金沢河川国道事務所

 第4回活動--令和8年8月7日(金)

 令和8年度第4回活動では、午前は手取川アウトドア教室2026に参加し、白山砂防科学館にて、参加された児童たちに向けて、土石流模型実験の実演や白山砂防〇×クイズの出題などを行いました。児童たちは、積極的に実験やクイズに参加し、楽しみながらも、土砂災害に対する知識を深めていました。

 午後は、牛首川流域にて白山砂防現場研修を実施し、甚之助谷左岸地下水排除工事、索道撤去工事、第1号大口径集排水工等を見学しました。

 天候にも恵まれ、活動日和となった今回は、現在進行中の地すべり対策工事を間近で見学したり、現場での苦労や今後の方針などを直接聞くことができたりと、スケールの大きな工事に圧倒される有意義な活動となりました。

★参加人数★
  4名

★白山砂防施設メモ★


《甚之助谷左岸地下水排除工事》
 甚之助谷左岸地下水排除工事では、地すべりの原因となる地下水を排除するため、標高約1,700mの地点において大口径集水ボーリングを施工する。
 施工箇所は標高が高く、山間部であるため、天候の急変による大雨や降雪時期までの限られた期間での施工となる。そのため、安全対策及び工程管理が特に重要となる工事である。

《索道撤去工事》
 索道撤去工事は、甚之助谷地すべり対策排水トンネル工事の4期目にあたり、1〜3期工事までに、万才谷から左岸大規模ブロックへの流水を抑制するため、万才谷上流から赤谷への取水堰堤・立坑・排水トンネルなどの施工が完了している。
 4期目にあたる索道撤去工事では、1〜3期工事で用いた貨物索道及び構造物を撤去する(研修時は2号支柱の撤去が進行中)。

《第1号大口径集排水工》
 第1号大口径集排水工では、地すべりの原因となる地下水を排除するため、甚之助谷右岸下流ブロックに対し、大口径集水ボーリングを施工する。1号立坑からは4本、2号立坑からは3本、合計7本の大口径集水ボーリングを施工する計画である。

  • 第4回活動状況

 ★手取川アウトドア教室★
 
土石流模型実験を真剣に聞く児童たち
 
白山砂防〇×クイズを出題する特派員

 ★甚之助谷左岸地下水排除工事★
 
工事用トロッコで施工箇所へ出発!
(かなり急勾配でした!)
  鋼管打ち込みの様子を
見学する特派員

 ★索道撤去工事★
 
仮設の階段を登り、
施工箇所を目指します!
  支柱の撤去状況について
解説を受ける特派員

 ★第1号大口径集排水工★
 
立坑を覗き込み、
中の様子を観察する特派員
  工事で用いる鋼管を
見せていただきました!

 
活動報告 特派員の代表的な感想

【Y.T】
 昨年に続き白山砂防特派員現場研修に参加させていただき、牛首川流域の甚之助谷にて施工中の工事を見学させていただきました。甚之助谷周辺はかなり急な渓流のため、ステージやモノレールの設置など大規模仮設が施されており圧巻でした。今回はモノレールに乗せていただくことができ、貴重な体験をさせていただきました。モノレールに乗ってトコトコ上っていくと傾斜地にステージが建て込まれており、京都の清水寺そのものでした。
 CIM技術を活用したDX施工を拝見でき、大変勉強になりました。排水トンネル施工の径を段階的に小さくし、内部にかかる負担を軽減するかたちとした施工方法やトンネル進入用機械の希少性など詳しくご説明いただき、有意義な見学会を経験させていただきました。
 甚之助谷地区(大口径集排水工)の現場では、昨年ボーリング作業を見学させていただきましたが、今年度地下トンネル工事まで進んでおり、進んでいく工事に感動しました。牛首川流域の実際の作業を見学することができ、とても良い体験をさせていただきました。

【Y.B】
 夏真っ盛りと言わんばかりの良い天気で暑い日となった。
 白山砂防科学館にて、手取川アウトドア教室に参加の子どもたちに○×クイズをする。手取川流域の、白山市、川北町、能美市、小松市からの参加とのこと。小学生と引率されている方を対象に、3班に分かれて実施。学校で習ったことがある問題などもあり、正解率は高かった。クイズを通して、一つでも印象に残り、知識として彼らのものになってくれたら良いと思った。模型実験担当として、終始屋外で砂防堰堤の説明をしてくださっていた職員の皆様、暑い中本当にお疲れ様でした。
 また、起震車も来ており、体験させてもらった。熊本地震が起きたばかりで、地震が話題になっているところでのこの体験は、地震の怖さをそのまま体感でき良い機会だった。突然、横揺れから始まり、下から突き上げるような大地震が発生したら、本当にパニックになってしまうだろう。日頃の備えの必要性を感じた。
 昼食を事務所にて取らせてもらい、会議室の机に挟んであった、白山全体地図や、明治初期に描かれた古い白山内絵図を見ながらの職員の方との休憩時間は、とても楽しいひと時だった。
 午後からは、牛首川流域の現場研修へ。市ノ瀬から別当出合を通過し、別当出合からは工事用車両専用道路で、ヘルメット着用の上、標高を上げながらカーブをいくつも曲がり、甚之助谷左岸地下水排除工事の現場に到着。来るたびに思うことだが、ここを毎日毎日通って工事に携わっている方々には本当に頭がさがる。現場に行くには急勾配を上るモノレールに乗車していく。これを設置するだけでも大変な作業だと察するが、作業現場に到着してみてさらにびっくりすることばかりだった。工事に使う重機や大きな部品も全て運んで、現場で組み立ててから作業に取り掛かるとのこと。実際に作業をしている削孔状況も見せていただけた。全国に7台ほどしかない機械を使って1日に調子が良いと1m進むとの説明だった。なんと気の遠くなるような作業なのだろう。着々と工程をこなして工期通りに進めるのがいかに難しいことなのか、素人の私が考える数倍も大変なことであろう。
 次に甚之助谷地すべり対策排水トンネルの索道撤去工事現場へ。昨年の現場研修で完成した万才谷排水トンネルを見せていただいたのは記憶に新しい。その工事で使用した貨物索道と構造物の撤去が着々と行われていた。現在見えている支柱も、来年には無くなってしまっていると思うと物悲しさを感じずにはいられない。
 最後に現場のすぐそばにある、第1号大口径集排水工を見学。確か以前この現場を訪れた際は、山の壁面をおさえる工事をしていた。今回は工事も進み、大きな立坑から地すべりの原因となる地下水を排除するための集水ボーリングを施工する工事とのこと。スリットの入っている鋼管が準備されていて、日々作業を進めているとのこと。立坑2個で合計7本の大口径集水ボーリングを施工する計画。これもまた大変な工事ということがよくわかった。
 自然が厳しい場所での作業で、限られた工期の中、効率よく進めるよう努力されている。この事業に関わる全ての方々に感謝の思いでいっぱいとなる現場研修だった。
 来年は白山砂防直轄100周年、流域を守り続けなければいけない大切な事業の現場を自分の目で見ることができ、とても良い経験だったと思う。参加させていただきありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

【A.Y】
 絶好の晴天の中、手取川アウトドア教室・牛首川現場研修に参加しました。
 手取川アウトドア教室では、クイズを担当しました。夏休み中の子どもたちは元気いっぱいで、少し圧倒されながら、私自身も白山について土砂災害について楽しく勉強することができました。
 牛首川現場研修では、普段見ることが出来ない現場を実際に見学できました。特に印象に残ったのは、トロッコに乗って現場に向かったことです。少しドキドキしながら乗車し、現場の雰囲気を直接感じることができました。現場では、工事内容について、実際の様子を見ながらお話を聞くことができ、より具体的に理解することができました。
 今回は、トロッコでの移動を含め、貴重な体験ができました。ありがとうございました。

【M.Y】
 8月7日、天気に恵まれ、手取川アウトドア教室・牛首川流域現場研修に参加しました。
 まずは、砂防科学館で手取川アウトドア教室に参加していた小学生と保護者に○×クイズの出題をしました。3班に分かれて問題を出しました。土砂災害の避難の仕方の問題では「5年の理科の授業で習ったぞ。」と自信満々の子や「災害避難訓練で先生話してた。」という子もいました。みんな日ごろから防災について学んでいるのだと感心しました。その反面、災害も多く発生しているので、学ばざるをえないとも感じました。
 午後からは現場研修で、甚之助谷左岸地下水排除工事現場。モノレールで急勾配を登っていき、地下水を排除するための大口径集水ボーリングを施工していました。全国に6台から7台しかない機械2台を持ってきての施工で、1日1m進めばかなり良い。岩等の硬いところに当たれば30cmという時もある大変な作業になるそうです。天候にも左右される現場で、工事期間も雪次第となるため大変である。
 その後、昨年も視察させていただいた索道撤去の現場。今年は2号支柱の撤去を行っているそうです。
 そして次に甚之助谷右岸下流地下水排除工事の現場。ここも左岸同様ボーリング工事で甚之助谷の地すべりを防止するための7本のボーリングを行う。これもまた掘っていく先の岩次第で進捗も違ってくるそうです。甚之助という場所での工事なので後半は雪次第となることも予想されます。工事を安全かつスムーズに進めるため、皆さんは努力なさっていることがとても分かりました。
 白山砂防出張所の係長の丁寧な説明もあり、とても分かり易く勉強になりました。有難うございました。