掲載日 2014/09/16
天候不順等に伴いかんがい水利権(国営中信平土地改良事業)の
取水期間を延長しました
信濃川水系梓川の梓川頭首工等で取水し、松本市を中心とした耕作地をかんがいしている水利権「国営中信平土地改良事業」(利水者名:農林水産大臣)について、8月の天候不順や今後の高温状態による農作物への被害軽減のための取水期間延長の協議があり、利水者調整等の結果、取水期間延長は河川管理上支障ないと判断し9月14日に同意し、本日16日から取水期間を延長しました。 |
今年は、6月、7月と高温が続き、8月の台風11号の通過以降は降雨が多く日照時間が短い日が続いたため、受益地においては水稲、葉物野菜などの農作物に影響が出ており、かんがいが終わる9月16日以降、取水量が減少すると農作物へのさらなる影響が懸念されるため緊急的に10月31日までの間、取水期間を延長したいとして農林水産大臣から協力依頼がなされたものです。
依頼に対して千曲川河川事務所では、直ちに必要流量を確保するため、上流利水者に協力要請を求め、了解が得られたことから、取水期間の延長は支障ないと判断し、9月14日に取水期間延長について同意し、本日16日から以下の期間について取水期間を延長しました。
水利権上の取水期間 9/16~3/31 【取水量】 梓川頭首工 7.2㎥/s 共用隧道 0.1㎥/s |
天候不順等に伴う取水延長期間 9/16~9/30 【取水量】 梓川頭首工 16.68㎥/s 共用隧道 1.53㎥/s 10/1~10/31 【取水量】 梓川頭首工 8.56㎥/s 共用隧道 0.86㎥/s |
当事務所においては、今回の様な天候不順等に起因する取水については、関係機関と連携し、関係利水者の同意を得ながら対応して参りたいと考えています。
この緊急措置により、地元の農家で栽培する農産物への影響が少しでも軽減されることを願います。