アカンダナ山奥飛騨の砂防チェック!-③
【参考】周辺のワンポイント解説
平湯温泉
- 乗鞍岳西麓の温泉で、52ヵ所の泉源をもつ。
- 永禄年間に武田信玄の家臣が安房越えの時、白猿が山際を掘り、湧き出す湯に身を浸している所を見て発見されたと伝えられる。
- 平湯とは、「湯の平(平湯バスターミナル~平湯峠に至るあたり一帯を指す)など、山間のちょっとした平らなところに温泉が湧き出ている」という意味。
- 斐多後風土記には、特に万病に効く温泉として遠方まで知れ渡っていたと記されており、さらには、特に「ここが悪い」という自覚症状がない人にも「効いている」ということが伝わってくる温泉とされている。
- 江戸時代天保期には幕府によって「男女混浴禁止令」が出されたが、人里から遠く離れた平湯では取締りが行われることもなく、男女が一緒にのんびりと入浴を楽しんでいる絵図が残されている。
安房峠
- 飛騨と信州を結ぶかつての重要路。
- 戦国時代に武田信玄が飛騨、越中への進攻を図る際もこの峠を越えた。
- また、旧鎌倉街道として中尾峠が使われていたほか、安房峠も同様に鎌倉街道として使われていたという説もある。
- 飛騨と信州を結ぶ国道158号の最大の難所で、(特に長野県側では)つづら折のカーブが続き、冬季間の通行ができず、通行可能な期間でもすれ違いが難しいため交通渋滞が起きる峠道であったが、平成9年12月に安房トンネルが開通したことにより、そうした問題も過去のものとなった。
- 現在では車の通行量も少なくなり、峠道自体でも自然の鑑賞ができるようになっている。
- 峠の標高=1,790m