金沢河川国道事務所

第4回活動--平成28年8月24日(水)〜25日(木)

 第4回活動は、白山中腹で行っている地すべり対策工事を学ぶため、手取川源流域調査を行いました。
 砂防を専攻する大学生が白山の砂防事業を学ぶために行う「キャンプ砂防」隊と一緒に白山へと登りました。
 初日は雨が降ったり止んだりとくるくる変わる天候の中進むことになりましたが、2日目は天候に恵まれ、素晴らしい御来光を見ることができました。下りは、初めてのトンビ岩コースから南竜山荘へ、そこでは万才谷の排水トンネル掘削作業状況の説明を聞くことができ、山中での作業がいかに大変なものであるか、感じることができました。
  • 手取川源流域調査(白山登山)


【1日目】8月24日(水)

 8:00金沢河川国道事務所 発

11:45登山開始(砂防新道にて)

13:20昼食(甚之助避難小屋)

14:00出発

16:10室堂 着

17:30夕食(室堂)

【2日目】8月25日(木)

  3:30起床

  4:55御前峰 着 〜御来光〜

  7:45下山開始 (トンビ岩コース)

  9:05南竜山荘到着

 11:30甚之助避難小屋

 13:00中飯場 着

 13:40休憩施設 着 (昼食・入浴)

 17:00金沢河川国道事務所 着

活動感想

伊藤(弓)】【山岸】【山口(敬)

伊藤(弓)】 
 8月24日に乗車場所の「道の駅しらやまさん」で、他の特派員の方2名の3人で一緒に「今年は何名参加かな。」と話しながら待っていたら、結局参加はその3名だけだったのでとても残念でした。
登山中は何度も雨のためにカッパを着たり、脱いだりしました。
 25日の御来光はとてもきれいで嬉しかったです。下山途中で飛島建設の事務所にて万才谷排水トンネルU期工事の説明を受けました。作業員の方は1週間泊まり込みだという事で、とても大変だと感じました。工事の方法で現在は進化している事も知りました。
 参加者が少なかったことに対して、次年度からはコースの再考等考えねばと思いました。
 かわいらしい高山植物も色々と見ることができ、また無事に活動が終わりよかったです。サポートして下さった方々、本当にありがとうございました。

山岸
 第4回活動に参加させていただき、どうもありがとうございました。。
 「道の駅しらやまさん」で「砂防特派員は3名の参加です。」とお聞きしたときはさすがに衝撃でした。私の記憶では過去最少の参加人数だと思います。干場ガイドさんも「少数精鋭で行きましょう!」とおっしゃっていました。キャンプ砂防の方々もいらっしゃったのでそれなりの人数となり、和気藹々のうちに終了できたのではないかと思います。
 冬期間の積雪不足の影響は顕著で、室堂の食器が紙になっていましたし(食器を洗う水の節約のため)、室堂周辺でもほとんど雪渓を見ることはありませんでした。トンビ岩コースを下りてきましたが、万才谷はほとんど水が無く、谷が干上がったような状態になっていました。このような状態の中、市街地では節水することもなく、例年のように夏をすごせているのもダムのおかげかなあと思いました。
 飛島建設さんの「地すべり排水トンネルU期工事」の進捗状況の説明も分かり易く、準備された資料も見やすかったです。また、和やかな雰囲気で質問もしやすく、幼稚な質問にも丁寧にお答えいただきました。ありがとうございました。
 今回の白山砂防(手取川源流域調査)見学では以下のことを個人的に感じました。
   ○到着時間が遅く、受付等をしているとほとんど着替える時間もなく、すぐに夕飯の時間になってしまいましたので、もう少し出発時間を早くするか多少ペースをあげるか検討をお願いしたいと思います。以前の事を言ってはいけないかもしれませんが、前は室堂に到着してから希望者は頂上へ行っていました。それくらい時間の余裕がありました。
   ○当初の自己紹介では白山登山に是非参加したいとおっしゃる方が多いにもかかわらず、諸事情はおありだとは思いますが、参加人数が3名というのはさすがに少なすぎると思いました。バスもチャーターしていただき、引率に何名かの方にも来ていただいたりしているわけですので一人でも多くの方に参加していただきたかったなあと思いました。参加された方々とも話していたのですが、脚力に無理があるのなら南竜山荘泊に変更したらどうでしょうか。それについてもご検討いただければ幸いです。
  いろいろ課題もあるかもしれませんが、素敵なご来光を見ることができ、参加された皆さんのおかげで楽しい時間を過ごし、無事に帰宅する事ができました。どうもありがとうございました。

山口(敬)
 「白山市の砂防と自然について理解を深める」との内容の第4回活動として白山登山に参加させて頂きました。
 一日目は天気が不安定で途中雨具を着たり脱いだりと大変でしたが、大雨にも降られず室堂に着きました。二日目は好天に恵まれ、山頂でのご来光を見ることができました。朝食後、トンビ岩コースで下り、南竜山荘で「万才谷排水トンネル」の工事状況を現場の建設会社の方から資料とともに説明を受けました。また発注者である国交省の方からの質疑応答を通して、理解がより深まったように思います。
 今までは、遠くに工事を見ながら通り過ぎるだけでしたが、このように説明受けたのは私にとって(特派員2年目)初めてでしたので、とても有意義でした。もしできれば、学生さんたち(キャンプ砂防生)が現場まで下って見学に行っているので、私たちにもその機会(希望者だけでも)あればいいなあとも思いました。
 第3回の活動の時に赤岩第2号砂防堰堤(建設中)を間近に見せていただいて感動し、堰堤にとても興味がわいたので、今回の私的なサブテーマとして砂防堰堤をできるだけ間近に見ようと思いました。
 バスから見える所から、登山、下山中にもたくさん見られ、大正時代から始まった白山の砂防工事が100年を越えて、現在も脈々と続けられていることと、それを成し遂げる工事の大変さなど想像を越えるものがあっただろうと思いを馳せて見させていただきました。
 温暖化に伴い、全国各地で土砂崩れの被害が毎日のように報じられる中、かつては暴れ川と言われた手取川が、比較的災害が少なくなってきたのは、手取川ダムの建設を含めこの長きに渡る絶え間ない工事のおかげであると実感します。そして日々安心して暮らせることに感謝しております。