金沢河川国道事務所

第3回活動--平成26年6月15日(日)

 第3回活動は、富山県のグランテラス富山で行われた土砂災害防止月間砂防講演会及び吉友嘉久子氏の赤木賞受賞をお祝いする会に参加しました。
 吉友氏の立山カルデラにかける熱い思いをひしひしと感じ、白山砂防女性特派員の活動にも良い刺激となった講演会でした。

★参加人数★
 12名

★メモ★
1.吉友嘉久子氏
 立山砂防女性サロンの会アドバイザー。
 砂防に関する多数の著書や立山砂防女性サロンの会設立など、砂防工事と市民の架け橋となり、砂防の重要性や防災教育の必要性などを全国に訴え、土砂災害防止につながる活動を行っています。これまでの砂防に関する功績を評価され赤木賞受賞に至りました。
  
2.赤木正雄博士
 初代の立山砂防工事事務所長であり「日本砂防の父」。大正3年(1914)東京帝国大学林学科を卒業、内務省に入省。自費で欧州へ留学し砂防工学を学びました。帰国後は国内の砂防事業に尽力し、その功績が認められ昭和46年、文化勲章を受章。翌年従三位勲一等の栄位を贈られました。

3.赤木賞
 赤木正雄博士の偉業をたたえ、その志を永久に伝えるため、昭和48年に赤木正雄顕彰制度が創設され、毎年一回、砂防技術及び事業の発展に功績のあった者を顕彰しています。


  • 土砂災害防止月間 砂防講演会
 吉友さんを囲んで記念撮影

活動報告

木澤】【小林】【中川】【日比】【道脇】【餅井】【山岸】【米山

木澤
 絶対安全はない!
 災害は安心した頃にやってくる。
 当たり前みたいな言葉ですが、あ〜あ本当だ・・・なぁ〜とつくづく思いました。
 吉友嘉久子さんの持続・実行の精神にほんのひとときでも触れることができ、「赤木賞」受賞というおめでたい席に一緒させて頂いたこと、本当にうれしく思いました。

小林
 砂防講演会に出席できてよかったです。赤木賞なるものが何か、全くの無知状態でした。改めて赤木正雄博士の偉業に触れ、「砂防への熱き思い」が伝わってきました。校長先生の一言が人を動かし、その人の一生を決めるというのも、何か神がかりを感じました。
 大野宏之氏のお話も、温暖化のため降雨が多くなり、それにつれて土砂災害も多くなってきている。いかにそれらに対策を立てて人命を保護し、安全な所に住んでもらうか?土砂災害警報をどのタイミングで出すか、むずかしいところですね。
 最後に赤木賞を女性で初めて受賞された吉友嘉久子氏の話の始めから、カルデラが崩れる様子にインパクトが強く、オーラを感じました。立山カルデラの工事に携わっている人々の思いを語る熱さに心を打たれました。工事の計画をたてる人、実行する人、それを支える人、そのことを伝える人、それぞれの働きで立山カルデラの白岩堰堤が世界遺産になり、日本の誇りにしたいです。

中川
 初めての参加でしたが、お話させて頂いた方々に親切にして頂き、楽しい活動となりました。
 砂防や立山カルデラに対する熱いお話に感動するとともに、今後更に活動を通してまなんでいけたらという思いになりました。
 また、砂防甲樹種として、ヤシャブシやマツの混植が効果的であったり、水郷竹材などを知り、植物との関係も興味をひきました。
 ありがとうございました。

日比
 赤木賞受賞を祝う会、砂防講演会に参加し、明治維新以降の日本の近代化に大きく寄与した赤木博士の偉大な功績に胸打たれる思いでした。今日私達が安心して生活してゆけるのもこの様な先人の信念と実践の賜物と深く感動しました。
 砂防という言葉が世界共通語である事、日本の砂防技術が世界に誇れるものである事は大きな驚きでした。
 吉友嘉久子さんのエネルギッシュな活動や立山に対する熱い思いは、聞いていて胸にせまるものがありました。時には笑い、そして涙が流れ落ちるお話に、唯々感銘しました。
 この様な機会に参加させて頂き、砂防事業が私達の生活に大きな役割を果たしていることを知りました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

道脇
 講演会場のホテルに足を踏み入れた途端、場違いな服装の私達。
 大勢の女性達はきらびやかに着飾っている。砂防のイメージとは違う!挨拶,講演と休憩なしは疲れる。皆、話は長い。眠くなる。
 最後の吉友嘉久子さんの講演はさすが演劇、アナウンサーをしていたので惹きつけられる。砂防の父,赤木正雄博士について再度考えさせられた。校長の新渡戸稲造の言葉に奮起し、治水に身をゆだねるようになり、自費でオーストリアに留学し、帰国後の立山,常願寺川の砂防事業。当時は今のように機械もなく、1人100キロもの荷物を背負って登った。それが馬車になり、私たちが乗せてもらったトロッコになった。常願寺川の堰堤は世界に誇る堰堤だそうです。赤木氏のおかげで世界トップクラスの砂防技術は世界各地で貢献しているそうです。兵庫県の赤木正雄記念館行って見たいですね。
 吉友さんの話を聞いて、もう1度常願寺川の堰堤、カルデラを見たくなりました。

餅井
 「吉友嘉久子様 第41回赤木賞受賞おめでとうございます。」
 女性としては、初めての赤木賞受賞のお祝いする会が富山で満席状態にて開催されました。講演会では、私が平成24年9月11日の第7回活動の立山カルデラ現地視察した六九谷展望台から見た大鳶・小鳶崩れの内容も。見学したからこそ、話の内容がじゅうぶん伝わってきました。
 吉友さんは、砂防のアドバイザーとして国内外で大活躍されておられる先生ですね。
 立山砂防女性サロンの会員数300名の多さと、毎年の海外研修活動に驚きました。立山カルデラ砂防に熱い想いをよせておられる富山県人が多いことを知らされました。
 兵庫県豊岡市にある、砂防の父・赤木正雄氏の生家である展示館へは、一度観覧してみたいと思いました。

山岸
 第3回活動は、日曜日の開催である講演会への参加を企画していただきありがとうございました。おかげさまで有意義な時間を過ごす事が出来ました。
 赤木新太郎氏の「 砂防への熱きおもい 」では赤木正雄氏の功績・ご苦労を年代順にご説明いただき、身近な立場ならではのエピソードなどもご紹介いただきました。
 赤木正雄氏のお名前は、以前白岩砂防堰堤を見学に行った時にお聞きしましたが、日本初のたった一人の砂防技師として海外の砂防事業も学ばれ、帰国後は挫折を繰り返しながらも知恵をしぼり、ご自分で設計もされながら日本における砂防事業に偉大な功績を残されました。そのご苦労は並々ならぬものだったと思われます。
 ご実家の庭先には「 においすみれ 」を植えられるなど、細やかな一面もお持ちになられていたようです。
 短い時間でしたが、具体的なお話を聞く事ができ、私なりに親近感を抱く事ができました。
 大野宏之氏の「 土砂災害とその対応 」では、国交省の国土保全局砂防部長というお立場から、海外視察事情を含む最前線の砂防事業・災害に対する対策等について話されました。
 現場の写真やグラフ等を駆使されて、わかりやすく説明していただきました。
 ハザードマップの「 どこが 」危ないかということは周知されてきたが、「 いつ 」危ないかという判断は難しく、土中の雨量の把握など個別の条件を考慮しながら、現在は10メートル四方のハザードマップの作成まで進んでいるというお話でした。
 地球の温暖化に伴い、全体の雨量は1.1〜1.3倍、時間雨量も50o を超える頻度が1.3倍に達し、土砂災害も増えているそうです。
 私たち一人一人も土砂災害に敏感になり、情報収集に努め、日頃から土砂災害に備え準備をしておく事が大切だと改めて感じさせられました。
 吉友嘉久子氏の「 立山カルデラが語りかけてくるもの 」は今回の主役でもある吉友氏の立山砂防に対する熱気がムンムン伝わってきて、パワーをもらいました。
 詳しい事はわかりませんが、立山砂防女性サロンの会は設立の背景や運営方法等私たちの白山砂防女性特派員とは違うところが多々あるとは思いますが、皆さん熱心で積極的で見習うところがたくさんあると思いました。交流できる機会がまたあればいいなあと思います。
 今までとはひと味違った活動でしたので、それぞれご事情がおありでしょうが一人でも多くの方に参加していただければ良かったなあと感じました。
 今後、また心新たにして活動に取り組んでいきたいと感じさせられた活動でした。
 どうもありがとうございました。
 これからもよろしくお願いします。

米山
 吉友喜久子様、赤木賞受賞おめでとうございました。
 赤木正雄様の御名前を初めてしりました。
 今まで何も知らずに4回も立山カルデラに行ったこと。砂防会館の前に像が立っていることも知りませんでした。
 立山砂防女性サロンの会には、300名の会員がいらしゃること。会場には、たくさんの会員がいらしていたこと。
 「なーんも知らんかった」おっかちゃんたちが、「ちょっこし分かったちゃ」という言葉には、わたしも、いろいろ知りたいと思いました。