長野盆地(ながのぼんち)から飯山盆地(いいやまぼんち)を通(とお)り、新潟県県境(にいがたけんけんきょう)へと流(なが)れていく地域(ちいき)は千曲川(ちくまがわ)の下流部(かりゅうぶ)にあたります。
 千曲川(ちくまがわ)は盆地(ぼんち)と山地(さんち)の間(あいだ)を交互(こうご)に流(なが)れていきます。
 盆地(ぼんち)を流(なが)れてきた川が、再(ふたた)び山地(さんち)に入っていくところ(狭(きょう)さく部)では、上流部(じょうりゅうぶ)と同(おな)じように川はばがせまくなり、川原(かわら)には角(かく)ばった大きな石が多く見られます。
 盆地(ぼんち)が多い千曲川流域(ちくまがわりゅういき)には、下流部以外(かりゅうぶいがい)にもこのような狭(きょう)さく部(ぶ)が多く見られます。
5. 山地(さんち)の狭(きょう)さく部【豊田村(とよたむら)】
6. 飯山盆地(いいやまぼんち)【飯山市(いいやまし)】
 盆地(ぼんち)が続(つづ)く佐久市(さくし)から長野市付近(ながのしふきん)までの地域(ちいき)は、千曲川(ちくまがわ)の中流部(ちゅうりゅうぶ)にあたります。
 盆地(ぼんち)に入ると川岸(かわぎし)は山々(やまやま)から遠(とお)ざかり、川はばも広くなります。
 流(なが)れもゆるやかになり、上流部(じょうりゅうぶ)に比(くら)べてものを運(はこ)ぶ力も弱(よわ)まっているため、川原(かわら)では丸(まる)くて小さくなった石や砂利(じゃり)が多く見られるようになります。
 いくつもの支流(しりゅう)が流れこむ長野盆地付近(ながのぼんちふきん)では、川はばがとても広くなり、広い川原(かわら)が見られるようになります。
3. 中流部(ちゅうりゅうぶ)の平野(へいや)【上田市(うえだし)】
4. 千曲川(ちくまがわ)と犀川(さいがわ)の合流点(ごうりゅうてん)【長野市(ながのし)】
 山地(さんち)の間(あいだ)を流(なが)れる川上村(かわかみむら)から佐久市(さくし)の付近(ふきん)までは、千曲川(ちくまがわ)の上流部(じょうりゅうぶ)にあたります。
 川岸(かわぎし)から山が近(ちか)く、川はばがせまくなっているため、流(なが)れも急(きゅう)になっています。
 山からけずられた岩石(がんせき)は、流(なが)れの中で小さくくだけ、けずられながら下流(かりゅう)に運(はこ)ばれていきます。
 大きなものから川床(かしょう)や川岸(かわぎし)にたまっていくため、上流部(じょうりゅうぶ)の川原(かわら)では角(かく)ばった大きな石が多く見られます。
1. 最上流部(さいじょうりゅうぶ)【川上村(かわかみむら)】
2. 山間部(さんかんぶ)の流(なが)れ【南牧村(みなみまきむら)】
 千曲川流域(ちくまがわりゅういき)には13の市と12の町、16の村があり、約(やく)154万人を超(こ)える人たちが住(す)んでいます。長野県全体(ながのけんぜんたい)の人口が約(やく)215万人ですから、長野県(ながのけん)に住(す)む人の約(やく)72%が千曲川流域(ちくまがわりゅういき)でくらしていることになります。
「盆地(ぼんち)」って?
 ちょうどお盆(ぼん)のそこのように、周辺(しゅうへん)を山々(やまやま)にかこまれた平地(へいち)のことを「盆地(ぼんち)」と呼びます。
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