金沢河川国道事務所

第3回活動--平成27年8月26日(水)〜27日(木)

 第3回活動は、白山中腹で行っている地すべり対策工事を学ぶため、手取川源流域調査を行いました。
 初日は徐々に天候が崩れ、五葉坂を雨の中進むことになりましたが、2日目の下りでは、天候に恵まれ、離れたところからではありましたが、万才谷排水トンネル掘削作業の足場や索道を見る事ができ、山中での作業がいかに大変なものであるか、感じることができました。
  • 手取川源流域調査(白山登山)


【1日目】8月26日(水)

 8:00金沢河川国道事務所 発

11:00登山開始(砂防新道にて)

13:30昼食(甚之助避難小屋)

14:00出発

17:00室堂 着

17:30夕食(室堂)

【2日目】8月27日(木)

  3:40起床

  5:15御前峰 着 〜御来光〜

  8:00下山開始 (エコーライン)

 10:20南竜分岐

 11:00甚之助避難小屋

 12:30中飯場 着

 13:40休憩施設 着 (昼食・入浴)

 17:00金沢河川国道事務所 着

活動感想

伊藤(弓)】【中川】【畠田】【松本】【餅井】【山岸

伊藤(弓)】 
 8月26日の自宅を出た時点では、お天気が良く登山は大丈夫だと思っていました。が、甚之助小屋に近づく頃になると雨が降り出してきました。昼食後、出発時には雨具を着用し、リュックカバーも付ける状態になりました。段々とひどくなり、周囲が良く見えない程降るようになり、最後の方は必死に登りました。ので、お花等もあまりゆっくりと観察できませんでした。当然その日は頂上に登ることは出来ませんでした。
 翌日は心配していましたが、雨がやんで星が出ていたので、日の出を見るために登りました。天気が完全に回復していなかったので、ほんの少し、それも反射して太陽が4ヶ所も見える感じでした。おまけに風が強くてゆっくり出来ませんでした。8時頃より下山開始で、12時半頃に下山できました。段々とお天気がよくなってきたけど、8月の終わりなので、お花は少なかったです。でも、小さな花々を見ると心が和みました。
 甚之助小屋付近の崩壊は、広範囲に及んでいました。国立公園のため、防止のために植える植物も限定されるので難しいと聞きました。
 手取川源流の部分は、はっきりと見る事が出来ました。
 今回も全員が無事に登山できたことが、一番嬉しかったことです。そしてサポートして下さった方々、本当にありがとうございました。

中川
 前日までの台風の影響で下山される方もほとんどなく、のんびりと登ることが出来ました。
 お昼休憩後には雨具を付けての登山になりましたが、暑さに体力を奪われることもなく無事に室堂に到着。
 気温が低くストーブの周りに自然と集まり、白山の季節の移り変わりの早さを痛感しました。
 昨年とは1ヶ月ほど遅い日程でしたので、エコーラインからの下山途中にはオヤマリンドウなどの秋の高山植物もあれば雪渓が解けた後のハクサンコザクラの群落も見られ、白山の植生の豊かさに魅せられました。

畠田
 8月26日〜27日、無事、白山登山に参加することができました。初めての登山に白山を選び、自分でも無謀な挑戦だとは思いましたが、ぜひ登りたいと何年も思っていましたので、参加できて嬉しかったです。
 山頂からの眺望はとても素晴らしく、とても速く流れる雲に御来光が拝めるか?ドキドキ、ハラハラ・・・雲海の金谷柔らかな光の稜線が見えました。僅かに雲の隙間からポアーっと太陽です。
 風の強さに加え寒さが感動を押し流し、早々に山頂を後にしました。
 登り黒ボコ岩経由。下りエコーライン経由南竜道にて手取川源流を見学する事が出来ました。雪渓が残っていて2方向からの小さな支流が見えました。「雨の後なのでいつもより流れているね。」との声を聞きながら(そうなのかぁ)と初めての私です。降りている途中でガイドさんが「上はガスがかかってるね。」と、見上げると自分の居るところは晴れて下の方まで見渡せるのですが山頂は雲の中なのか白くなっていて見えませんでした。『山の天気は変わりやすい』この言葉が頭に浮かびました。
 また、突然変異の色の黄色いクロユリがあった所が、先の種の部分が切り取られて無くなっていました。残念!!せっかくの高山植物、大事にしましょう。
 何とか戻ってきたときには、右膝が痛く足がガクガクしていました。皆さんが初心者の私に歩幅を合わせて下山してくださり、予定時間をオーバーしてでも達成できた事に感謝しております。
ガイドさん、流域対策課のスタッフの皆さん、特派員の皆さんありがとうございました。また、懲りずにチャレンジしたいです。(笑)

松本
 台風が通過するとか天気が心配でしたが無事決行となりました。しかし金沢は晴れなのに、白山は雨との予報。
 中飯場から登山を開始し、ゆっくりと甚之助小屋に到着。しかし、久しぶりに見る甚之助谷の地すべりと崩壊がなんと進んだことか、ひどさに唖然としました。すべり止めの堰堤工事は行われていましたが、追いつかないのではと不安が広がります。
 雨がやはり降り出し、合羽着用の登りが続き、室堂まで霧も出て、視界不良でした。
 27日は雨も止み、御来光も期待しましたが、雨と霧にはばまれ、ほんの少々見えただけでした。
 台風の影響で飛ばされそうな強風にびっくりしながら下山開始。エコーラインを歩き始める頃には天候も回復し、手取川源流を左手にしっかりと見ました。
 無事下山でき、ガイド、職員、同行の皆さんお疲れ様。

餅井
 私にとって3年ぶりとなります手取川流域調査の白山登山は、思いもしなかった体力の限界を知ることとなりました。
 中飯場からの出発後、小雨の甚之助避難小屋を出てから間もなく、少しずつですが両足に違和感が出てきて、十二曲りの直前では、左足首の裏側がひどくつってしまい、皆さんに今散した荷物を持って頂き、とても助かりました。おかげさまで無事室堂までたどり着くことが出来ました。本当にありがとうございました。
 翌朝の御来光は用心のために参加はしませんでした。エコーラインからの下山は、思いのほか足取りも天候も順調で景色も眺めることもでき、今年は雪渓も数多く見られました。
 南竜山荘からの現場見学はパスと言うことでしたので、下山は思ったより早く中飯場に到着しました。
 無事に下山できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

山岸
 1日目はあいにくの雨模様となり、結構雨にうたれたせいか室堂で部屋に入ってもなかなか身体が温まりませんでした。
 2日目は天気もなんとか回復し、変わった(?)ご来光も見ることが出来良かったです。
 1日目の天候が悪かったこともあり、登山をするのが精一杯でした。2日目は晴れたにもかかわらず、南竜の飛島さんの事務所で工事の説明を受けることもなく、視界の開けた場所で説明を受けるでもなく(確かに下山するのも精一杯で説明を聞くどころではありませんでしたが・・・)単なる白山登山で終わってしまったような気がします。
 手取川の源流はどこか? いくつか説があるようですが砂防特派員になって教えていただいたのは、南竜山荘の近くの場所でした。最初の頃は手取川源流調査という活動で、南竜山荘に宿泊していたのですが、白山の頂上へ登りたいという要望が出て途中から室堂で宿泊するようになりました。この辺でもう一度原点に返って見直した方が良いのではないかなあと思います。
 1年おきに宿泊先を「室堂」次年度は「南竜」にするとか、登山道途中の甚之助谷や柳谷の現場を見学するなどもう少し活動内容を充実させることができないものでしょうか。体力的に差があるようならば何度か伝えてきましたが、2班に分けるなど改善できる部分があれば知恵を出し合い、なかなか時間はとれませんが検討してみてはどうでしょうか。
 例えば班で(今回の活動に限らず)意見をまとめて出欠報告の際一緒に伝えるなどいろんな方法が考えられると思います。
 とりとめのないことを書いてしまいましたが、何とか全員が無事活動を終了でき本当に良かったと思います。来年はもっと素敵な活動になればいいなあと思っています。
 いろいろお世話いただきどうもありがとうございました。