金沢自転車ネットワーク協議会

私たちは、歩行者・自転車・クルマのそれぞれが
安全に安心して通行できる道路空間の創出を目指しています。

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連携と協働で歩んだ10年の軌跡

金沢の自転車施策のあゆみ

金沢の自転車施策のあゆみ 金沢の自転車施策のあゆみ

金沢の自転車施策は、これまで大きな災害や戦災を免れてきた城下町特有の狭い道路空間を活かし、「歩行者・自転車・クルマのそれぞれが、安全に安心して通行できる“人中心” の道路交通環境の創出」を基本理念として進められてきました。この10年のあゆみを3つの時期にわけて振り返ります。

黎明期(2007-2010)

歩行者を守る視点から自転車通行空間整備に着手し、多様な関係者の連携、合意 形成手法を試み確立

  • 黎明期(2007-2010)
  • 黎明期(2007-2010)

構築期(2011-2013)

「まちのり」の導入や「ガイドライン」及び「ネットワーク」の策定を通じて、自転車利用環境の基盤を構築

  • 構築期(2011-2013)
  • 構築期(2011-2013)
  • 構築期(2011-2013)

推進期(2014-2017)

まちなかでの実績をもとに、広域的な観点での自転車通行空間整備やルール・マナーの広報・周知等をさらに推進

  • 黎明期(2014-2017)
  • 黎明期(2014-2017)
  • 黎明期(2014-2017)
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金沢の自転車施策における 6 つのポイント

金沢の自転車施策における 6 つのポイント 金沢の自転車施策における 6 つのポイント

10 年間にわたる自転車利用環境整備を通じて、継続的・効果的な自転車施策の展開に欠かせないキーワードとして、①連携、②勉強会、③調査、④ガイドライン、⑤ネットワーク、⑥フォローアップの6つが挙げられます。これらのキーワードについて、重要なポイントを解説します。

  • 連携

    連携

    既存の道路に自転車通行空間整備をするには、継続的な検討体制が必要です。あらゆる立場の関係者が参加し、現状・課題の共有、整備内容に関する関係者の合意形成とそのプロセスが重要になります。

  • 勉強会

    勉強会

    勉強会の目的は、国・県・市・警察による一年間の取り組みを発表し、その経験を共有することにあります。勉強会は新たに自転車施策にかかわる担当者の学びの場でもあります。

  • 調査

    調査

    歩行者・自転車・バス・クルマ等それぞれの立場での一方的な思い込みや、固定的・画一的な見方になることがあります。客観的データが得られることで課題が明らかになり、説得力のある合意形成が行えます。

  • ガイドライン

    ガイドライン

    自転車通行空間整備に関する共通ルールを設けることで、統一的な整備ができます。2013年8月には国道・県道・市道の統一基準となる「金沢自転車通行空間整備ガイドライン」を策定しました。

  • ネットワーク

    ネットワーク

    協議会では、「広域的な自転車ネットワーク候補路線」を選定し、市民や道路管理者が将来像を共有することにより、整備促進に前向きな姿勢が生まれます。

  • フォローアップ

    フォローアップ

    ハード整備の効果を高めるためには、協働で進めるソフト対策(街頭指導など)が重要になります。協議会では、整備前後の事故件数を分析するなど、常に改善策を提示できる態勢で臨んでいます。

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金沢の自転車施策の主な効果と今後の展望 金沢の自転車施策の主な効果と今後の展望

1自転車通行空間の整備状況

  • 金沢市内における自転車通行空間の整備区間は、平成22年度から令和4年度までの13年間で約2.4km→約41.8km に延長しています。
  • 金沢中心市街地の自転車通行空間整備ネットワークに基づき、「まちなかエリア」を中心に整備を進めながら、高校や大学などがある自転車利用が多い区域において重点的に整備を推進しています。

2自転車関連事故の減少

  • 金沢市内における自転車関連事故は、平成20年の659件に対し、令和3年には176件と73%減少。国全体の発生率に比べても金沢市内の方が大幅に減少しています。
  • 整備に伴う自転車の車道左側通行の遵守率向上、交通安全意識の向上が要因と考えられます。

3道路利用者の交通安全意識の向上

  • 2015 年度に実施した交通量調査結果※1によると、ルールどおり「車道左側通行」をする自転車の割合が27.8%から71.3%に向上し、車道逆走や歩道通行が大幅に減少しています。
  • 自転車通行空間整備後に実施したアンケート調査結果※2 によると、自転車走行指導帯の整備は歩行者や自転車の通行環境改善に「効果的」との評価が8割以上を占めており、クルマのドライバーの評価も高くなっています。
  • 自転車通行空間整備(ハード)と、それにあわせた街頭指導等のフォローアップ(ソフト施策)が歩行者・自転車・クルマのそれぞれの通行環境の改善と交通安全意識の向上につながっています。

  • ※1

    国道359 号(浅野川大橋~山の上間)における自転車走行指導帯整備後の12 時間交通量調査結果(実施主体:金沢自転車ネットワーク協議会、実施時期:2015 年度、実施時間:7 ~ 19 時)

  • ※2

    一般県道倉部金沢線及び一般県道窪野々市線における自転車走行指導帯整備後のアンケート調査結果合計値(実施主体:石川県、実施期間:2015 ~ 2016 年度)

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