金沢河川国道事務所

第3回活動--平成28年7月19日(火)

 第3回活動は、白山で行われている砂防事業の現場見学をしました。
 赤岩第2号砂防堰堤では、現在進められている工事現場を間近で見学、事業および現在の施工状況等の説明をくわしくお聞きすることができました。
 午後からは白山砂防科学館で昭和9年の手取川大水害の3Dシアターを鑑賞し、その後百万貫の岩や手取川ダム望湖台、蛇谷下流3号砂防堰堤、瀬戸砂防堰堤を見学しました。

★参加人数★
 7名

★白山砂防施設メモ★

 
《赤岩第2号砂防堰堤》
   昭和9年の手取川大水害の教訓をもとに大規模な土砂流 出に伴う天然ダム対策として赤岩砂防堰堤群3基の改築を行 っています。
   今年下流の2基目が完成予定です。
 
《白山砂防科学館》
   日本の三名山の一つに数えられる白山の美しく、時には  驚異を見せつける大自然や過去の災害、そしてその災害か  ら地域を守っている砂防事業などを学べる施設です。
 
《百万貫の岩》
   昭和9年に起きた手取川大水害により上流から約3km流 れてきたと言われる日本最大級の流出岩で、科学館から車で10分の牛首川の河原にあります。
 高さ13m、重さ4,839t(約129万貫)。
 蛇谷下流第3号砂防堰堤
   裸地・崩壊地面積が大きい蛇谷流域には不安定土砂が  多く堆積しており、大出水時には多量の土砂流出の恐れがあ るため、不安定土砂の二次移動防止と上流からの流送土砂 の調節を目的として2基の砂防堰堤を設置、平成13年度に  完成しました。
 
《中ノ川第1号砂防堰堤》
   表面疲労摩耗やアブレイジョン(削り取られる)摩耗など既 設砂防堰堤の老朽化対策として今年改築を行います。
 《瀬戸砂防堰堤》
   昭和27年完成から60年の歳月を経て、老朽化や損傷が 見られるようになったため、透過型砂防堰堤として平成21年 に改築に着手し、平成26年度に完成しました。




  • ★赤岩第2号砂防堰堤工事現場見学
 
赤岩第2号砂防堰堤見学
 
現場担当の方からの施工状況説明
 
現場での安全意識の高さを実感
現場で記念撮影。
お世話になったみなさんありがとうございました。

  • ★白山砂防現場見学
見晴らしの良い御前荘さんで昼食。
いわなの塩焼きがおいしかったです。
 
白山砂防科学館では昭和9年手取川大水害のお話を聞きました。  
 
 白山のリアルタイムな情報やミニシアターを見学。  
 
 百万貫の岩や手取川ダム  
 
 土石流危険渓流や完成した瀬戸砂防堰堤なども見学しました。  
活動報告

伊藤】【畠田】【餅井】【山岸】【山口(敬)】【山口(昭)

伊藤
 赤岩砂防堰堤の工事現場では、白峰砂防出張所の技術係長さんから概要説明があり、その後施工会社の現場代理人の方から細部の説明を受けました。
現場へ行ってみて規模の大きさにびっくりしました。説明から自動化測量機器を使用することによって工程が短縮されていることもわかりました。また自然災害における作業員の安全確保の体制がきちんと出来ている事も知ることができました。
 久しぶりに百万貫の岩を見る事が出来て、最近ニュースになっている状態も直接確認する事ができました。
 その後手取川ダムを見学、白山砂防科学館では「昭和9年の大洪水百万貫の岩」の3Dシアター鑑賞で改めて大洪水の怖さも知ることができました。

畠田
 多少の予定変更はありましたが、色々見学が出来ました。前回建設中の堰堤がきれいに仕上がっていたり、ますます大きく補強されていたりと日々変化している事が面白かったです。
 赤岩第2号砂防堰堤では、工事の工程を説明して下さった会社の方がとても丁寧なレジメを作成して下さっていて、素人の私達にもとても良く理解できました。
温泉玉子をもらうハプニングもあり、いつもとちょっと違って楽しかったです。

餅井
 車中にて頂いた砂防施設見学のしおりは、オシャレで初夏らしいさわやかさあふれるプリントの表紙絵でした。
 白山砂防女性特派員の山岸さんが持ってきて下さった「昭和9年白山大洪水の大災害」の絵図集録(林茂さんが描かれたもの)を見せていただきました。とても素晴らしく、その絵図集録から恐怖感や緊迫感、日常のやさしい幸福感あふれる場面等があって、それぞれが一つ一つ心に伝わってきました。時間がありましたら、もっとゆっくりと見たかったです。
 現在工事が進められている赤岩第2号砂防堰堤は、今までに見たこともない233mもの大規模な改築工事現場でした。
 出来上がりつつある砂防堰堤を見学して、もう災害が出ないように祈りたい気持ちでいっぱいです。

山岸
 今回の活動の予定では多くの現場見学となっていましたので、甚之助や柳谷の現場へ久しぶりに行けると楽しみにしていましたが、バスに乗車すると予定変更で現場数が減っていてちょっとがっかりしました。
 しかし、実際見学してみると一つの現場をじっくり見学出来て良かったかなと思いました。他の特派員さんの感想をお聞きしていても好印象だったような気がします。
 施工中の現場を見学する際に安全面を考慮して上で現場内の行きたい場所を見るということは難しいですが、今回は資料等を使って実際現場に関わっている人の話を直に聞けたという点は良かったと思います。
  参加された皆さんが施工現場に対してどのような印象を持たれたか気になるところですが、一口に砂防現場といっても場所によって自然環境・形状も違いますし、様々な工種・工法がありますから今回見学されたのはほんの一部ということで少しでもご理解いただければと思います。
 折角の機会だったので、もう少し参加人数が多ければ良かったなあと感じました。
 また10月の富山県の砂防現場見学にも何とか参加できればと楽しみにしています。

山口(敬)
 今回の活動は白山砂防施設見学として、まず赤岩第2号砂防堰堤の現場で関係者の方に説明していただきました。普段は関係者以外は入れない所で、今まで遠くから見ていただけでは現実味がなかったのに、目の前で見た砂防堰堤はとても迫力があり、体感したといっても過言ではありません。ベストな作業方法を目指して、いろいろコンクリートの配合や施工方法など試験を重ねての今の工事をしていることや、危険な現場であるだけに作業員の安全確保のための努力など現場の様子がよくわかりました。
 手取川ダムや蛇谷下流3号砂防堰堤、また完成した瀬戸砂防堰堤も全体が見える所から見学する事ができ、「かっこいいなあ〜。」と砂防女子になったようにうっとりと見入ってしまいました。
  今回いただいた資料の両方とも充実していて、帰宅してからも読み返してみましたが、大変参考になりました。
 赤岩地区の工事が土石流が起きやすい箇所であることが別当谷や柳谷からの川と三ツ谷川からの多くの川が集まっている所であることで納得しました。
 また行きのバスの中からも質問にいろいろ答えて下さったり、現地でも説明していただいたこともとてもわかりやすく、有り難く思っています。
 今回の企画された関係者の方にも感謝しております。またどうぞよろしくお願いします。

山口(昭)
 バスの中で見せていただいた白山大洪水の絵図。当時の土砂災害の様子を知った上で、砂防や治水の大切さを改めて感じました。
 現場見学会では、実際に作業をされている方から具体的なお話を聞かせていただきました。特に平成27年10月の出水でコンクリートの締切が洗掘され倒れかけたとの話を聞いて水の威力の大きさに驚きました。
 白山の治水工事は周辺の地域だけでなく、手取川の水系、小松や金沢の河川にも影響している事を知ることができました。
 見学のしおりがとてもわかりやすく参考になりました。