金沢河川国道事務所

 第3回活動--令和8年7月17日(金)

 令和8年度第3回活動では、尾添川流域にて白山砂防現場研修を実施し、猿花上流砂防堰堤の改築工事現場や中ノ川現場、手取川ダム等を見学しました。

 天候にも恵まれ、活動日和となった今回は、損傷した砂防堰堤を間近で観察したり、手取川ダムでは一般の方の立ち入りが禁止されているエリアを見学できたりと、貴重な経験と新たな知見が得られた有意義な活動となりました。

★参加人数★
  6名

★白山砂防施設メモ★


《猿花上流砂防堰堤改築工事》
 猿花上流砂防堰堤は昭和56年に完成した砂防堰堤で、著しい老朽化や損傷が見られる。機能低下の恐れがあるため、嵩上げ・前面腹付けによる補修工事及び、平常時の適正な土砂供給及び土石流や大規模土砂流出を抑制する機能を兼ね備えた透過型形式への改築を実施する。

《中ノ川現場》
 中ノ川では、令和3年に発生した大規模斜面崩壊によって、砂防工事用道路が寸断されている。今後も崩壊が進行する可能性があるため、崩壊箇所を避けて延長約500mのトンネルを設け、上流側砂防堰堤の工事用道路を確保する計画を進めている。

《手取川ダム》
 手取川ダムは、堤高153m、堤頂長420mのロックフィルダムであり、昭和55年に完成した。総貯水容量は2億3,100万トン。「洪水調節」「都市用水の供給」「水力発電」など、さまざまな目的に利用される「多目的ダム」であり、下流地域の防災や生活インフラの確保などを担っている。

  • 第3回活動状況

 ★猿花上流砂防堰堤改築工事★
 
猿花上流砂防堰堤について
解説を受ける特派員
  堰堤の損傷を間近で見て、
その迫力に圧倒されました!

 ★中ノ川現場★
 
資料を覗き込み、
真剣に解説を聞く特派員
  疑問箇所を質問し、
理解を深める特派員

 ★手取川ダム★
 
手取川ダムの解説を受ける特派員   手取川ダム立体模型を
観察する特派員
 
手取川ダム操作室で
解説を受ける特派員
  手取川ダムを覗き込む特派員
 
活動報告 特派員の代表的な感想

【Y.B】
 まだ梅雨明け前だというのに、とても暑い日となった。
 尾添川流域の現場研修はまず、猿花上流砂防堰堤へ。車で通り過ぎる時に、川は結構下にあって目視できない、工事の看板は立っているが、ここで何か工事をしているのね・・くらいの認識で、どのような内容の工事をしているのかまでは、わかっていないのが常だ。でも、今回は、道路から現場までの急坂を降りて、堰堤のそばまで連れて行ってもらえるので、少しワクワク感があった。そして、現場で私たちを出迎えてくれたのが、昨年まで砂防特派員を一緒にしていた方が。彼女に久しぶりに会えたのも嬉しかったし、何より現場代理人として工事の概要や目的を説明してくださり、お仕事をしている姿を拝見できて、砂防事業に携わっている誇りが伝わってきた。目の前に大きなコンクリートの塊と、清流を背景にしばし素敵な時間だった。今回の猿花上流砂防堰堤の工事は、昭和56年の完成から、45年間という時間で老朽化し、かなり摩耗、損傷を受けている堰堤の嵩上げと機能保全と土砂調節機能の強化を目指してとのこと。今から本格的な工事が始まり、4メートル掘ったり、川の水の流れを寄せて工事を進めたり、壁面を削って型枠ブロックを据付けたり、と先は長い工事のようだが、どうか安全に工事を終えることを願うばかりだ。
 次に、中ノ川の現場へ。国道から県道に入り、一気に道幅もとても狭く、道路脇は崖という道をくねくねと。絶対に自分では怖くて行くことができなさそう。こんな道を毎日作業員の方は往復していると思うと、本当に頭が下がる。標高も高くなり、先ほどの猿花上流砂防堰堤が下の方に見え、しばらくして現在休業中の山崎旅館を通過。まさに秘湯の一軒宿だが、土砂崩れによる引湯管破損の為に休業中とのこと。この土砂崩れで道や引湯管も寸断され、噴泉塔へいく道も通行止めとなっている現状、それを全て改善するために、トンネルを掘る計画だと知った。斜面崩壊の現場の近くまで歩いていく。ここまで来るのに大変な道だったのに、さらにこの山肌にトンネル坑口を作る?!と思うと気が遠くなるほど大変な工事だとわかる。周りの山に目を向けるとあちこち崩れている。それをひとつひとつ検証して、対策していく砂防事業が、いかに厳しいことか、そして重要なことなのかを知った。是非、この辺りの山の様子を一度上空から見てみたいと思った。そして、今回のトンネル工事を終えて、無事に温泉を引いてくることができたら、再訪してみたい。
 最後の研修場所は、手取川ダム。いつも国道を走る時に見えるロックフィルダムの石積みは圧巻だ。今回は管理支所の中で、詳しい説明を聞けてとても有意義だった。特に、操作室では、たくさんのモニター画面で、雨や水の量などのデータ収集や、画像が一目でわかるようになっていて、私たちの生活を支えてくれていると思うと感謝しかない。洪水吐の大きなゲート、堤高153mからの眺めも貴重な体験だった。
 今回の尾添川流域の現場研修も、砂防特派員だからこそ目にできた光景だと思い、活動に参加させていただき良かったと思う。ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

【A.M】
 今回の特派員活動は、猿花上流、中ノ川、手取川ダムの現場見学会でした。猿花上流では、現場監督の方の説明を受けながら、これから着工していく現場を近くで見ることができました。洪水や熊、熱中症の恐れがあるような現場でしたが、それぞれにきちんと対策をし、砂防堰堤の改築工事に取り掛かるとのことでした。
 中ノ川では、国交省の方の説明やお話を聞きながら、現場をみました。工事をしないといけなくなった理由や、どういった工事をするのかなどとても分かりやすい説明で勉強になりました。そして、猿花上流も中ノ川も危険要素が多く、改めて現場には、危険がつきものなんだなと思いました。
 お昼を挟んで皆さんと交流を深めてから、手取川ダムに向かいました。手取川ダムでは、操作室の案内やダムの説明、見学に行きました。手取川ダムは、治水、利水を通して石川県の暮らしを支えている、と学ぶ良い機会になりました。

【T.M】
 最初に見学した猿花上流砂防堰堤では、昭和56年に整備された堰堤の改修工事が行われていました。長年の水や土砂でコンクリートが削られ、機能低下のおそれがあるため、改修が必要になったとのことでした。見えている部分だけでなく、基礎部分まで3〜4メートル掘り下げて工事を行うと聞き、その規模の大きさに驚きました。工事関係者の方から、大雨の際には水や土砂が非常に激しく流れてくると伺い、自然の力の大きさを改めて実感しました。反対側はすでに工事が終わっており、完成後の姿をイメージしやすかったです。
 次に訪れた中ノ川斜面崩壊現場では、令和3年に発生した斜面崩壊の復旧について説明を受けました。崩壊した道路をそのまま直すのではなく、危険箇所を避けるため約500メートルのトンネルを新たに整備する計画だと知りました。また、上流の仙人谷や地獄谷では今後砂防堰堤の整備が予定されており、そのためにも道路は必要だと学びました。完成までには4〜5年かかるとのことで、安全を優先した長期的な取り組みの大切さを感じました。
 手取川ダムでは、高さ153メートルのロックフィルダムを見学しました。大きな岩や土で造られた姿は迫力があり、その規模に圧倒されました。洪水時に使われる洪水吐ゲートは幅15メートル、高さ14メートルが二つあり、間近で見るとその大きさを実感しました。ダムは洪水調節だけでなく、水道用水や工業用水の供給、水力発電にも利用されており、私たちの生活に欠かせない施設だと改めて分かりました。さらに、下流の生態系を守るための維持放流設備や、尾添川が下流で合流し土砂を供給していることも知り、ダムが治水だけでなく環境にも配慮した施設であることがわかりました。
 今回の研修では、普段見ることのできない現場や施設を実際に見学し、砂防や治水事業が多くの人の努力で支えられていることを実感しました。自然災害から地域を守るためには、砂防施設やダムの整備・維持管理が欠かせないことを改めて学ぶことができ、大変有意義な研修となりました。

【A.Y】
 好天の中、白山砂防現場見学に参加しました。
 猿花上流砂防堰堤、中ノ川崩壊斜面は、令和3年に見学してから5年が経ち、久しぶりの見学でした。それぞれの現場では、工事の進捗状況などを知ることが出来ました。
 猿花上流砂防堰堤では、令和3年の見学時にはたくさんのブロックが準備されている状態でした。それから5年、今回の現場見学ではブロックは整然と積み上がっており、これから砂防堰堤の改修工事がはじまるとのお話しを伺いました。堰堤の崩壊は激しく、水や土砂等の威力を改めて感じた現場でした。
 中ノ川崩落斜面現場では、5年前は工事は進んでなく、復旧への道のりは長いと思った現場でした。今回は、工事のための道が作られ、トンネルの入口まで記されていました。トンネル掘削の計画もあることを教えていただきました。
 最後に手取川ダムを見学しました。手取川ダムは、洪水を防ぐだけでなく、水道水や水力発電、農業用工業用の水の供給など大きな役割を担い、石川県民の暮らしや産業を支えていることを学びました。
 現場で作業されている方々よりお話しを直接伺うことができ、とてもよい現場見学でした。ありがとうございました。

【S.Y】
 先日は尾添川沿いの砂防工事や地滑り対策の現場を見ることができました。近くで大きな砂防ダムを見るのは初めてで、とても大変そうな作業でした。かかわっている人に深い感謝を感じました。
 次にホワイトロード沿いの地滑りを見に行きました。この地滑りは一里野温泉の湯パイプが切れた地滑りで、こんなに難しい場所で工事が行われていることを初めて知りました。しかし、研修で、これから地滑りを整備して、砂防で使われている道を復活して、なんと温泉も復活する予定であることが分かり、うれしくなりました。完成を楽しみにしています!
 最後に手取川ダムを見ることができて、ダム上からの風景がとても魅力的で、下流を守ってくれているダムの力を感じました。

【M.Y】
 7月17日、天気に恵まれ尾添川流域現場視察・手取川ダム視察に参加しました。
 まず最初に猿花上流砂防堰堤の現場。前日から現場に入ったそうで、まだ工事には着手されていませんでしたが、現場監督の方と監理技術者の方が工事概要を説明してくださり、昭和56年に完成した堰堤が水や土砂により浸食された為、左岸側に前あて補強工事を行うとのことでした。4メートルほど掘り下げてそこからの補強工事となるそうで、天気に左右されるらしく、大雨で川の増水があった場合は、上流のセンサーで感知してサイレンで知らせる方法だそうです。重機の運転手には音とモニターで危険を知らせるようにするとのことでした。山の中で携帯も電波が弱い件はスターリンクで対応するそうです。現場までの作業道には川側の路側帯に杭を打ちトラロープを張り所々ピンクのテープで目印をし安全を確保してあり、きちんとしているなと思いました。
 中ノ川現場は工事の人も誰もおらず、道路崩壊現場を見学し、そこからトンネルを掘り崩落個所を回避し作業道につながる工事で、計画では5年間(実際はもっと?)になることを聞き、凄い計画だなと思いました。
 午後からは手取川ダム視察。ダム視察は、小学生の時にダム建設工事の時に現場視察に行った時以来でした。普段は入れない操作室見学。ロックフィルダムの構造や、ダムの必要性(洪水調節・用水の供給・発電)について教えていただきました。
 大変勉強になった1日でした。
 7月23日から24日の流木配布の時には行きたいと思いました。