたいと心はあせるがフライトタイムは限られている。残念、見逃したものばかり。せめて焼きついた映像だけでも色濃くしてしっかりおぼえておこう、しっかりおぼえなければと自身に云い聞かせて居ます。こんな機会でなければ決して目にする事が出来ない山中深く点在する砂防堰堤、水力発電所、深層土砂崩れの要注意箇所、大きな道も小さな道も河川の流れも皆蛇行している自然の法則、知っていた筈なのに不思議で神秘で頭の中はぐるぐるぐる。このような機会を下さった関係者の皆様、有がとうございました。それなのにお役に立つレポートが書けず申し訳ありません。もしかしたら何かの折にぽとりと一滴でも心の映像が鮮明になったりしてお役に立ちたいと切望しています。

【松本】天気は快晴とは言えないまでも暖かく少々風があるし、段々雲が出てきたので大丈夫かしらと心配しながらヘリポートに到着。新潟からはるばるとやってきたほくりく号、上空は風もなく絶好の視界とか。ヘリ乗航時の注意、調査の説明を受け、生まれて初めてヘリに乗りました。ヘリ内の無線が聞こえるよう装着していないと言うミス。ごめんなさい。上がっていた様です。飛び立つとアッと言う間に白山へ。途中の紅葉が実に美しい。こんなきれいな絨毯を敷いた様子の紅葉は本当に初めて。言葉もなく、ひたすら見とれていました。登山の時、甚之助谷の地すべりがひどいと感じていましたが、上空から見る火の御子峰付近の崩壊は傷ましい!緑豊かな室堂の対面がこんなに無残とは。早急に流れて消えてしまうのではないかと思う程ショックを受けました。旋回して戻る時、時速180kmと聞いてまさかと。そんなスピードと思わなかったです。降りる時の音と風圧はやはりすごかった。素晴らしい体験をさせていただいて感謝です。

【北上】連続4時間しか飛行できないということで、燃料タンクを乗せた車が待機していた。午前中は手取川全域と海岸の調査があり、午後からは私達白山砂防女性特派員にも3回に分乗して上空から崩壊地を視察する機会が与えられワクワクしていた。10名も乗れる大型ヘリコプターはテレビでよく見るが、実際に間近に見、まして乗るのは初めて。この9月に4人乗りのセスナに乗ったがスケールが違う。いかにもどっしりしている。乗車に関する注意を受け、火口と思われている火の御子をめざし直行するコースをとる。出発までヘッドホンやマイクの状態を確認するのに結構時間がかかったように思う。一里野あたりまではわかったが、後はどこを飛んでいるのかよくわからない。「この下は地獄谷」といわれてはじめて白山にも地獄谷があることを知る。立山などと違い、一般道からは目に入らない所なので、火の御子など岩肌むき出しの切り立った峰の地形は想像していなかった。(後で地図も確認した。)岐阜県側は地震で崩壊した結果、欠けた姿になってしまったことは知っていたが……。火の御子を巻くように一回りして今来たコースを引き返す。百四丈の滝はどこかと捜すが「今は水無しのため見えない」とのこと。白山には大きな噴火が3回はあったらしく、最初はもっと金沢よりで、だんだん今の場所に移動していったらしい。最初はどこだったのだろうかと探求心も騒ぐ。地図で探り当てられるだろうか。中側の席で、窓越しには空と遠くしか見えない状態でつまらないと思っていたが、前面の足許はガラス張り、また隣にはモニターカメラもあったのです。あまりにも近く気付くのが遅かった。これを見ていれば望遠レンズのようで良かったのに。今度は効果的な乗り方をしたい。もう一度機会がほしいものです。帰りにヘリポートの対岸の川北の親戚に寄ったところ、朝から何度もヘリコプターが飛んでいるので、事故でもあって出動しているのかと思っていたらしい。私達の活動も話し、安全な生活を祈った。貴重な体験をありがとうございました。

【加藤】森本所長さんより、「ヘリコプターに乗せてくださる」とのお話があり、楽しみにしておりました。当日は心配していた天気も良く、風も無く、無事辰口ヘリポートよりフライト出来ました。上空より手取川上流域を見学し、火の御子峰付近と地獄谷の崩壊をみて、あまりにも多く地肌が出ているのにびっくりしました。今まで白山登山などで万才谷や甚之助谷を見てきましたが、それ以上の崩壊で恐ろしくもありました。改めて白山の自然と地域の人命を守る砂防事業の大切さをしみじみと感じ、私達特派員として名目だけでなく、少しでも役に立つ事はないか、考えながら帰りました。皆さんのお陰で一生に一度かもしれないヘリコプターに乗せていただき、白山の紅葉を上空からも見る事が出来ました。本当にありがとうございました。

【塚崎】この年で初体験のヘリに乗れるなんて、思ってもない事でした。世間では、ヘリの事故が続いて起きておりましたので、心配していました。嬉しいとも思いました。体調にも気をつけました。目の前のヘリは大きく、プロペラが回っている時は強風の為歩けないくらいでした。ずっと窓の外を見ていまいした。山には木がいっぱい、その中に道があったり、谷には水が流れ、えん堤も見えました。高い山には高木が無く、紅葉でサンゴ礁の様でした。きれい、と思ったらすぐに岩壁が現れました。往復30分の行程でしたが、あっという間に終わりました。何にせよ経験の無い事ばかりでしたので、変な興奮状態だったと思います。有難うございました。

【伊藤(弓)】生まれて初めてヘリコプターに乗ることができて、とてもうれしかった。朝から天気を心配していたけど、昼すぎから良い天気になり、無事にフライトできた。白山の頂上、室堂の裏あたりを空から眺めて、火山であることが良くわかった。崩落現場も上空から見るととても全体がはっきりわかるので良かった。工事の最中の所も今までに完成している砂防えん堤も上から見ると本当によくわかり、全体的に捉えることができた。そして、頂上付近は紅葉もきれいだった。とても貴重な体験でした。ありがとうございました。

【菊田】今日はヘリコプターで空から崩れ等の現場を見ることになり、初めてのフライトで少し緊張していました。水辺プラザから飛び立って、まっすぐに白山に向かい、甚之助谷のあたりを左旋回、右旋回しながら飛んでいました。機内でいろいろと説明してくれたのですが、まわりや下を見るのに精一杯で、質問もあまり出来ず、なんとなくこの辺りかなと思いながら飛んで来ました。上流の現場を上空から見られた事と、紅葉の時期で良かった事に改めて感謝します。ありがとうございました。

【國田】当日は風の強い日だったので楽しみにしていましたがフライトは中止になるのではないか、むしろ中止の方がいいとさえ思わせる朝の出発でした。ところがヘリポートで対面したヘリコプターは想像を遙かに超えた大型のものでした。不安は一気に消えて離陸を待ちました。それからは感動の連続でしたが隣の人とおしゃべりするにも操作が必要で最後まで目配せ程度で終わったのが残念でした。白山上空は下界の風を全く感じさせない穏やかな最高のフライト日和だったのではないかと思います。紅葉も言葉に尽くせない彩りで、まさに錦の絨毯でした。しかし間もなく、その美しさとは裏腹に私たちがこの企画に参加させていただいた大きな目的はもっとも危険な箇所、土砂災害防止するにも人が入ることさえできない危険箇所を見ることにあったのだと気づかされました。恐ろしい山の崩壊、特に火の御子峰の壮絶な景観は人類未踏の荒れ地を思わせました。とてもあの美しい白山の山並に起こっているとは信じがたいことでした。砂防工事は「自然に逆らうことのできない人間のエンドレスな戦い」と実感していますが途方もない戦いのように思えて悲しくなりました。自然は妥協しないし、人も負けては居られない。勝ち負けとは違うけれどやはりここでも戦いだと思います。山は美しく川の流れは清くその地に住む民に恵みを与えてはいるものの、時として、突然の自然の猛威は手加減せず襲ってくる。あの山の光景はそれをまざまざと見せつけていたように思いました。でも堰堤を造り続ける、山の滑りを止めようと大規模な計画がある。今回の見学は、忘れてはならない景観を見せていただき今まで以上に砂防活動の必要を感じることができました。また、繰り返される自然崩壊を意識しながらそれでも挑む人たちに感謝の思いでいっぱいです。ほぼ予定通りに金沢に到着、第5回目の活動を終えることができました。回を重ねるごとに自分達が自然災害から守られ生かされていることに感謝したい気持ちが大きくなります。現実的にはとても費用のかかる研修と想像します。その分多くの人に体験を伝えねばならないと思っています。貴重な体験ができたことに心から感謝いたします。有り難うございました。

【三守】楽しみにしていたヘリコプターに搭乗しました。ゆれもなく、安心しました。今まで、地上から見ていた崩壊地も、上空から見ると、想像以上に大きな崩れを目にし、自然の怖さを知りました。大きな崩壊を人間の力で堰堤を作り、くい止める事が出来る事にすごさを感じました。上空からの景色はすばらしかったです。離着陸するのに鳥一羽いても出来ない事をあらめて知りました。興奮の30分でした。良い体験をさせていただき、ありがとうございます。コースを事前にビデオテープで見た上で乗りたかったです。見方が違っていたかも知れません。

【藤江】ヘリによる崩壊地調査と聞いた時は夢とも思って居たヘリに乗れると思い、びっくりしました。それと言うのも、子供のころから高所恐怖症で、デパートの屋上から下を覗くとすいこまれてしまうのではと怖く、遊園地のメリーゴーランドすら乗れない状態でした。そう言う私がヘリで白山を上から見られると思った瞬間、出席と決めました。そして今日の日を迎え、いざ自分達の飛ぶ番が来て乗り込み、すごい風圧がし、少しずつ高くなって行き、家々や下の景色が小さく道や車も虫のように成って初めて恐怖心が湧き、15分間も乗って居られるかと一瞬思いしばらく目をとじて居て少しずつ目を明けて見ると峰々の緑が違い、上に上がると今度は紅葉に成り、また険しい地獄谷、また甚之助谷と色々な白山の上からの姿を見られて、一生の思い出に成りました。また降りる時の景色も写真で見る地図のようでした。こんな機会が無かったら、夢で終わって居たのに実現出来、夢のようです。ありがとうございました。白山の自然はすばらしいですね。

【西村】今年赴任して来られた所長さんが公約して下さいました。『今年度はヘリコプターに乗って戴きます・・・』『えー夢見たい。。。本当かな。。。』でも実現しました。有言実行なのですね。素晴らしい。そして、当日ヘリコプターに乗り込み、手取川上流域〜白山室道の裏辺りまで見せていただきました。ヘリコプターは離陸も乗車中も着陸も安定していて、係員の方々もとても親切で安全確認もしっかりと、不安は何一つありませんでした。勿論、私自身も始めての事、白山砂防女性特派員活動に於いても初体験。特派員全員の参加(当日一人都合が悪くなり)申込みになりました。後はお天気だけど…と祈りつつ。当日は気持ちの良いお天気に恵まれ(皆日頃の行いが良かったのかな?)能美市の水辺プラザからの出発です。午前中から、他の関係者の方々も乗られていて、私達は午後の乗車。中はパイロットと最大8名まで旅客が乗れる大型へりコプター。ヘリの中はとても騒がしいのでヘッドフォンをし、会話はボタンを押してマイクでと言うものでした。途中途中で、パイロットの方の説明が入ります。最初は紅葉を見たりして美しい…と景色を楽しんでいたのですが、白山室道の裏辺りに着くと、そこはグランドキャニオンの様な岩肌で自然崩壊の凄さに驚かされました。日頃私達は砂防工事現場を視察していますが、この様な凄まじい景色は見ることも無く、甚之助谷辺りを見て凄いな-と思っていたのです。ここまで崩壊している山々に対してどのような対策なり工事予定があるのでしょうか。自然は美しいけれど、怖いものだと改めて思い知らされました。

【伊藤(真)】ヘリコプターに乗れるなんて一生のうちにそうある事ではありません。実際乗ってみるともっと揺れが凄く、怖いのではないかと思ったのですが結構安定しているのですね。騒音が凄いですが、飛行機では味得ない景色を間近に見えたのが最高でした。かんじんの調査の方が座席が真ん中だったせいもあるのですが、資料の地図を見るまもなく、中川崩壊や所々地すべりしている箇所が一瞬と過ぎ去り、よく見えなかったのが残念でした。ヘッドホーンからの声が聞き取りにくく、もう少し崩壊の所の説明があればよかったです。しかし、特派員の坂本さんが途中々場所の説明をしてもらえたのが有難かったです。あっという間の30分でした。こういう滅多にない経験をさせて頂き有難うございました。

【小林】いつも白山へ登る時は別当出合から観光新道or砂防新道より入り、甚之助谷の無数の堰堤を見つつ上るのであるが、今回はヘリコプターで一里野高原と思ったらすぐに茶色に切り立った山々が現れ、これはどこ?と頭の内の地図がひっくり返った様になった。百四丈の滝は見られなかったが、火の御子など、荒々しい峰や大汝からの北ルート側であろうか、火山地の今にも崩れそうな赤茶色あるいは白い土をむき出した崖、これらを皆守りきるのは無理で、自然界が静かにしていてくれる事を祈るのみである。白山も大昔は噴火していた場所が何ヶ所も変わったと説明を聞けば納得。この愛する白山がすべて緑でおおわれれば良いと願いながら、少し紅葉が始まった山々を見つつ、あっと言う間に空からの危険箇所視察は終わってしまった。

【宮】穏やかな日和に恵まれ絶好のフライト日和になりました。肥沃で広大な手取川扇状地がもたらされたルーツとも言える白山を上空から調査するという壮大な企画です。箱庭のように辰口や吉野谷の家並みが見えまた稲刈りが終わった田んぼがパッチワークのようにきれいに並んでいました。あっという間に尾添川をさかのぼり、歩いては到底行き着けない、地獄谷 火の御子峰につきました。木々のかけらも寄せ付けない急峻な岩肌が向きだしになっていました。白山裏側の驚異を目の当たりにした感じがしました。中ノ川下流砂防堰堤が何基も確認できました。人智未踏のような地で過酷な自然と闘いながら砂防工事が行われていることを改めて思いました。このような企画を実践していただいたことに心より感謝いたします。

【餅井】手取川添いにある能美市の水辺プラザ辰口ヘリポートにて、森本所長との挨拶後、新潟中越地震や能登半島地震で救助活動をした乗務員8人乗りの大型ヘリ「ほくりく号」に、第1回調査班の一員として搭乗しました。右サイド奧の窓際に座り、先ずシートベルトとマイク付きヘッドホンを身に着け、機内での説明を受けた後手取川上流の白山国立公園方面の中ノ川崩壊地へと飛び立ちました。上空では、全く揺れも感じられないし、ヘッドホンをしている為なのか、エンジン音も思ったよりうるさくなく、安心しました。晴天で、上空からの景色は遠方では加賀の多くの山脈が目に入り、眼下では紅葉が鮮やかな色彩を織り成していました。更に奧へと入って行くと、先程見た風景とは全く異なっていて、地肌がまる見えで、崩壊した後のような地形は、中ノ川地獄谷源流部の火の御子峰でした。ここは、室堂の裏側との説明を受け、決して今迄に見る事の出来なかった白山の裏の状態でした。白山は、10万年前に成層火山として3,000m級を越える高さがあったと、搭乗前に聞き、驚きました。機内では、参考の為にと借りた地図や模型はしっかりと膝の上に収まったままで、一度も見る機会が無かったです。初めてのヘリコプターに乗せて頂きましてありがとうございました。30分間の飛行は忘れることは出来ません。感謝しております。

【道脇】初めての空からヘリコプターで見る白山。素晴らしい天候に恵まれてわくわく、どきどきあっという間の空中飛行でした。空中から見る山は、最初はところどころ土砂崩れではなく、土を取るために崩されていた。これでは熊が、えさが無くなり、里に下りてくるのも無理はないなあと思いました。頂上に近づくにつれ、紅葉が見え、きれいだなあーと感激したとたん、次はものすごい崩壊現場、木がまったく生えていない。これが今まで紅葉できれいだった同じ山とは思えない!ヘリコプターは旋回して土砂崩れの現場を見せてくれた。これだけひどいとは思わなかった。修復不可能?この土砂崩れの土石流を防ぐために、長い年月をかけ、これからも砂防事業が必要な理由がよく解かりました。しかし、あの光景は今でも忘れない。大好きな白山の表と裏、世の中と同じ?白山が好きで何回も登山している人はあの光景を知っているのでしょうか?多分知らないだろうから、所々の白山の砂防工事を見て、自然を破壊していると思っているのでしょう。その1人が私でした。貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。

【坂本】22年10月19日 晴天。事前に搭乗注意の説明を受けて上空より手取川上流域危険箇所の調査のためヘリに乗り出発。上空から見る手取川は、秋の刈り取りも終えた加賀平野のど真ん中をゆったりと流れている。いつも見慣れた山並みの風景が今日は眼下に有る。青い山並みから紅葉の山の上にとヘリが飛ぶとそこは火の御子峰の上空でした。岩がもろく赤茶けた岩が露出した地獄尾根と、荒涼とした火山地形の地獄谷の景観に息をのむ。地獄谷はおよそ14万年まえに噴火した古い白山火山の中心と聞いていたが、今、目の前に見るのは初めて、この夏、白山北縦走路を歩いたが、霧で地獄尾根は見ることが出来無かった。中ノ川上流は、尾根と谷は険しく急峻な形成をなしている。豪雪地帯のため地すべりと斜面崩壊で浸食作用が進み変わりつつあることを示していた。そしてヘリは中ノ川沿いの山肌が白く削り落ちて、大きな斜面崩壊がおきている現場を視察した。白山山地の深山の尾根や谷筋では、今も斜面崩壊と地すべりで浸食作用が繰り返し起きている事を知りました。今回の視察で白山山地での砂防工事の大切さと大事さが解りました。我々が日頃気にも懸けない地域での土砂災害防止に励んでいる方々がおられることを知り、安全に暮らせることに感謝します。

【大坪】運航前に、留意事項、地形の説明を受け、初めて乗るヘリコプターに心わくわくの私達の前にベル412EP型ヘリコプターは強い風をものともせず、HPに降りてきました。視察を終えた森本所長と小松市長の後から、3班に分かれ搭乗。辰口〜手取川〜中ノ川へと進み、赤茶けた山肌剥き出しの火の御子峰が眼下に現れました。以前、登山中に火の御子峰を見た時、地獄尾根の名の通り、不気味で薄気味悪いと感じたことがありましたが、上空より見ると予想以上の崩壊と大きさに驚きました。砂防工事も着手できない、との説明を受け、こんな地形では工事もできないし、又、必要なのだろうか?と思いました。上空から見る30分はあっと言う間で、最初の計画通り、手取川に沿って運行の方が種々の砂防が見られ、又、地形の確認がし易かったのでは……と思います。来年も是非、企画をお願い致します。今回ご尽力下さった森本所長、職員の皆様、本当にありがとうございました。