掲載日 2014/08/06
平成26年度千曲川河川事務所工事安全対策協議会総会を開催
〜官・民一体で、建設労働災害をなくそう〜
千曲川河川事務所工事安全対策協議会（以下、「協議会」という。）とは、国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所の工事施工に当たり、労働災害の防止に関する総合的な計画のもとに、工事の安全施工、労働者の安全衛生の確保及び第三者に対する安全を確保し、工事の円滑な遂行に寄与することを目的とした千曲川河川事務所と千曲川河川事務所が発注する工事等の受注者で構成された組織です。
この協議会における平成26年度総会が7月29日に長野市内において開催され、工事関係者及び協議会役員等88名が一堂に会し、労働災害の撲滅のため平成26年度における取り組み等を確認しました。
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| 会長挨拶 | 会場の様子 |
【総会の内容】
宮武会長（千曲川河川事務所所長）の挨拶の後、今年度の協議会運営に向けて、平成25年度活動報告、平成26年度活動計画などの確認等がなされました。
引き続き、平成26年度に千曲川河川事務所管内で計27回・78現場で行われた安全パトロール結果と平成26年度の北陸地方整備局管内の工事事故発生状況（上半期・速報値）などの報告が行われました。
平成25年度の安全パトロールの結果においては、資機材等の整理整頓や、ヒューマンエラーなどといった、基本的な指摘事項が多かったことが特徴でした。
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また、平成25年度工事における様々な安全管理や地域貢献などの取り組みについて、受注者よりご紹介いただきました。
●創意工夫・安全管理の発表内容
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| ●社内の安全に対する取り組み (株)北條組 駒津悦男氏 |
●実効性の高い取り組み (株)守谷商会 宮入文夫氏 |
| 発表名 | 工事名 | 発表者 | 内容 |
| 社内の安全に対する取り組み |
・綱島護岸下流その２工事 ・笠倉下流樋門その他工事 ・常盤護岸下流工事 |
駒津悦男氏 (株)北條組 |
年頭に労働安全衛生目標の設定、施工検討会、安全パトロール、安全大会の実施、各現場に合わせた熱中症対策等といった、社内における安全に対する取り組みを行っています。 |
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| 施工検討会 | 社内安全大会 |
| 発表名 | 工事名 | 発表者 | 内容 |
| 実効性の高い取り組み |
・小宮護岸工事 |
宮入文夫氏(株)守谷商会 |
創意工夫として、根固めブロック製作を行う際に移動式打設足場を用いた工夫、連結鉄筋に凡用性のある治具の使用、暑中コンクリート養生を行う際に自走式３Ｄミストファンを用いるといった工夫を行っています。その他にも、計測値を見やすくするために表示旗を使用することにより、計測ミスをなくすといった工夫も行われています。 |
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| 移動式打設足場を用いた工夫 | 計測値を表す表示籏 |
創意工夫について発表された2名の方におかれましては、限られた工事期間のなかで、それぞれの特徴を生かした多岐にわたる創意工夫を行って頂きました。大変ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
【平成25年度完成優良工事の紹介】
平成25年度完成優良工事の局長表彰及び事務所長表彰を受賞された受注者の披露が行われました。受賞された皆様は以下のとおりです。
●優良工事局長表彰 「天神護岸工事」 (株)守谷商会様
●優良工事事務所長表彰 「岩井地区県道付替工事」 藤森建設工業(株)様
「綱島護岸下流その２工事」 (株)北條組
●優良建設技術者 「天神護岸工事」 (株)守谷商会 尾崎聖様
「岩井地区県道付替工事」 藤森建設工業(株) 下田明信様
●優良工事における下請負者表彰 富士炉材（株）長野支店様
●優良工事における下請負者の専任技術者表彰 富士炉材（株）長野支店 小柳利夫様
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| 表彰を受けられた皆様 |
優良工事局長表彰の (株)守谷商会の「天神護岸工事」は、市街地に隣接した上田市天神地先の堤防護岸工事で、練石張、大型ブロック張、巨石水制等を施工したものであり、同一の仮締切内の連続した４件の工事の最上流工区です。工時間の各種調整が必要なことから、工事連絡会の会長（統括安全衛生管理義務者に指名）を務め、共用する工事用道路の使用や撤去時期等、全体工事の監理を行いながら無事故で工事を完成させました。また、連絡会の会長として、漁協への工事説明も適時に行うとともに、積極的に地域とのコミュニケーションを図りながら苦情も無く工事を進捗させ、地域への貢献も顕著であったことが評価されました。
優良工事事務所長表彰の藤森建設工業(株)の「岩井地区県道付替工事」は中野市岩井工区の暫定堤防完成化にむけての現道県道中野飯山線及び市道岩井赤岩線の付替えを目的として実施したものです。
施工区間は全長 1.1kmに及び、地域住民が利用する県道及び市道の安全な交通確保と工事完成後における早期交通開放が必要となり、安定した路床構築確保や工程調整等の課題が山積する中、徹底的な設計照査を実施し、詳細設計や修正設計に対し積極的な提案や創意工夫をもって課題解消を図り、年内の供用開始にこぎつけ、工事を完成させたことが評価されました。
同じく優良工事事務所長表彰の(株)北條組の「綱島護岸下流その２工事」は、国道橋の橋梁下で行う工事であり、作業にあたっての安全管理は、オペレーターの意見も取り入れつつ、現場が一体となって取り組んだことにより無事故で工事を終えました。堤内地には、井戸水を使用している家庭や事業所があり、ポンプ排水による井戸涸れが懸念されたことから、専門業者と協力体制を組み、不具合が発生した当日のうちに対応を行った事により苦情も無く工事を終えました。護岸の施工にあたっては、バイブレーターや養生に工夫をこらし良質なコンクリートの施工を行ったほか、木工沈床にNETIS製品を使うことにより施工精度が高く、品質や出来映えの良い護岸の施工が行えました。また、地元公民館に護岸の模型を寄贈し感謝状をもらうなど、地域貢献も顕著であったことが評価されました。
最後に本会副会長の(株)守谷商会伊藤隆三社長の閉会の挨拶で、今後の無事を祈念し、本大会を締めくくりました。
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| 本会副会長 (株)守谷商会 伊藤隆三社長の閉会挨拶 |
