金沢河川国道事務所

第1回活動--平成25年5月20日(月)

 平成25年度第1回目の活動は、手取川ダムと白山砂防科学館の役割について学びました。

★参加人数★
 14名

★見学箇所メモ★
1.手取川ダム
  手取川ダムは、大きな岩や土をゆるやかに盛り立てて造った『ロックフィルダム』です。
   【ダムの大きさ】
    ・高さは153m。(国内では12番目の高さ)
    ・広さは5.25km²。(いしかわ動物園約23個分の広さ)
    ・ダムに貯めることのできる水の量は1億9千万m³。
    ・ダムに使った岩や土の量は、1,005万m³。
     (国内では5番目の大きさ)

2.白山砂防科学館
 白山砂防科学館は、白山の自然や文化、災害や砂防につ いて映像や展示物を通して学ぶ事ができます。
  また、大きな災害が発生した場合、災害対応の防災拠点と なる施設です。

  • 手取川ダム見学(午前)
 
手取川ダム管理支所見学   屋上にて撮影

  • 白山砂防科学館見学・H25の活動説明(午後)
 
白山砂防科学館見学   H25年度活動計画及び活動内容に
関する打合せ
 
活動報告

山岸】【松本】【伊藤(弓)】【西村】【小林】【】【餅井】【坂本】【折笠】【米山】【】【田渕

山岸
 白山砂防女性特派員になって3回目の手取川ダム管理支所見学でした。
 前回から数年たっていたせいか、「ダムズメン」というキャラクターも登場し、手取川ダムの手引きもキャラクター入りで忍者の時代を感じさせるデザインになっていました。それらのことから、一般の方々に対するイメージアップ等の配慮が感じられました。
 初めてダムを見学したときに、私も「あれは何ですか?」と網場(あば)について質問したことを覚えています。その網場がこれまでに1回しか交換されていないと聞き、流木やゴミ等が引っかかっても意外と丈夫なものだと感心しました。
 今回は職員の方が1名削減され、緊急時等の苦労話もお聞きすることができ、現場の大変さも少しは感じることが出来ました。
 私たちは、水があって当たり前、人命を奪うような災害は滅多に起きないと安心しがちですが、各水系の砂防工事や手取川ダムの働きなど多くのことに支えられて、安全・安心の生活が送られるのだと改めて感じ、感謝させられた活動でした。  
 これからもその事を忘れることなく日々過ごしていきたいと思います。
 
松本
 自然と共生している手取川ダムは、岩や土を盛って出来たロックフィルダムで治水、都市用水の供給、クリーンなエネルギーとしての水力発電と多目的なエコなダムとか。昨日の雨のせいか、ダムの満水時を示す柱の高さ、湖面の高さ、流木を回収する小舟などが実に美しい湖面に映えて見やすかったです。
 非常時の対策操作などがすべてPCで簡単に表現され、小型化されていたのは感心するばかりでした。
 又、砂防科学館は受付が常駐するようになって展示物も新しく見やすくなっていました。ただ、PRが不足しているのでもっとたくさんの人に見学してもらえると良いですね。
 
伊藤(弓)
 朝は少々お天気が心配だったけど、道の駅「しらやまさん」でバスを待っている間に晴れて来て、暑い位の好天気になって来て安心しました。
 最初に手取川ダムに行き、そこで所長さんから説明を聞き、ビデオを見て、その後管理事務所内を見学しました。以前見学した時に比べて機器が小型化されていて広く感じられたけど、人員が1人減っていそがしいとのことでした。洪水調節は細かい判断がいるし、緊張を伴う大変な仕事であると痛感致しました。都市用水、水力発電ととても大きな恩恵を石川県民は受けているのだと再認識しました。これも白山があるおかげなのですね。
 その後白山砂防科学館へ移動して、説明を受け、3Dの映像を見て過去の災害を思い、砂防の必要性を考えました。以前行った時と比べて展示が新しくなった部分もありました。往復のバスから見える緑の木々と藤の花の紫がとてもきれいでした。
 
西村
 今年度初の活動は手取川ダム現地見学です。 手取川ダムはロックフィルダム、自然に溶け込んでいて美しいです。1980年に竣工し堤高153m、堤長420m、湛水面瀬5.25㎢、総貯水量2億3100万㎥と言う事です。
 ここの水は都市用水、工業用水に使われ、水道用水として石川県内12市町に供給し、最遠方は 能登島(七尾市)までだとか。農業用水は大日川ダムの水が使われているので、ここの水は使われていないのですね。
 又、水力発電としても最大出力367,000kw/hで石川県総発電可能量の23%だそうです。
 以前は地下の方も案内して貰いましたが、今回は管理設備室を見せて戴きました。 広い部屋には何台ものパソコンがありましたが、機器等は以前に比べて随分コンパクトになって いました。このダムを管理している職員の方は3人体制と言う事で、かなり仕事はハードですね。
 その後、屋上に連れて行って貰い集合写真を写しました。 今は一年で一番水が美しいのだとか。貯水池の中の赤いネットは網場(アバ)と言い流木の回収を行っているのです。知りませんでした。景観的にもとても綺麗ですね。 そして、下方に見える維持流量放流。この季節は新緑に映えてとても美しいです。
 ご説明いただきありがとうございました。
 
小林
 手取川ダムは今が一番水量が多いとの事で、新緑を映し水を満々とたたえていた。
 いろいろな気候を想定し、水の調節をするのは大変なことだと思いました。しかも少数とのことで、下流までの確認等大変です。
 私達手取川下流に住むものとして、安心していられるのも皆様のおかげとありがたく思います。そしてこの水が電力、飲水等に利用され、それらの方々にも感謝いたします。
 

 H25年度第1回の活動は手取川ダム現場見学から始まりました。 前日の雨があがり曇り空の中を一路白峰方面へとバスで出発しました。 鶴来を過ぎたあたりから薄日が差し込み 萌えるような若葉が目に飛び込んできました。
 手取川ダムは昭和9年の手取川大水害のあと 洪水調節、飲料水供給、水力発電など多目的役割を担い6年の歳月をかけて 昭和55年に完成しました。
 飲料水は石川県民の生活を支え 北は能登島、南は加賀市へと送水されています。
 湖面透明度検査 PH測定 水温調査など日々の水質検査も行われ、人々に安心で安全な水の供給を行っています。
 白山に降り積もった雪が溶け出す春は 急激な気温上昇にとても敏感です。ダムへの水流入量も上昇するからです。ダム操作室では 常に湖面水位を監視し、少ない職員で最大限に緊張感を持って働いている様子が伝わってきました。
 なかなか上がれない屋上へと案内していただきました。そこはまるで湖面に浮かんだ船からの景色のようでした。湖面は 緑深く澄み渡り 遠くに残雪の白山  しばし見とれてしまいました。
 白山砂防科学館の見学を終え帰路につきました。
 
餅井
 以前より一度は行ってみたいと思っていました手取川ダムの管理支所は綺麗な建物でした。
 コンピューターのある管理設備では3名の担当者が従事しておられ、下流域の住人達の安全を見守ってくださり、白山市民にとりましては安心して生活出来る所だと思いました。
 ダムの水は第一・第二・第三発電所での発電後、鶴来の浄水場にて水道用水となり、正に白山の恩恵に肖っている地球にやさしいクリーンエネルギーだと思いました。
 出来ましたら「森と湖に親しむ旬間」の手取湖さわやかフェスティバルを再開して下さい!!
 
坂本
 新緑萌える国道157号をバスは手取川ダムへと向かって走る。
 ダムについての知識は外見のみで、堤体の原石は恐竜時代の手取層群五味島層の礫岩で積まれたロックフィル工法で作られたことしか知らない私、施設を見学するのは初めてでドキドキしながら手取川ダム管理支所についた。
 職員の方の説明によれば、6年かけて出来たダムの目的は、洪水調整(治水)と石川県民(73%)8市4町の飲料水、水力発電、工業用水の供給でした。ダムの果たす役割の大きさと、ダム建設に伴う道路整備のおかげで豪雪地域の雪崩多発地帯から冬期交通が可能になった事を知りました。また、洪水調整時には、職員3人の方での防災操作の苦労に私達の生命と財産が守られている事を知りました。2階のコンピューター室に入るとダムのすべての情報が管理され静かに稼働していました。
 屋上に出てダムを眺めれば、湖水の標高450m位と話された、湖面は雪解け水を満々と湛え、周りの新緑と残雪の山を映していてすばらしい景観でした。
 午後は、白山砂防科学館見学と平成25年度の活動説明で修了しました。
 
折笠
 五月二十日、五月晴れの中第1回活動が行われました。
 白山登山、白峰、勝山へ行く時見られる毎回感動する素晴らしいロックフィルダムです。初めてダムを見たのは子供が小学生の時でした。あの時の子供等の驚きの声が今も思い出されます。私達はその手取川ダムの上をバスで対岸にある管理支所に着きました。そこで所長さんからダムの概要や管理支所の中の仕事を教えて頂きました。ダムの四つの役割を洪水調節、都市用水供給、水力発電、周辺環境整備と学びました。
 私が興味を盛ったのは、石川県の水瓶としてのダムの役割です。北は七尾市の能登島、南は加賀市の12市町へ送水されています。どんな大きさのどんな材質の配管がどこを通って送水されているのかもっと詳しく知りたかったです。
 湖水では船が流木を回収しているのが見えました。飲水として使われるのでとても大事な仕事だと思いました。
 お話のあと、手取川ダムの上を歩くことができました。なかなかできない体験ができて感謝しました。下をのぞくと国道から見るとなめらかなスロープが意外とデコボコしていました。大変な事だったのだと改めて思われました。
 帰りのバスの中で隣の先輩特派員から鶴来浄水場を教えてもらいました。所長さんから県水の取水口が天狗橋の近くにあるとお聞きしていたので車の中から捜しながら帰路につきました。あれかなと思う建物が見えましたが不確かでした。
 
米山
 No.1 手取川ダム見学
 いつもダムの横を車で通るだけでしたが、今回は、ダムの見学ができました。 青い水をどこまでも、いっぱいに貯えていた。
 現在、459mとのこと。木々の間に(465.0m)までの指示の看板がありました。
 ロックフィルダム  中心が粘土質、砂、小さな石、そしてあの独特の大きな石となっていること。その水が、遠くは能登島まで行っていること。
 鶴来のあの大きな管が、ダムの管だと知ったこと。
 No.2 白山砂防科学館
 ここへは、10年ぶりです。
 白山が、5月の緑に映えて、よく見えました。
 ビデオの粘土層から出てくる水をくみ出している様子を初めて見て、砂防の大変さを知りました。
 30年前に、初めて見たのが、今思い起こすと砂防工事だったのだと。
 百万貫の岩 こんなに大きな岩が流れてきたんだと。
 土石流のすごさ、被害のすごさ、などなど写真を見ました。
 1年間女性特派員として、経験を楽しみながら、勉強できることを頑張っていきたいと思います。
 

 第1回活動に参加して、なかなか見れない場所に案内してもらい良かったです。天気も良く水面や若葉に癒やされました。しかし今、異常気象などが多く、又高齢者社会になり手取川流域にも思いもよらない危険が起こるかもしれません。他人事でなく何か砂防特派員として、いろいろな見方が必要かな・・・と思いました。災害時に備える準備等をしなければと感じました。
 長い間特派員として頑張っている方や私のような初心者では考え方は違うと思いますが、その時代に応じた見方、考え方が必要だと思いますので、コミュニケーションを図りながら共有した活動をし、地域に貢献できればうれしいです。
 ありがとうございました。
 
田渕
 今回初めて参加させて頂き、手取川ダム管理支所の屋上へ行った記憶がよみがえりました。
○手取川ダム見学
 洪水調節の為の放流
 都市用水供給(県内73%手取川ダムで加賀〜七尾まで供給)
 水力発電(第1、2、3)  水環境改善の取り組み(ダム下流の為に維持流量放流設置)
 水質保全  と、多くを学びました。
○白山砂防科学館の見学
 百万貫の岩(昭和9年手取川大洪水で土石流によって流れて来た)
 甚之助谷の地すべり  市ノ瀬の集落がのみ込まれて、生き残った人が3名だとか?
 自然の力は大きいですね。
 和歌山や九州を襲った集中豪雨もテレビで見るかぎりはかりしれないものが有ります。