金沢河川国道事務所

 第4回活動--令和4年9月2日(金)

 令和4年度第4回活動は、当初、手取川源流域調査を予定していましたが、天候不順のため中止となりました。
 白山砂防女性特派員活動の中でも毎年楽しみにしていただいている行事なだけに大変残念でしたが、特派員の安全確保が難しいと判断し、今年は開催を断念いたしました。
 一昨年・昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、そして今年は天候不順と3年連続で中止となっておりますが、来年こそは開催できることを願いましょう!

  

   活動のしおり表紙

登山予定ルート

       

 
★代替えとして★
 手取川源流域調査は中止になりましたが、せっかくなので、第6回活動(日本ジオパーク全国大会)に向けての事前練習を行いました。
 令和4年10月22日(土)〜23日(日)の日本ジオパーク全国大会白山手取川大会出展ブースにて、土石流模型実験と絵本の読み聞かせを行うことから、実験装置の使い方や解説の練習、読み聞かせの練習などを行いました。
   
★参加人数★
  9名

★活動内容★
1.第12回日本ジオパーク全国大会について
 1)白山手取川大会開催概要(案)について
 2)糸魚川ユネスコ世界ジオパークについて

2.8月4日出水被害について
 1)旧白峰高原スキー場の被災状況について
 2)白山砂防管内の被災状況について
  ・気象の状況
  ・出水の状況(手取川水系牛首川・尾添川)
  ・現地写真(中ノ川資材運搬道路)
  ・現地写真(砂防関係 被災状況)
  ・その他管内の被害状況
  ・報道関係
  ・【事業効果事例】瀬戸砂防堰堤(石川県白山市瀬戸)

3.土石流模型実験について
 1)土石流模型実験装置の使い方について
 2)小学生見学案内文(案)の読み合わせ

4.絵本の読み聞かせについて
  「昭和9年7月11日早朝
   白山大水害に遭遇した強力達の記録
   百万貫の岩流出」
   林 茂(はやし しげる) 著

5.第2回活動グループワーク意見反映版資料について


  • 第4回活動状況
 
土石流模型実験の
使い方を学ぶ特派員
  土石流模型実験解説を
練習する特派員
 
土石流模型実験解説を
練習する特派
  土石流模型実験解説を
練習する特派員
 
絵本読み聞かせを練習する特派員   絵本読み聞かせを練習する特派員
 
8/4出水の被災状況を
解説する流域対策課長
  改善点を議論する特派員

活動報告  女性特派員の代表的な感想
     
【T.S】
 今年は10月に、日本ジオパーク全国大会の白山手取川大会が白山市で開催されます。第4回活動は、大会に出展する砂防特派員が行う2つの出し物についての練習会となりました。
 まずは、「土石流模型実験装置」を使った実演会。土石流とはどんなものか、砂防堰堤とは何かを視覚的に伝える装置で、これを使って、通常は子どもたちに語りかけているとのこと。まずは慣れろ、ということで、話し手2人、と操作係でチームを組み、始めてみたものの、台本はあっても言葉は詰まるし、聞き手(小学生)を意識する余裕もなく、けっこう大変だと感じました。台本に頼らない読込みが大事かなと思いました。操作は簡単で、土砂を設置し、ボタンをオンオフ、長押しで、想像通りの“破壊力”(?)を見せてくれて、私たちを楽しませてくれました。
 次の挑戦は、紙芝居の読み聞かせ。科学館の壁に展示されている“白山大水害に遭遇した強力達の記録”の絵パネルをA4サイズに縮小したものを用いて、一枚ずつ回し読みしました。「強力達の記録」とあるとおり、被災した人々、ひとりひとりに焦点があてられたドラマになっており、話している自分も次第に感情移入していくのがわかりました。紙芝居は、製作者である、故林茂さんの画力が素晴らしく、秀作です。15分ほどの長さがありますが、多くのひとの目に触れるべき、という思いを強くしました。
 今年の8月は、石川県各地が、これまでにない豪雨災害を経験しました。自分の生活圏のすぐ近く、平野部が中心だったことで、人々の防災意識は格段に上がったと思います。“土砂災害に対する心構えの大切さや砂防事業の必要性などを伝える”砂防特派員である自分が果たすべき役割を実践していきたいです。

【T.N】
 第4回活動は、1泊2日の行程で、手取川源流域調査をする予定で、かねてよりとても楽しみにしておりました。しかし、あいにくの天気予報のため、急遽日帰りの行程に変更されました。
 日本ジオパーク全国大会が10月に白山市で開催されます。そこで砂防でも体験ブースのようなものを出す予定ということで、その実演の練習をしました。白山砂防科学館で、土石流発生模型をお借りし、実際に操作してみました。小さな砂利を盛って、水で流すというとてもシンプルですが、土石流の発生を分かりやすく目で見ることができます。実際に作動させると、おぉーと思わず声が上がりました。堰堤があるときとないときの違いは、一目瞭然で、この装置は、子供はもちろんのこと、大人の方の興味を引くのではないかと思います。
 実際、操作をしながら説明をする際、読み上げる説明ではなく、一度自分の中に落とし込んだ上、どうしたら興味を持って聞いてもらえるかが難しさを感じました。わかっていてもなかなかできない。アドリブではないですが、聞いてくださっている方と、一体感、やりとりを楽しみながら、当日は実演できたらいいなと思っています。要練習です。
 もう一つは、昭和9年の大洪水の紙芝居を読むということで、そこそこの長さのある紙芝居を読む練習をしました。以前に、語りの方がこの紙芝居を読まれるのを聞いたことがあり、引き込まれました。比較的淡々とした情景描写が中心ですが、当時の様子をけっこう生々しく感じることができました。昭和9年に大洪水があったことを知っている方はたくさんいらっしゃると思いますが、そのときに何があったのか、そこにいた人がどういう動きをしたのかということを少しでも感じてもらえたらいいなと思いました。昔話風の紙芝居ですが、長いスパンで行われている砂防を経て今の手取川の安全につながっていることも感じてもらえればと思います。
 これらグループ活動を重ねるにしたがって、だんだんグループやグループをこえて、特派員の方と作業やお話をするのが楽しくなってきて、これも特派員活動の醍醐味だなと思っています。
 日本ジオパーク全国大会当日は、マルシェ等も開催されるようで、たくさんの方のご来場をお待ちしています。ふらっと遊びに来られているようなお客様、大人の方も子供の方も家族連れの方も、気軽にお声をかけてSABOについて少しでも印象を残せたら!と意気込んでいます。

【Y.B】
 楽しみにしていた第4回活動である、白山南竜山荘で一泊しての手取川源流域調査が、悪天候のために中止となり、とても残念でした。とはいえ、せっかく山に行くのであれば、天気が良いに越したことはないし、雨降りしきる中での山行は体力的にも不安があり、日帰り研修に切り替えられて安堵した自分もいました。8月4日の大雨の被災地区のすぐそばに住んでいるため、天気にはとても敏感になっています。
 第4回活動は、日本ジオパーク全国大会の事前練習となり、白山砂防科学館までのバス移動。移動の道中、先日の大雨被害の土砂崩れや、路肩崩壊が数カ所見られ、復旧工事が行われていることに気づきました。当日配布された資料で、その現状が詳しく説明されていて、当時の写真、グラフとともによく分かりました。ホワイトロードの石川県起点付近の道路損傷は、見るのも痛ましく、まだまだ観光シーズンは続くのに、大きな痛手になりそうで辛い気持ちでいっぱいです。
 砂防科学館において、林茂さんが作られた、昭和九年の白山大水害に遭遇した強力達の記録の紙芝居の確認及び、日本ジオパーク全国大会においてどのように活かすかを検討しました。自分で声を出して読んだのは初めてだったので、大変興味深く話を聞くことができました。また、土石流模型実験装置を用いての模擬実験で、手順を教えていただき実際に実験をしてみました。装置の作動、あと見学者への説明についてメンバーと意見を出し合う良い機会となりました。
 フリータイムで砂防カードが欲しくて百万貫博士のクイズにチャレンジしたのですが、問題が意外と難しくて、結局砂防カードをもらうことが出来ませんでした。また次回砂防科学館を訪れた時にリベンジしたいと思います。
 帰る頃には、天気が回復して、道の駅しらやまさんに到着したら、ちょうど山の方向に虹が掛かっているのが見えました。それをメンバーと一緒に見ることが出来たので、なんだかとても充実した気持ちになりました。10月の日本ジオパーク全国大会において、砂防女性特派員として、少しでも伝えることが出来たら良いなと思いました。
     
【M.M】
 第4回活動は白山登山が中止になり、日本ジオパーク全国大会の事前練習となりました。ジオパークという言葉は聞いたことがありましたが、なんとなくのイメージだけでした。世界遺産が保護を最大の目的としていることに対し、ジオパークは自然も保護しながら人々との共存を図るということがわかりました。その中で砂防も重要な役割を担っており、まさにSDGSと言われるところの事業であることを改めて認識しました。
 10月の全国大会では、昭和9年の大規模災害の様子の紙芝居と模型による砂防堰堤の役割がわかる実験の練習をしました。来場者の方々に印象に残るイベントになればと思いました。

【N.Y】
 手取川源流域への活動は、天候不良のため中止となり大変残念でした。
 万才谷排水トンネル工事も今年で完成予定と聞いており、ぜひ見学させていただきたかったです。機会がありましたら、今年は無理でも、また個人的に行ってみたいと思っています。(通路等も撤去され、行くのはやはり難しそうですが)
 おかげで「日本ジオパーク全国大会 白山手取川大会」の事前練習が出来ました。
 どなたが出席できるのか、わからない状態ではありましたが、土石流模型を実際使って説明するコーナーと紙芝居コーナーを体験でき、有意義な時間を過ごすことができました。
 それぞれの課題やアイディアなども出てきたようで、まとめる流域対策課の方々も大変だとは思いますがよろしくお願いいたします。
 ジオパークといえば以前、白山砂防女性特派員活動で糸魚川ユネスコ世界ジオパークへ行きました。フォッサマグナミュージーアム、フォッサマグナパークそして姫川で施工されていた現場見学をしました。間近で見た断層の迫力を覚えています。その時の活動を懐かしく思い出しました。
 もし、白山手取川が認定されれば広範囲にわたっての整備が必要となってくるでしょう。それらを巡る魅力有る各コースの提案と活用などなど夢は大きく広がります。
 これからの活動がとても楽しみです。
 「日本ジオパーク全国大会 白山手取川大会」が盛会となりますよう少しでもお手伝いできたらと思いますので、よろしくお願いします。

【A.Y】
 天候悪化が予想され、手取川源流域調査が中止となりました。3年ぶりの白山登山ということで、とても楽しみにしており、体力作りや登山準備を行っていましたが、残念でした。
 その代替えとして、ジオパーク大会への出展についての話し合いが行われました。 ジオパークって何?…そこからわかりやすくお話ししていただきなんとなく理解することが出来ました。
 また、急な活動にも関わらず、土石流模型実験装置の手順・紙しばい等の資料も準備されており、それを参考にスムーズに手順の確認等が行えました。ジオパーク大会についてまだまだ不安なことが多くありますが、当日は少しでもお役に立つことが出来ればと思ってます。