金沢河川国道事務所

 第6回活動--令和4年10月22日(土)〜23日(日)

 令和4年度第6回活動は、第12回日本ジオパーク全国大会白山手取川大会にてブースの出展を行いました。
 「出張!白山砂防科学館」をテーマに、土石流模型実験、昭和9年白山大水害絵本の読み聞かせ、砂防クイズを通して、ブースにお越しの皆様に土砂災害の危険性や砂防の役割について学んでいただきました。
 お子様からお年寄りまでお越しいただき、土石流模型実験は特に皆様の関心が高く、思わず歓声が上がるなどご好評をいただきました。

 
お年寄りからお子様までブースにお越しいただきました!
   
  ★参加人数★
    11名(22日(土):5名、23日(日):6名)

  • 第6回活動状況
  ★22日(土)★
 
砂防堰堤について
解説する特派員
  土石流模型実験は
たくさんの方の関心を集めました!
 
紙芝居を朗読する特派員   親子で聞きに来てくださいました!
 
砂防クイズを出題中   参加賞はサボちゃんシール!
    
  ★23日(日)★
 
段取りを確認する特派員   土石流模型実験を準備する特派員
 
土石流模型実験について
解説する特派員
  大人も興味津々でした!
 
紙芝居を朗読する特派員   実体験をもとにしたお話しなので、
朗読にも熱が入ります!

活動報告  女性特派員の代表的な感想
    
【Y.I】
 第12回日本ジオパーク全国大会に参加しました。出張!白山砂防科学館ブースで砂防についてPR活動を行いました。
 砂防クイズでは幼稚園児から小学生を対象に声をかけ答えて頂きました。お子様はもちろんご家族も真剣にパネルを見て考えて下さいました。参加して下さったお礼にサボーシールをお渡ししました。親子でシールの絵について話し合うのを見て少しでも砂防についてお伝え出来たのかなと思いました。
 水害記録の紙芝居は休憩で座って見てもらうのにちょうどいい活動だと思いました。絵は迫力がありましたが時間が長くまた、難しい言葉もあったため@短いバージョンA大人対象B子供対象など原文を損なわない文章の改訂も必要と思いました。
 土石流模型実験装置は土石流対策を一目瞭然で伝えられ良かったと思いました。伝える側も最近起こった手取川の洪水をきっかけにコロナでアウトドア活動が増える事で山や川での注意点を身近に感じ興味を持って貰えたと思いました。災害用非常持ち出し物品を見直したいと言う声も聞かれました。一人一人の命を大切にしながら大地や気候の変化とともに暮らしていく事の大切さを思った活動でした。

【R.K】
 なんと言っても土石流模型実験が子供達の目をひいた。初回は台本どおりに話をしたが、だんだんと最小限の言葉がけで実験を行い、流れた家や車をもどしてもらったりし、参加型が良いなと思った。小砂利をかき集めるのに100円均一で小さな小ぼうきとちりとりセットがあったらいいと案が出ました。
 紙芝居も人が集まった頃合に何度かやり、20分位かかる長時間ながら傾聴していただけた。風化しない様に話をつなげていけたらと思いました。
 クイズの方は沢山あり、機会もむずかしく、うまく活用できなかった様に思う。日曜日の方はいかがだったでしょう。一度反省会があれば、一歩前進になるのではないか?
 お世話して下さり、ありがとうございました。新しい体験になりました。

【T.S】
 第6回活動では、初めての土石流模型実験と絵本の読み聞かせを体験しました。
 土石流災害なんて、街に住んでたら関係ないと思われがちですが、危険は常にあるということ、それを子供の目線でとらえてもらえたこと、(もちろん大人も)とても真剣に見てくれたことが嬉しかったです。
 絵本の方は、むしろ大人の方がじっくり聴いてくださったように思います。語る自分もいつしか感情移入しているんですよね、それほど、未曽有の災害だったこと、心に響くストーリーなのだということを改めて感じました。
 残念だったのは、砂防クイズですね。タイミングを図るのが難しく、あまりできませんでした。忙しいなか、流域対策課の皆さんが作ってくれたのに申し訳ない気持ちでした。
 個人的には、土石流実験のための読み込みが未消化で、どうなることかと思いましたが、できる人ができること(得意なこと)をする、という「大人の」連携プレイでなんとかこなした感じでした。
 全体としてみれば、皆一丸となって動くことができ、「成功」といえたのではないかと思います。いちばん驚かされたのは、本田課長のフットワークのよさですが…(笑)。
 とにかく楽しく、学びの多い一日でした。回を重ねるごとにチームの絆も強くなっている気がします。ありがとうございました。

【M.T】
 貴重な場に、出展側として参加できたことを嬉しく思います。ありがとうございました。想像していたよりも、模型の頻度が高かったのと、子どもたちの食いつきが良かったです。
 見る体験と、学びの体験を与えられたのではないかと思います。お隣の石当てゲーム(触れる体験)とのバランスもちょうどよかったのではないか、と個人的には思っております。
 日頃、街中では見かけることのない、堰堤に興味を持ってもらえるきっかけになればいいなと思います。
     
【T.N】
 第6回活動は、第12回日本ジオパーク全国大会白山手取川大会において、白山砂防のPRをすることでした。全国大会は、白山市松任駅前にて2日にわたり行われ、1日目の土曜日に参加しました。またもや天気予報とにらめっこなお天気でしたが、幸い小雨がぱらついた程度で、終了時間までご来場された皆様も私たちも楽しめました。
 砂防のPRは、ふだんは砂防を目当てに来ている方(生徒など)に説明や実演をすることが多いと思います。しかし、今回は、全国のジオパークで活躍されている関係者の方以外にも、同じ会場で開催されているマルシェなどを目当てに来られている、砂防を知らない一般のお客様もたくさんおられました。関係者の方には、白山や立山の北陸の砂防の特徴を少しでもお伝えでき、一般のお客様には、「SABO」という言葉を印象に残して帰ってもらえるといいなと意気込んでいました。
 PR方法は、白山砂防科学館からお借りしてきた2台の土石流発生装置(砂防堰堤あり・なし)と、昭和9年の手取川の大洪水を題材にした20分くらいの紙芝居、そして、SABOクイズ(正解者にはSABOちゃんシール)というラインナップでした。当初の予定では、時間を決めて、土石流を見てもらって、紙芝居でというイメージでしたが、とにかく人が集まったときに、その都度ぜひ見てもらいたいということで、結果的には一日中土石流を流し、合間に紙芝居を読むという感じになりました。
 家族連れも多く、一般のお客様は、お子さんはもちろん、保護者の方も、昭和9年の大洪水は聞いたことはあるけれど詳しく知らなかったという感想や、砂防については石川県にそんなのがあるのは全然知らなかったという感想をいただきました。紙芝居は比較的長目ですが、淡々とした語り口ですが、昭和9年のとてつもない災害の語りに、大人も子供も引き込まれる内容でした。読むほうもおもしろいのですが、もっと上手に、また機会があれば読みたいなと思います。
 土石流の発生装置から出た水(土石流)が、模型の中の建物や車を押し流すのを見て、子供たちは、うわーという感じでしたが、大人の方には、「恐い」とおっしゃる方もいました。自然災害は全てが防げるものでないですが、このような砂防工事により、被害が軽減できること。災害の予測や、警戒をして、予防、避難など、特に人的被害を軽減することができます。正しい知識を持って、正しく恐がることはとても大切なことだと思いました。
 石川県の方は、この装置を見て、やはりこの夏の小松の豪雨を思い出されるようで、幾人もの方がそのことをお話しされていたのが印象的でした。梯川が越水しても切れなかったのは、日々の上流の砂防はもちろん、継続的な河川保全のおかげだと思います。子供たちも、土石流発生装置の作動後、土砂(小さい砂利)を片づけたり建物をもとの場所に戻したりするのをお手伝いしていただき、災害の後は、元どおりにするためには大変な労力をもって片づけないといけないということが少し伝わったのではないかなと思います。
 東北のほうのジオパークの方が、なんとなく、こちらのジオパークと風景が似ていて親近感があるとおっしゃっていたのも印象的でした。自然的な条件は全く違うと思うので、どういうところから、そんなふうに親近感がわくのか、考えてみたいなと思いました。
 合間には、私たちも、出店されているブースやイベント、講演会なども楽しめました。白山砂防がある白山手取川ジオパークは、いろんな分野の方が支えていることを感じた1日でした。

【Y.B】
 日本ジオパーク全国大会白山手取川大会のブース出展の初日に参加した。 当日の天気予報はくもりで、雨が降らなければ良いなと思っていた。結局、風は少し強くなったけど、パラパラする程度で済んで良かった。
 白峰の白山砂防博物館から移動して、はるばる松任の会場までやってきた「土石流模型実験装置」。さて、ちゃんとできるだろうか、不安がつのった。
 イベントが始まり、タイムテーブルに従って、初回の模型実験を担当した。お子さんを連れた家族がパラパラと集まり、またジオパーク全国大会に参加している他の地域の関係者が足を止めてくれた。予め用意されたシナリオを手に発表的に実験を披露したが、それは初回のみで、それ以降は、シナリオなし、人が集まったらその時点で、実験自分の言葉等で説明することとなった。職員の方々も積極的に手伝ってくださり、詳しい説明もしてくれて大変助かりました。他地域のジオパーク関係者の方は、「この実験装置、すごいですね!うちもこんなの作りたい!」と言って、スイッチ操作をしていた裏側まで入ってきて、仕組みを詳しく見学されている光景があった。
 紙芝居も、少し時間がかかるにもかかわらず、座ってじっくり聞いてくれて、良かったと思う。なかなかタイムスケジュール通りに開催できなかったのが残念だった。午後にもう一回開催したかった。
 砂防クイズも用意していたが、なかなかチャンスが掴めず、隣のブースで順番待ちの列で並んでいる親子連れに、クイズを出すという本田課長のアイディアで開催。退屈な順番待ちをクイズで楽しく過ごしてもらえたようだった。クイズで配布したサボちゃんステッカーで、少しでも砂防について思い出してくれることを願う。
 朝から夕方までのイベント期間、当初想定していたタイムテーブルを無視してしまう形になったが、臨機応変に対応できたと感じた。お昼休みには他のブースを見させてもらい、この大会が全国規模の大きな大会で、他地域の方が白山手取川を発信するとても良い機会だということを改めて知ることができた。自分自身も大いに楽しめたイベントだった。

【M.M】
 日本ジオパーク全国大会の2日目、「出張!白山砂防科学館」ブースで活動をしました。
 砂防科学館から持ってきた土砂崩れの実験機械での実演と昭和9年に起きた土砂災害の紙芝居、砂防クイズが用意してありました。
 やはり土砂災害の実験に人気があり、特に子どもさんには土砂が流れてくる様子を目の高さで見ることができるため、災害の様子を感じていただくことができたと思います。
 大人の方からは、「堰堤に溜まった土砂は除去するんですか」とか、実験装置の堰堤がひとつしかないため「ひとつだけで、災害を食い止められるのですか」などという質問もありました。展示パネルにて白山にはこんなにたくさんの堰堤があり、メンテナンス工事も年間通して行われていることや、また職員の方から「溜まった土砂を撤去せず、その土砂が溜まることによって谷がさらに削られることを止め、そこに樹木が自生して地盤が強くなる」という説明をしていただきました。
 一般の方だけでなく、他県のジオパーク関係者の方も見学されていました。今までの活動で学んだことのほんの一部しか来場者の方にお伝えできませんでしたが、砂防ダムの役割が少しでも認識されればよいなと思います。
     
【S.Y】
 私は「第12回日本ジオパーク全国大会」の2日目に活動参加しました。
 土石流模型実験・紙芝居・砂防クイズを行いました。
 事前練習には参加できなかったので実験の説明と土砂を流すタイミングを上手にできるか心配でした。けれども職員の方や特派員の皆さんに教えていただき自分なりに(拙い)説明とボタン操作を行うことができました。お客さんを見ていますと、土砂が流れて模型に水がかかる様子を楽しんで見ていたと感じました。特に子どもさんの反応が大きくて砂防堰堤が無いのと有るのでは被害を防ぐ意味では大きな違いがあると一目瞭然で分かってもらえたようです。大人の方でも「こんなこと(砂防堰堤)知らんかったわ」と言われる方が多くいらっしゃり模型実験の効果は大きかったように思います。また同時に通りかかった親子連れに砂防クイズをしてシールを渡すと子どもさんが喜んでいて嬉しく思いました。特派員とのコミュニケーションや砂防や土砂災害を考えるきっかけになればと思いました。
 紙芝居「白山大災害に遭遇した強力達の記録」では昭和9年の土砂災害で白峰の多くの人の命が亡くなったドキュメントであり、見てくださった方に土砂災害の恐ろしさを改めて感じていただけたのではと思いました。
 今回の参加は私たちから発信をしただけでなく、同時に情報も得ることができました。テントに立ち寄ってくださった方から各地のジオパークの話を聴く機会があり大分の姫島のジオパークや鳥取のジオパークの話を聴くことができました。改めて自然の偉大さと今後どのように活用していくかが課題なのだと知りました。
 手取川のジオパークも世界ジオパークの認定に向けて動き出しています。今後の動向にも意識を向けそしてジオパークの保護・保全・活用に向けて私達も何ができるかを考えたいです。今回の活動参加はそういった気づきがあった貴重な体験となりました。
 また今後もジオパークの大会に参加したいと思いました。
 職員の方そして特派員の皆さんのご協力で無事終えたことを感謝しています。